最新更新日:2024/06/01 | |
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京都府小児がん拠点病院 公開シンポジウム
7月21日(日)に,メルパルク京都にて,京都府小児がん拠点病院 公開シンポジウムが開催されました。
桃陽総合支援学校は,京都府の小児がん拠点病院である京都府立医科大学附属病院および京都大学医学部附属病院に分教室を設けております。 シンポジウム当日は,高校生への教育支援を主な議題としたパネルディスカッションが開催され,本校支援部長もパネリストとして登壇いたしました。高校生支援のさらなる充実に向けた有意義な時間となりました。 高校生支援 ロボットを活用した取組
本年度,京都市立高校・京都府立高校・私立高校の入院生徒が,在籍高校からの授業配信を受け,学習を進めています。タブレットPCで板書を映し,授業者の説明を配信しています。しかし,三脚などに固定して設置されたタブレットPCでは,同じ方向・場所しか見ることが出来ません。授業場面では板書以外に電子黒板での資料提示,クラスメートとの協働学習など様々な学習場面があります。
そのような状況に対応しようと,京都市立高校の配信授業で,タブレットPCの台座を動かすことができるロボットを導入しました。病院側の生徒はタブレットにインストールした台座ロボットのコントローラーで教室にある台座を操作します。その結果,先生が板書で説明される時は黒板の方を,電子黒板で資料提示されるときは電子黒板の方を見ることが出来るようになりました。話しかける友達の方を向くこともできます。離れた病院で授業を受けていますが,教室の中にいるような環境が構築できるようになりました。 高校側ではタブレットPCが動いたとき,回りの生徒から「○○ちゃん!」と病院側の生徒の名前を呼ぶ声が上がったそうです。教室にあるのはタブレットPCですが,周りの生徒たちにとっては入院している友達そのもののように感じるようです。タブレットPCには病院側の生徒の顔も映ります。お互い顔を合わすことができるテレビ会議システムを利用した授業配信は生徒の距離が近くなり,復学支援にもつながると期待されるところです。 高校生支援 ロボットを活用した取組
入院している高校生は治療や免疫力低下などで,病室から出られない期間があります。投薬などの影響で体調が悪いことも多いですが,免疫力低下時でも体調が良い時もあります。病室で一人で過ごしていると孤独で不安に陥りやすいものです。そのような時,ロボットを活用します。ロボットが病室から出られない高校生の代わりに学習室に出向き,高校生は病室からタブレット型端末で操作をします。
高校生学習会では学生ボランティアの協力があり,学習指導を中心に様々な取組を進めています。この日,部屋から出られない高校生はロボットで学習会にやってきました。学生ボランティアとおしゃべりをして,気分転換を図りました。 |
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