京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/07/23
本日:count up93
昨日:288
総数:890626
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
中学生対象オープンスクール「BIKO Art Hunting」の申込受付は明日24日(水)17時まで。申込は本校ホームページから申し込んでください。トップ画面の左側「カテゴリ」にある「中学生のみなさんへ」をクリック! 申込フォームがございます。

10月13日 後期始業式 校長メッセージ(生徒の皆さんへ)

画像1

今日から後期が始まります。

前期の終業式で皆さんに次のようなメッセージを送りました。覚えていますか。
「美工作品展が開催されるこの機会をチャンスだと捉え、ぜひ自分自身を見直してください。そして、次なる目標をしっかり考えてください。美工作品展を終えて、また一つ成長した姿になることを期待しています」と。

5日間の作品展を終え、いかがでしたか。皆さんの中には毎日自分の作品と対面しに出かけた人もいると思います。自分の作品と対話したり、他者の作品と対面したりして、何かを考えましたか。ただ「自分の作品が出来て良かった」とか,「あの人の作品は素晴らしいな」とかいう感想ではありません。

先生は大学時代、グループ展を初めてした時、6日間自分の作品と向き合いました。展示した時は、「なんて素晴らしい作品ができたのだろう」と胸を張って,来場者の方に「見てください!」と得意げに説明をしていましたが、毎日ずっと作品と対話していると、時間の経過とともに「なんてつまらない作品なんだろう」と思うようになった記憶があります。「ここが描けてない」「あそこも全然や」と,はじめは表面的なことから始まり,最終日には「なぜ自分が作品を描いているのだろう」「自分が描かなくたって誰も困りはしない」などと思い、一緒に展示している友人の作品や人に嫉妬してしまうこともありました。でも,「すべては自分の決めた結果だ。しっかり受け止めよう。」と考えることにし,誰かに責任を転嫁することを止めました。

先生は日本画という分野で作品制作をし、発表してきました。それぞれの分野や個々によって作品制作の動機や内容は違いますが、成果物である作品を通して自分が透けて見えるということが大切だと思います。自分の不甲斐なさや、考えの甘さ、技量の無さが作品を通して見えてきます。このことを受け止め,認めることは簡単にはできないわけです。しかし、自分のできないところを認めなければ、次の段階に進めないんですね。

本当に苦しいけど受け入れざるを得ません。でもここを乗り越えた人だけが,次の違う景色を見ることができます。それはその人だけに与えられたご褒美。ぜひ、皆さんには今とは次元の違う世界の景色を見て欲しいと願っています。そして創作活動を通じて成長し続けてください。

もう一つ,皆さんはまだまだいろいろなことを学んでいる高校生です。美工作品展は,学んだ区切りとしての一つの成果です。その成果に対して,いろいろな人に講評を聞いてください。家族の方や友人はもとより,毎日のように皆さんの傍にいる本校の先生方がここにいます。作品制作を担当している先生だけではなく,他専攻の先生や普通教科の先生にも,ぜひ講評してもらってください。多様な見方や考え方があることを知ったうえで,また創作に活かしていってください。今まで気づかなかった自分の強みが,分かるかもしれません。

最後に始業式にあたり,このメッセージを皆さんに送ります。
皆さんは「型破り」という言葉を知っていると思います。歌舞伎の世界で、こんな言葉があります。「型のある人が型を破ることを『型破り』といい、型のない人が型を破ることを『型なし』という」。簡単に言えば、「型なし」とは基本がないもの、「型破り」とは基本をわきまえた上でそこから独自性を導き出したもの、ということになります。一見すると、どちらも自由奔放で同じように見えますが,実体は似て非なるものです。

皆さんは,今,創造したものを作品にしています。これからも作品作りは続けていくことでしょう。何か新しい表現を思いついたり、更なる改善点を思いついたり、現状の問題点を発見して解決策を探るにも,基本が身についていないと気が付くことができません。
1年生から「感じる力」「考える力」「表現する力」を,美術の授業のみならず,普通教科授業をはじめ,いろいろな場面で身につけていますよね。その基礎基本となる「型」をしっかり身につけることは,重要なことです。その上で「型」は破るものではなく,「型」に収まらなくなった時に初めて破るものだと,先生は考えています。その時,今までなかったような創作や表現が生まれると信じています。ただし,ほんの一握りの天才といわれる人は,はじめから型破りなのかもしれませんが。

「美術は自由だ」と言われます。ただ「自由」をはき違え,基礎基本もなく,好きなことをすることがすごいことではないのです。「型」を学んだうえで,「型」からはみ出した人が自由になれるのではないかと思っています。
皆さんはどのように考えますか。ぜひ作品制作を振り返って考えてみてください。そして,ぜひ校長室までその意見を届けてください。待っています。

令和3年(2021)10月13日        
                        校長 名和野新吾

10月4日 前期終業式 校長メッセージ(生徒の皆さんへ)

画像1
●前期終業式 校長メッセージ

前期の締めくくりの日となりました。4月8日の入学式、始業式からスタートし、今日で6ヶ月が経とうとしています。
今年も昨年同様、年度当初、始業式において新型コロナウィルス感染防止対策のお願いを皆さんにさせていただきましたが、半年たった今でもお願いし続けなければならない状況です。緊急事態宣言は解除されましたが、今後もこれまでと同様に感染予防対策をお願いし続けなければなりません。大変なことではありますが、教職員とともに何とか乗り切っていきましょう。よろしくお願いします。

さて、この半年間、コロナ禍の中で体育祭の中止、団体鑑賞や宿泊行事などの延期等が決定され、本校で大事にしている教育活動が通常通り実施できず、皆さんにはずいぶん心配や苦労をかけています。その様な中で唯一、昨年度実施できなかった文化祭が開催でき、皆さんの若さ溢れる力強い演技に心を打たれました。コロナ禍でいろいろな制限が設けられた中で、短期間で集中して創作したクラス劇のクオリティの高さには、本当に感動しました。これが美工生の強さだと改めて思いました。

そして、本日、美工作品展の搬入日を迎え、明後日から展覧会が京都市京セラ美術館で開催できることになり、ホッとしています。美工作品展はこの銅駝の地に独立開校して以来42回目となり、毎年、保護者の方も含め多くの市民の方に鑑賞いただいています。

皆さんが苦悩や葛藤しながら長い時間をかけて制作してきた成果、努力や挑戦をしてきたその到達点を多くの人が鑑賞してくださいます。コロナ感染防止対策への対応や時間的な制限下での学校生活は、精神的にとても苦しく、それらのストレスが否応なしに皆さんを苦しめたことだと思います。そのような環境であったにもかかわらず、負けずに皆さんが作品制作に向き合い、授業の中で精一杯力を注いだ作品に美術館で出会えることが、本当に嬉しく、楽しみでもあります。皆さんもぜひ仲間の作品を丁寧に鑑賞してください。

最後に、本日で前期が終わります。皆さん各自がたてた目標は達成できましたか?または、順調に進んでいますか?一度振り返ってみてください。私もそうですが、日々のやらなければいけないことに追われていると、目標を忘れ、ただ時間だけが過ぎてしまうということになってしまいます。私も皆さんも1日24時間、平等に時間を持っています。この時間をどれだけ有効に使うことができるか、日々の積み重ねが1か月後、半年後、1年後の自分の姿となります。「毎日がとても楽しい」という思いをもって過ごしていることは嬉しいことですが、決して流されないようにしてください。

明日から7日間、秋休みに入り,美工作品展も開催されるこの機会をチャンスだと捉え、ぜひ自分自身を見直してください。そして、次なる目標をしっかり考えてください。美工作品展を終えて、また一つ成長した姿になることを期待して挨拶の言葉とします。

令和3年(2021)10月4日
                        校長 名和野新吾

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

新入生入学にあたって

学校評価

教育概要

教育課程

使用教科書副読本

お知らせ

書式ダウンロード

教員公募

学校経営方針

進路状況

新型コロナウィルス感染症対応

中学生・保護者Q&A

School Guide

オープンスクール(スクールガイダンス)

『京都市立銅駝美術工芸高等学校「学校いじめの防止等基本方針」』

美工作品展

京都市立美術工芸高等学校
〒600-8202
京都市下京区川端町15
TEL:075-585-4666
FAX:075-341-7006
E-mail: bijyutukougei@edu.city.kyoto.jp