京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/28
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本校は 自由快活な校風のもとで 多様性を尊重し共に高め合い 美の精神をもって広く社会に貢献できる 高い理想をもった創造性豊かな自立した青年を育成します

アートを学ぶ在校生の皆さんへ

アートは、創造力や表現力を育むだけでなく、他者との共感や理解を深める素晴らしい手段です。映画『オッペンハイマー』を通じて、科学技術の進歩が人間の幸福に与える影響を考えさせられました。同時に、自らの創作物が他者に与える影響についても深く考えさせられました。

在校生の皆さんは、日々創作活動行いながら、将来に向け必要となる力を身につけています。皆さんが創作する作品は、ただ単に技術や知識の表現にとどまりません。それらは、他者とのつながりを深め、共感や理解を促す力を持っています。例えば、あなたの創造物が誰かの心に触れ、新たな感情や考えを呼び起こすことがあるかもしれません。あなたは、自らの創作物が他者に与える影響を考えたことはありますか?

その答えがこの映画にあるわけではありませんが、大きなきっかけとなる機会を与えてくれたことに間違いはありません。私自身の感想も入れてのメッセージを読んでみたい方は、下記の校長ブログを見てください。

 ◆校長ブログ → こちら

アートを学ぶ皆さんへ

これは私からの「想像力」について考える一つの提言です。皆さんも一緒に考えてみてください。(校長)

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連休中にようやく観ることができた「オッペンハイマー」の映画は、科学の進歩と人間としての心の葛藤を描いていました。テクノロジーの進歩がどのような世界を作り出すのか、そして人間にどのような影響を与えるのか、クリエーターとしてとても興味がありました。

映画のあらすじは割愛しますが、ジュリアス・ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いたこの作品は、彼の科学者としての苦悩を描いたものです。人間の飽くなき追求心は止まることがなく、科学の進歩も止めようがありません。しかし、その過程で人間に不幸をもたらすこともあることを痛感しました。私は映画を通して、人類の飽くなき探究心から生まれるあらゆるものは、ただ技術的な進歩のみならず、人格の向上がいかに重要であるかを学びました。特に、人を思いやる想像力、つまり他人の立場に立って考え、感じる能力の大切さを強く感じました。

オッペンハイマーの業績が最も輝いて見えるのは、彼が持つ人間性の深さ、特に彼の想像力の豊かさによるものです。彼は自らが関与した原子爆弾の開発が、世界にどのような影響を及ぼすかを深く思索し、葛藤しました。その場面で、私も彼の葛藤に共感しました。彼の経験は、科学技術がもたらす可能性と、それに伴う倫理的な責任について私たちに問いかけています。

アートを学ぶ皆さんに伝えたいのは、どんなに知識が豊富で、技術が高度であっても、人としての成長が伴わなければ、その知識や技術は時に人類にとって負の力となり得るということです。あなたは自分の創作物が他者に何らかの影響を与えることになるのではと考えたことはありますか。私は、創作物が他者に与える影響を必ずあると考えています。だからこそ、作品制作する場合に、つくる責任者として、他者のことも考慮しなければならないのではないでしょうか。人を思いやる想像力を育てることは、自分自身の人生を豊かにするだけでなく、周囲の人々、さらには世界に対しても良い影響を与えます。

想像力は、他人の感情や立場を理解するための鍵です。この能力があれば、人との関係を深め、より良いコミュニケーションが可能になります。映画の中で、オッペンハイマーが自分の選択肢を考える際に、その想像力が役立った場面が印象的でした。また、異なる背景や文化を持つ人々に対する理解も深まり、多様性を受け入れる心が育ちます。映画を観ながら、この想像力の大切さを再認識しました。

皆さんはこの学校で学び、様々な分野に旅立っていきます。ここで得た知識や技術などはほんのわずかなものです。在学中からしっかりとした人格形成を行い、何が自分にとって幸福なのか、社会にとって幸福となるのかを磨いてほしいと考えています。
この映画に興味があれば、ぜひ観てください。

                        校長 名和野新吾
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行事予定
6/13 前期中間考査(2日目)
6/14 前期中間考査(3日目)
6/17 文化祭準備期間(〜7/3)
6/19 (45分短縮)

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