京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/11
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本校は 自由快活な校風のもとで 多様性を尊重し共に高め合い 美の精神をもって広く社会に貢献できる 高い理想をもった創造性豊かな自立した青年を育成します

後期始業式 校長メッセージ

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(後期始業式)

後期が始まるにあたり、皆さんにメッセージを送ります。

まずは「美工作品展」いかがでしたか。4500名を超える方にご来場いただき、皆さんの作品を見ていただきました。そして多くの方に褒めていただきました。また、本校の教育に対し、温かい激励もいただきました。来場者アンケートのコメントを少し紹介します。
展示作品への感想には、「若いエネルギーをもの凄く感じました。」「日本の未来を担う芸術家の作品が見られて光栄に感じました。」「高校生の作品とは思えない素晴らしい技術力・発想力に感動しました。鋭い視点と感性で作られた作品の数々に圧倒されました。」というコメントなどがありました。また、本校生徒の対応には、「受付の方がとても丁寧でした。」「笑顔で対応してくれました。」というコメントなどをいただきました。
皆さんの作品は、自分の手を離れ、見ていただいた人に感動を与えました。一人ひとり作品展を通じて考えたこと、感じたことに違いはあれど、今後皆さんの大きな糧となることでしょう。1年生は美工作品展から何を学び取りましたか。皆さんの美工作品展は2年後に迫っています。また、2年生の皆さんもあと1年しかありません。今日からどんな姿勢で学習や創作活動に向き合いますか。その全てが作品に集約されることを理解しておいてください。

さて、美工作品展が終わり、高校生活の区切りである後期が始まるこの日に、皆さんに伝えたいことがあります。4月下旬、皆さんを対象に意識調査をしたことを覚えていますか。その中で、「うまくいくかわからないことにも積極的に取り組むか」という問いがあり、が、「取り組む」「どちらかいうと取り組む」という回答が、本校生徒はどの学年も全国平均より10ポイント以上も高く出ていました。このことは、本校生徒は困難があっても挫けず最後までやり抜く力をつけることができるということに他ならず、実際に美工作品展やその他の取り組みを見ていれば、一目瞭然にその力があることがわかります。
その「やり抜く力」こそ、これからの社会で必要かつ重要な力の一つです。よく私は中学生やその保護者の方に、「やはり美術を極めていこうとすると、才能がいるんですよね。」「デザイナーになりたいのですが、私には才能がないと思うのですが。」などと尋ねられます。その度に「才能があっても、努力を惜しまず、やり抜く力がなければ、才能がない人にも負けてしまいます。」と答えています。勿論、生まれ持った才能と言われるものはあります。しかし、才能だけで花開くことはないといってもいいでしょう。
2015年に出版されたペンシルバニア大学教授のアンジェラ・リー・ダックワース氏の著書「やり抜く力」には、「成功者の共通点にグリット(やり抜く力)が見られる」という理論が展開されています。成功を収めるには、「才能やIQ(知能指数)や学歴ではなく、個人のやり抜く力こそが、社会的に成功を収める最も重要な要素である」と提唱しています。グリットは生まれ持った能力ではなく、いつからでも身に付けることができるもの。また知識や才能がなくても、グリットを強く意識して実践に生かすことができれば、物事を成功に導くことができます。
そのグリットは、4つの要素が必要だとされており、「困難なことに立ち向かう」「失敗しても諦めずに続ける」「自分で目標を見据える」「最後までやり遂げる」といったものです。
人はよく、「あの人が成功しているのは才能があるからだ。自分には才能がないから無理だ。」と決めつけてしまいがちですが、その思考を捨て成長思考にすることで、「自分もできる。出来なくても諦めないことが大切だ」と思えます。

3年生はこれから自分の進路実現のため、様々なハードルを乗り越えていかなければなりません。また、その他の生徒の皆さんも、それぞれの目標に向かって努力し、試行錯誤を繰り返していくことでしょう。その時、この学校で培ったこの「グリッド」は大きな力を発揮することになります。

最後に、よくご存知のウォルト・ディズニーの言葉をお伝えします。
「夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。いつだって忘れないでほしい。すべて一匹のねずみから始まったということを。」
「人々はよく私に成功の秘訣を知っているんじゃないかとか、どうやったら夢を実現できるかとか聞いてくるが、私の答えは、努力して実現するだけ、というものだ。」
なぜ、彼からこんな言葉が出てきたか。彼には、壮絶な挫折の繰り返しがありました。
何度失敗し、挫折しても、「子どもに夢を」という情熱を持ちながら粘り強くやり抜いた結果、ディズニーは成功を掴むことができました。
彼をはじめとする目標を達成した人の多くの条件は、「情熱を維持し、粘り強く続ける力」です。才能ではなく、自らの目標を叶えるためにあらゆる行動を「やり抜く力」なのです。皆さんにも熱い情熱を感じます。もう条件は揃っています。
だからこそ、自分の夢ややりたいことをかなえる為、自分を信じてとことん力の限り突き進んでください。やれば必ず結果はついてきます。

卒業式や終業式を迎える日、成長した皆さんの姿に出会えることを期待して始業式のメッセージとします。
 
令和5年(2023)10月12日
                        校長 名和野新吾

前期終業式にあたってー校長メッセージー


生徒の皆さん、おはようございます。
前期の終わりに当たり、また美工作品展を前に、皆さんにミッセージを送りたいと思います。

本校はこの4月にこの地に移転し、ようやく半年が経ちました。この間、大きく環境が変わる中、登下校をはじめ、様々な学習、文化祭や美工作品展に向けた行事、地域との連携などの取り組みに、ストレスフルな日々を送ってきたのではないかと思いますが、皆さんは環境に慣れる努力を惜しまず、よく頑張ってくれました。まずは皆さんに感謝の言葉を送りたいと思います。ありがとう。

10月1日、京都市立芸術大学と本校のオープニングセレモニーが京都芸大のホールで開催され、私を含めた管理職と、生徒代表として生徒会執行部の3名が出席をしてきました。式典では、音楽学部の学生による記念演奏などもあり、盛大に催されました。また京都芸大では2日の月曜日から授業が始まっています。1500名を超える学生と教職員の方が、この崇仁地域に集まることになり、更に大きく環境が変わります。先週、担任より配布した「京都市立芸術大学移転・開学における注意」のプリントに書いていることをしっかり守り、何か困ったことなどがあれば、遠慮せず近くの先生に伝えてください。

さて、昨日、美工作品展の搬入が終わりましたが、皆さんにこの場を借りて、お伝えしたいことがあります。1年生の生徒の皆さんにはお伝えしましたが、この場で改めて説明させていただきます。

移転を機に新しい教育活動へと転換をしていく中で、美工作品展についても新しいあり方に改革を図りました。具体的には、京都市京セラ美術館での展示は、今年度入学の1年生からは3年次のみに作品を展示することになります。したがって、今年度の展示は2・3年生のみ、来年度は3年生のみとなります。理由は、美工における様々な学びを、新設備の活用や地域社会との連携等、新しい観点からより効果的なものとするべく見直し、それに合わせて最適なタイミングで成果を発表できるようにするということ。また、美工作品展自体の自由度を高め、美工での学びの集大成を発表する場として生徒の皆さんが多様な試みを実践できるようにするためです。これからも、生徒の皆さんがより良い学びを得られるよう、日々の教育活動に合わせて美工作品展も進化を続けます。美工作品展のあり方が変わっても、生徒の皆さんのため、そして保護者や市民の方などご来場いただくすべての方に向け、学校として一丸となり素晴らしい作品展を開催していくことに変わりありません。皆さんの理解と協力をお願いします。

本日も終業式の後、2・3年生は美工作品展の展示と続きや合評会が行われます。作品を構想から完成まで1年間をかけて制作した人、いくつかの課題に挑戦し、その中から納得いく作品を展示する人、作りたい作品が思い通りいかず、納得いかないまま展示しなければならない人など、様々な思いの中でこの日を迎えたことでしょう。試行錯誤を重ねながら精一杯作品制作に取り組んできたと思います。実力を出し切った人も、今回は出しきれなかった人も、この間、制作に取り組んできたその姿勢や精神力はとても素晴らしく、称賛に値するものです。しかし、ここで終わらないのがクリエーターです。もうすでに、次の作品構想に入っている人がいるのではないでしょうか。それが創造者たるものです。しっかりとこの美工作品展の期間中、自分の作品と向き合い、感じて、考えて、次なる表現に向かう準備をしてください。1年生の皆さんは、先輩たちの制作した作品やギャラリートークで語られる言葉から、そのクリエーターたる姿勢や意気込みを、体全体で感じてください。京都市京セラ美術館での作品展は、すでに2年後に迫っています。

最後に、皆さんにお願いがあります。皆さんは好きな美術を心ゆくまで堪能しています。それができるのはもちろん皆さんの「好き」という思いが、大きな原動力となっていますが、思いだけではものづくりはできません。制作する環境を作り出してくれる友達、先輩・後輩、そして保護者の方、先生方をはじめ多くの方が皆さんを支援してくれました。周りのすべての方への感謝の気持ちを忘れないでください。好きなことがやれることは幸せなことです。今日家に帰ったら、家族の方に感謝の気持ちを言葉にして伝えませんか。そして、多くの市民の方々も多数来場してくださる伝統ある美工作品展。主催者はあなた方です。皆さんの一人ひとりが、作品展を開催できること、そして観覧していただけることに感謝し、礼儀を尽くすことが大切です。そしてこの作品展を立派に成功させましょう。

これを私からのメッセージとさせていただきます。しっかり胸に刻んでおいてください。
後期始業式で成長した皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

2023年10月4日
                       校長 名和野 新吾

京都市立芸術大学・京都市立美術工芸高等学校 移転オープニングセレモニーを開催

10月1日(日)の13時30分より、京都市立芸術大学堀場信吉記念ホールにて京都市立芸術大学・京都市立美術工芸高等学校 移転オープニングセレモニーが挙行されました。

9月末日をもって京都駅東部崇仁地域への大学・高校の移転がすべて完了し、この日を迎えました。式典では、オープニングムービーに始まり、ファンファーレ、開式、主催者挨拶、おことば、来賓祝辞、祝辞ビデオメッセージ、記念演奏、記念祝辞、テープカット、崇仁子ども御囃子会演奏・地元ご挨拶、閉式の順でセレモニーは終了しました。

その後、京都市立芸術大学新キャンパスの施設内覧会を行われ、笠原記念アンサンブルホールやギャラリー@KCUA、伊藤記念図書館、アートスペースK.Kaneshiro・交流スペースなどを見学させていただきました。

本校からは、教職員を代表して、校長・副校長・教頭・事務長の4名と、生徒を代表して生徒会執行部の3名が出席させていただきました。テープカットの後、本校生徒に門川大作京都市長から温かい言葉をかけていただきました。

いよいよこの新しい地で両校が開校し、新たなステージを迎えることになります。

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行事予定
2/12 建国記念の日
京都市立美術工芸高等学校
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