最新更新日:2024/06/01 | |
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『笑顔』のリレー・・・先日訪れた運動会では,3〜5歳児と保護者のペアを「鳥の巣」に見立てて,乳児を抱いた保護者が「小鳥」として,その巣の中に入るという競技を行っていました。純粋な赤ちゃんの笑顔に,3〜5歳児はもちろん,大人達も,素敵な笑顔があふれていて,見ている側も,思わず笑顔になりました。 ヒトは,生まれてすぐは,自立して生きていくことができません。誰かに依存しなければ,お乳を飲むことも,動くこともできません。お世話をしてくださる感謝の「しるし」として,赤ちゃんはとびきりの笑顔をもって産まれてくるというお話しを聞いたことがあります。そしてその笑顔は,リレーのように関わる人を次々と笑顔にするパワーを持っているということを,運動会の光景を眺めながら改めて実感することができました。 保護者は,子どもの成長を願い,あらゆる場面で関わり続けてこられたわけですが,子どもは,少しずつ「自立」し始めるのが思春期です。親は『目』は決して離さずに,でも,少しだけ距離を置く時期にさしかかっているのではないかと感じます。先日も,進路保護者会を行いましたが,保護者の考えや思いを子ども達に話すだけでなく,子どもの考えを聞いてみる,子どもの困り感を共有する,人生の先輩としてアドバイスをしてみる等,人それぞれに様々な距離の取り方があると思います。16日(火)から1・2年生は教育相談,3年生は進路相談が始まるこの時期,学校と保護者が連携を取りながら,子ども達の「自立」に向けての関わりができたらと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。 まちづくりは人づくりから・・・地域や家庭の教育力が低下しているのではないかといわれる現代社会ですが,「まちづくりは人づくりから,地域の子どもは地域で育む」という昔から京都に息づく町衆の伝統は,確実に受け継がれているように感じました。これからも,地域の方々との温かいふれあいの中で,子ども達の成長をご支援していただきますよう,よろしくお願いいたします。 体育祭 お礼昼休みに校長室にやってきた10名程の3年生男子が,昼からも頑張るし自分の姿を見てや,と口々にアピールする顔は,とても清々しく,勝ち負けという次元を超えた,一生懸命に取り組むことの素晴らしさを実感しているように思えました。競技を終えた時点で雨が降り出し,閉会式は体育館で行いましたが,「平成最後の体育祭」として,一人一人の心に何かが刻み込まれたのではないでしょうか。 さて,10月は,中間テスト,その後に,1,2年生は教育相談,3年生は進路相談があります。今までの行事を通して成長した「自分」を素直に見つめ,思春期の真っただ中でもやもやしたものを整理するためにも,じっくりと話し合う機会にしてください。 文化祭や体育祭にご参観いただきました保護者や地域の皆様,本当にありがとうございました。これからも,お互いに顔が見える関係の中で,子ども達の成長を見守っていければと願っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 「ヤバい」を翻訳すると・・・さて,先日,高野中学校と連携していただいている京都造形芸術大学の先生と,これからの社会に必要な『力』は何かという話をしていました。文化祭で,しっかりと『自分』を表現する子ども達の姿に感動したという話の一方で,スマホ時代の若者が,プラス面でもマイナス面でも「ヤバい」という言葉を連発するが,自動翻訳機は果たして,その意味をきっちりと翻訳できるのだろうかという話になりました。今の中学生が大人になった時には,機械化が進み,世界中の人達と「翻訳機」を介して「会話」することになるかもしれないが,果たして誤解のない「会話」ができるのか?「翻訳機」が真意を伝えることができるような「日本語」をきっちりと習得しておかなければいけないのではないか?というお話に,確かにと納得してしまいました。 感受性豊かな中学時代,自分の考えを整理したり深めたりするための「言語」,自分の気持ちを相手に伝えるための「言語」習得はとても大切なことです。子ども達は,朝読書の時間に真剣に本を読んでいますし,また,先日の「ビブリオバトル大会」でも,自分の考えをしっかりと伝えることができていました。『読書の秋』です。「本」を話題に家族との会話を楽しむというのはいかがでしょうか。 文化祭 お礼コンクール形式にしなくてもよいのではないかと思うほど,どのクラスも美しいハーモニーを聴かせてくれた合唱コンクール。高野Timeや普段の授業の成果があふれた展示会場,「中学生になったら家庭科部に入ろうか,科学部に入ろうかまよってしまうわ」と話す小学生がいるほど大人気だった各部活動の展示。ステージ発表では,最上級生として堂々と演じきった『劇』や『京炎そでふれ』はもちろん,思わず読みたい!!と思わせてくれた『ビブリオバトル大会』や体育館が一体となった『1組発表』等,どのプログラムも,一生懸命さが伝わって,本当に感動的でした。 普段の授業での取組や,文化祭に向けて取り組む姿を重ね合わせてみると,一人一人の成長が感じられて,「行事って大切だなあ」としみじみ思います。中学校生活は,長い人生の中でたった3年間かもしれませんが,一つの目標に向かって,人と人が関わり合いながら成長し合う3年間は本当に大切だと思います。大人への階段を一歩一歩歩んでいくこの時期に,保護者や地域の皆様と共に,子ども達の成長を支えていければと願っています。どうぞこれからも,ご協力をよろしくお願いいたします。 さて,文化祭のクロージングセレモニーで生徒会本部役員が「体育祭につなげよう!」とアピールしてくれましたが,9月26日(水)には本校グラウンドで体育祭が予定されています。子ども達が自分達のもてる力を大いに発揮できるよう,ご声援よろしくお願いいたします。 花々のたくましい「いのち」に触れて・・・あの台風の最中,花びらが全部散ってしまったのではないかと思われるほど緑一色に見えたグリーンベルトや花時計の花々は,台風が過ぎ去った翌日には,半日も立たないうちに,葉っぱの中から顔を出し,美しい輝きを取り戻していました。なんとたくましいことでしょう。「いのち」の力強さを感じずにはいられませんでした。そんな花々に見守られて子ども達は,文化祭に向けて生き生きと活動をしています。 13日(木)午前中は,京都コンサートホールで合唱コンクール,午後は本校での展示鑑賞。14日(金)は本校でステージ発表となっています。また,13日(木)の午後7時〜8時,保護者や地域の皆様を対象に,夜間の鑑賞時間を設定しております。子ども達の成長した姿を,ぜひご覧いただき,温かいお声かけをしていただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 たいせつなことはぜんぶここに・・・また,14日(金)に行われるステージ発表や展示発表に向けても,各学年,取組が始まり,子ども達は,自分の得意な分野で一生懸命な姿を見せてくれています。 先日,「ちびまる子ちゃん」の作者,さくらももこさんの報道が流れてきたとき,今年の入学式の式辞で紹介した,さくらさんの『ぜんぶ』という詩を思い出していました。 たいせつなことは ぜんぶここにある 泣くこと 笑うこと 怒ること 喜ぶこと あたりまえの気持ちは あたりまえのものとして そのまま 今ここにある 泣いたり,笑ったり,怒ったり,喜んだりする感情は,自分一人だけでうまれてくるものではなく,他者との関わりの中で湧き上がってくるものです。そんな他者との関わりがあるからこそ,私たちは「大切なもの」に気づくことができるのだと思います。文化祭や体育祭を成功させることも大切ですが,その取組の過程で,いろいろな感情が湧き上がるほど深く他者と関わることは,成長期の中学生にとって,とても大切なことだと思います。このような関わりの中で一生懸命に取り組む子ども達が,一段と成長してくれることを願って,温かく見守っていきたいと思っています。保護者の皆様も,お声かけをよろしくお願いいたします。 2学期の始まりに寄せて・・・学校閉鎖日の8月14日の京都新聞夕刊に,本校が2年前から進めている「ユニバーサルデザイン教育」の記事が掲載されました。「一人一人を徹底的に大切にする高野教育の推進」という学校目標のもと,すべての子ども達を支える学校として,日々取組をすすめています。夏休み中には,教室環境を整え少しでも授業に集中できるようにと,教職員が,掲示板に突き出ていたボルトを切り,ホワイトボードをはめ込み,教室の壁にペンキを塗る等の作業を行いました。歴史ある校舎だけに,気になる所はまだまだありますが,少しずつでも改善できればと考えています。教室環境だけでなく,授業や学級経営のユニバーサルデザイン化の研究もさらに進めながらこれからも取組をすすめてまいりますので,ご支援をよろしくお願いいたします。 さて,始業式では,授業だけでなく文化祭や体育祭,生徒会本部役員選挙等,様々な活動がある2学期を実り多いものにするためには,『素直な心』が大切であるという話をしました。「素直さ」は「従順に従う」ことではなく,「目と耳と心で聴く」ということ。授業でも,内容や友達の意見等,まずは「素直に聴く」ことが大切。その後に,素直に聴いたことについて自分で「考える」,そして自分の考えに基づいて「行動」してみる。結果として,うまくいけば素直に喜び,うまくいかなくても素直に自分を振り返り,そしてまた素直に「聴く」。簡単なようで実は難しいのですが,このサイクルが自分を磨くことにつながり,これを繰り返すことが自分の成長につながるのです。2学期はたくさんの取組が用意されています。これらの活動を通して,自分が大きく成長していくことを信じて,『素直な心』で日々過ごしてほしいと願っています。 また3年生は,自分の進路実現に向けて,時には不安になることもあるかもしれませんが,保護者の皆様と学校が協力しながら,子ども達を支えていければと思っておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 大文字の送り火に思いを馳せて・・・今年は,6月の大阪府北部地震に始まり,「今までに経験したことがない」ような集中豪雨,「西日本を西進した」台風,連日「高温注意報」が出されるほどの猛暑・・・と,人間の力をはるかに超えた『自然』と向き合うことが多くありました。大自然を前にして,「いのち」について感じることもあり,1学期の終業式では,「かけがえのないいのち」の大切さについても話をしました。しかしながら,校長室の窓から見える「大文字」を前に,まだまだ「人ごと」としてしか受け止めていなかったかもしれないと振り返り,今回犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしながら手を合わせました。 何か事が起こる度に,具体的な数字で判断してしまいがちですが,亡くなれた方それぞれに,大切な人生があり,今回のことがなければ続いていたかもしれない人生が断ち切られてしまった無念さと同時に,その方に関わる家族や友人等,多くの人の人生にも大きな影響を与えたことを考えると,数字の大小ではなく,数字の向こう側にある,人々の思いを感じ取る,聞こえぬ声を聴く感性をもたなければいけないのではないかと思います。「亡くなっても,自分と交わした言葉は残っているし,その人の声や顔やかたちは思い出せる。(中略)その人が残してくれた人と人のつながりは失われていないことを自覚できるような教育が必要だ」と述べた人がいます。「かけがえのない大切ないのち」を語るとき,「からだのいのち」だけでなく,残された家族や友人の心に生き続ける「つながりのいのち」の視点からも「いのちの大切さ」を子ども達に伝えていかなければという思いを強く持ちました。 人間関係の希薄さが課題となっている現代社会だからこそ,人と人とのつながりを意識した,豊かな関わりが必要ではないかと思います。『学校』という人と人が集う場所で,お互いの感性が磨き合えるような教育活動を行っていければと願っています。これからもご支援,ご協力をよろしくお願いいたします。 素直な心を大切に・・・さて,夏休みに入って最初の1週間,夏季大会では,一生懸命さが伝わってたくさんの感動に出会うことができました。また,3日間行われた学習会でも,「わかりたい」という気持ちで,各学年とも,多くの生徒が参加してくれました。猛暑ではありますが,活動する生徒の笑顔に爽やかさを感じる毎日です。 先日,PTAの保護者の方々とお話をしているときに,「高野中学校の良さはどこだろう」ということが話題になり,「生徒が素直!」という意見が出ました。『素直さ』は人間が成長する上でとても大切なものです。「でも,うちの子,今反抗期の真っ最中で…」と言われたお母さんもおられましたが,人間は個性や特性があり,一人一人違っていますが,成長の階段は同じ。『反抗期』という階段を超えて次のステップに進むのですから,反抗期はあって当たり前,この時期を親としてどのように関わるかを考えればよいのではないかと思います。人の言うことに従うか従わないかは,次の段階であり,まず,『素直に人の話を聴くことのできる心』を大切に育てていきたいですねという結論に達しました。その後,「こんな話が素直に聴ける親も素直やね」というお母さんの言葉に,「親も子も素直でありたい」という気持ちを強くした時間となりました。 思春期の心が揺れ動く子どもをもつ親同志,少し話をしてみると,同じ悩みや困りを抱えておられるかもしれません。今年のPTAのスローガン『Feel With You 〜子育て 親育ち〜』の実践の輪が少しでも広がればと願っています。 |
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