京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/31
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中学3年生対象「実技講習会」(6/8開催)に申し込みされた皆さんは、実施要項を確認の上、ご来校ください。引率の保護者の方には、当日9時より本校の教育活動についての説明会を実施いたします。

10月16日 後期終業式 校長の話

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●2019年10月16日(水)後期始業式

 今日から後期が始まります。中学校も高校も一時期に比べると2期制をとっている学校は少なくなりました。本校では、ついこのあいだ前期終業式を行い、秋季休業期間中に美工作品展「3年生展」があったので、学期が変わる新鮮さはあまり感じていないかもしれませんが、銅駝の教育にとってはこの2期制がうまく機能し、銅駝ならではの教育活動ができていると考えています。

 まずは「3年生展」お疲れ様でした。たくさんの方が来場してくださり、皆さんの作品をほめていただき、銅駝の教育に深いご理解と温かい激励をいただきました。来場者アンケートに書いていただいたコメントを少し紹介します。「懐かしさより新鮮さのほうが大きく勝りました」卒業生より。「こんな作品が作れる皆さんを尊敬します」保護者の方より。「3年間の過ごされた時間を感じさせるものでした」卒業生の保護者の方より。「生徒の皆さんの瑞々しい感性に触れ、とても楽しい空間、時間でした」教育関係者の方より。「Fantastic! Very amazing art works and well displayed!」外国人の方より。そして「ドレスのきれいなところがよかった」通りがかりの6歳児の方より。そして受付を担当した生徒の笑顔の挨拶、丁寧な対応など高く評価していただいきました。一方でいくつか課題もいただいています。銅駝の生徒は、感じたこと考えたことを作品として表現できることの尊さとともに、作品が人の心を動かし、影響を与えることの重さを理解できる青年ばかりだと信じています。ならば、作者として、作品展の主催者として、その作品を鑑賞していただく方々に敬意と感謝の気持ちで行動できなければなりません。明日から「1・2年生展」が始まります。あらためてすべての学年の生徒がしっかりとした自覚と誇りをもって作品展に関わってください。

 さて、明後日の午後進路講演会があり、銅駝の先輩で漫画家として活躍されている小山宙哉さんが講演をしてくださいます。小山さんの作品、漫画『宇宙兄弟』には様々な心に残るセリフがあり、ネット上でも紹介されています。第5巻、宇宙飛行士の候補者選考のミッションの終わりに、グループの中から自分たちで候補者を選ばなければならなくなった時に主人公の南波六太が言ったセリフ。「グーみたいな奴がいて、チョキみたいな奴もいて、パーみたいな奴もいる、誰が一番強いか答えを知っている奴はいるか」。このセリフ、人はそれぞれ個性があり、秀でたところがあり、苦手なこともある。それぞれ苦しみ悩みながら努力し取り組んでいることがある。だから誰が一番優れているかなんで簡単に決められない、ということだろうと思います。

 後期初めにあたり、私が皆さんにお話ししたいこと。社会には様々な評価の基準や方法があり様々なランキングで溢れています。一つの側面をある基準で評価をつけるということは自己の課題の見極めと次の目標を立てる上では必要ですが、ゴールした時の結果を一つのものさしやランキングだけで評価してはいけません。自分や他者の評価をもっと多様な尺度で測るべきです。そして評価することの前に、まずは広く様々なものに興味をもって、自ら手に取ったり、参加をしたり、出会いをたくさんつくって、主体的にやってみることです。うまくいかなければやり直したり、別の方法を考えればよい。そんな気持ちをもって後期のスタートをきってください。

2019年10月16日 後期始業式
                         校長  吉田 功   

10月7日 前期終業式 校長の話

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●前期終業式 校長の話


 前期の締めくくりの日となりました。4月8日の入学式、始業式からスタートし、今日10月7日でちょうど6ヶ月経ちました。前期は授業だけでなく、特別活動などの学校行事が多く、また美工作品展に向けた制作にも力を注いできたでしょうし、毎日が盛りだくさんで1日24時間ではとても足りないと感じた人、あるいは、自分の体や心の調子と折り合いをつけるのに苦労した人もいたでしょう。

 時間の刻みは世界中同じで、1分、1秒、1日の長さは平等です。しかしその時間のなかみは平等ではありません。世界の中には、起きている時間のうちの多くの時間を労働をしたり、幼い兄弟の世話をしたり、往復何時間もかけて生きるための水を汲みに行く子どももいます。起きている時間の多くを「学ぶ」ために使えることの重みをあらためて皆さんと一緒に考えたいと思います。このことは、生徒だけでなく、教職員の課題でもあります。同じ1時間、1日がその人にとって豊かなものになるためにどうすればよいか。

 今、学校では、「学び方」を変えるということと「教職員の働き方」を変えるということが大きな課題です。皆さんがこれから求められる必要な力をつけて社会で飛躍できる、そんな学び方に変えていくこと、そして休日出勤や残業が多くて疲弊していると言われている教職員の働き方を変えて、生徒と先生が向き合う時間を確保し、先生の仕事や生活もより良いものにしていくことが大切です。本校では、学び方の改革、働き方の改革を、皆さんや保護者のご理解を得て、少しずつ進めています。

 やらなければならないこと、やってみたいことが多すぎて余裕がないと、よく言います。やらなければならないことを3つの抽斗(ひきだし)に整理するとして、3つの抽斗がぎゅうぎゅうに詰まっていたり、溢れていたりしませんか。睡眠や食事など生活し生きていくために必要なことや、高校生としてやらなければならない学習だけで抽斗が全部詰まっている、あるいは溢れて閉まらない人はいませんか。ぜひ、抽斗をうまく入れ直して整理をし、できれば、一つの抽斗、難しければ3つ目の半分でもスペースをあけておいてください。外からやってくる新しいチャンスや、出会いの機会をとりこむためにそういうスペースをつくっておくことがとても重要で、そのことが今を変え、未来を変えることにつながります。学校では授業以外に、ボランティア活動の募集や、作品の募集などの案内をしています。先週はキャリアアップスタディという新しい学びのチャンスも紹介しました。空けておくスペースは無駄ではなく、むしろ新たな価値を生む大切なスペースです。皆さんの主体的な変革を期待します。

 さて、最後に、まもなく始まる美工作品展のことを話します。皆さんが苦悩や葛藤しながら長い時間をかけて制作してきた成果、努力や挑戦をしてきたその到達点を多くの人が鑑賞してくださいます。私もとても楽しみにしています。皆さんもぜひ自分以外のひとの作品を丁寧に鑑賞してください。そして多くの方が、美工作品展にご来場くださいます。礼儀を守って感謝してお迎えしてください。素晴らしい作品展にしましょう。


令和元年(2019)10月7日
                      校長  吉田 功

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校長室ウェブログを更新しました。10月2日記事「秋の灯」

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 10月2日、校長室ウェブログの記事を更新しました。

 こちらから→10月2日校長室ウェブログ

10月2日 校長室ウェブログ  「秋の灯」

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               秋の灯

 10月2日の京都の日の入りは午後5時40分。秋分を過ぎて日中の時間が短くなり、昏くなるのが早くなってきました。

 今年の美工作品展は、「3年生展」が来週10日(木)から、「1・2年生展」がその1週間後17日(木)から始まります。3年生、2年生は専攻で制作した作品を展示しますが、美工作品展が近づいてくるこの時期は、最後の追い込みの時期。これまで専攻実習の時間で制作を進めてきましたが、前期末考査が終わった10月初めは、放課後の時間も実習室で制作をする生徒が多くいます。午後6時頃、グラウンドに出ると各専攻実習室の灯りが輝き、生徒の姿が見えます。日の入りの時間帯は、実習室の窓の灯りが校舎の昏さの中に輝き美しく映えます。グラウンドを取り囲むように建った趣のある本館、記念棟、実習棟。実習室の明るさが一際目立つこの風景は、毎年少し立ち止まってしまいます。「もう一年経ったなあ」「去年の美工作品展前もこんな風景だった」と思いながら、去年の生徒、去年にあった様々なことを回想します。

 銅駝の教育活動は、専攻の実習だけではなく様々な学びがありますが、1年生の時「造形表現」という科目で8分野の実習をした後、3分野そして2分野と選択をし、いろいろ悩んで決めた1つの専攻。2年生になって、初めて学ぶ技法や画材・道具、難しい課題と向き合いながら力をつけて、秋の作品展に向けて作品を制作する。美術専門高校ならではのこの学びは、生徒を大きく成長させます。私は春から何度か実習室を回って、細切れではありますが、制作の様々な段階を観てきました。生徒の真剣でひたむきな眼差し、時には厳しいあるいは悩んでいる表情も観てきました。直接指導をする美術科の教員でなくても、約半年、生徒の日常の様子も含めて様々な場面を観たり聞いたりしてきたが故に、毎年、作品展の会場に展示される作品をとても楽しみにしています。

 季語には「春の灯」「夏の灯」「秋の灯」「冬の灯」と四季それぞれの「灯」のつく言葉がありますが、「秋の灯」と言う季語は、日常のあるいはこれまでの月日の様々なことを思いながら、自己を振り返ったり、他者に思いをはせたり、どこか懐かしさやものごとの深みを感じる言葉です。

 秋は透明感のある空気が満ちた清々しい季節。そんな季節に「美工作品展」を開催します。3年生・2年生の専攻実習の作品、1年生の「表現基礎」で取り組んだ作品も含めて、美工作品展に並ぶひとつひとつの作品に、生徒ひとりひとりの苦悩や葛藤、努力や挑戦の月日が内在している。学校の「秋の灯」を眼裏(まなうら)におきながら、じっくり鑑賞したいと思っています。


 2019年10月2日
                       校長  吉田 功


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1/13 成人の日
1/14 生活指導強化週間(〜17日)
1/15 3年センター説明会(3)(LHR)
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1/17 1年専攻選択仮登録,3年午前中授業
1/18 センター試験
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