さわやかな青空の下,繰り広げられた各部の試合では,温かい応援をありがとうございました。合同チームとして参加したサッカー部・野球部,怪我人を出すわけにはいかないギリギリ6名の選手で1勝した女子バレー部,シーソーゲームを展開した女子バスケット部など,一つ一つの試合にドラマがありました。男子ソフトテニス部の試合では,2年生が,1年生部員に「しっかり声を出して応援するように」と気合を入れていましたが,その時に,「相手をけなしたり,マイナスの言葉はあかんで。プレーヤーの気持ちが高まるような言葉をいっぱい考えときや」と指示していました。試合中,相手がミスをしたときに,「ラッキー! と言うのは気が引けんな」とつぶやいた1年生の言葉が印象的でした。「普段からの顧問の指導の顕れですね」と声をかけると,「先輩から後輩へ代々受け継がれてきた伝統なんですよ」という顧問の返事。このような場面でも,高野中学校が大事にしてきた『人権』教育を感じることができました。
さて,憲法記念日を前に,憲法講話では,『高中スリーピース宣言』を引用し,これを作った当時の生徒(先輩)の深い思いを感じながら『人権』を「人ごと」ではなく「自分のこと」として身近なものとして考えてほしいという思いを伝えました。この後,各クラスでは,自分の学級を見つめ,話し合いを深めながら,自分たちの『人権宣言』を考えていました。この人権宣言は,6月に行われる「生徒大会」で,学級目標や学級旗と同じように発表される予定です。自分のクラスがよりよくなるために自分たちで考えた「人権宣言」。どんな『思い』が込められているのか,発表が楽しみです。