京都市立学校・幼稚園
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中学3年生対象「実技講習会」(6/8開催)に申し込みされた皆さんは、「実後講習会のご案内」を確認の上、ご来校ください。引率の保護者の方には、当日9時より本校の教育活動等についての説明会を実施いたします。

校長室ウェブログを更新しました。 5月27日記事 “普通”から自由になる

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 5月27日、校長室ウェブログ記事を更新しました。

 こちらから→5月27日記事

5月27日 校長室ウェブログ “普通”から自由になる

           “普通”から自由になる

 本校の卒業生は、卒業後、作家として、あるいは別の仕事をもちながらも制作活動を続け、作品展を開催される方がたくさんおられます。案内をいただくと、できるだけ足を運んで鑑賞させていただいていますが、京都から離れたところでの作品展はなかなか行くことはできません。先週3日間は、東京と埼玉で全国の高等学校校長会の会合があり、出張に出掛ける前日、本校の卒業生が東京で作品展を開催しているという情報をもらいました。普段あきらめている貴重なチャンスが巡ってきて、出張の最終日、帰京する前に見に行きました。卒業生は湊 茉莉さん。本校卒業後、京都市立芸術大学・大学院で日本画を専攻したあとパリ高等美術学校に留学、現在はフランスを拠点に作家活動をされています。作品展の場所は「銀座メゾンエルメス フォーラム」(主催エルメス財団)。湊さんの日本で初の作品展のタイトル「うつろひ、たゆたひといとなみ」は、「うつろいゆく世界と人々の営み」を意味するそうです。このような機会がなければ、私は足を踏み入れないであろう銀座エルメスの店舗。8階のギャラリーはガラスブロックの外壁から光が入り、その空間にゆったりと作品が展示されていましたが、作品はそれだけではなく、メゾンエルメスのビルのガラスブロックで造られた外壁そのものに絵が描かれていました。ビルのガラスの外壁には、一日の中で時間によって様々な光が当たり、作品も時間とともに表情を変えます。作品のスケールの大きさに圧倒されるとともに、世界的に著名なエルメスのビルそのものに作品が描かれていることに驚きました。私の中の“普通”という勝手なイメージ、認識が吹っ飛んでしまいました。

 私は「普通科」の教員で「普通科高校」に長く勤務していましたが、美術専門高校の銅駝に転勤してから、自分の“普通”という言葉に当てはまらないことばかりに出会ってきました。2016年7月11日「校長室ウェブログ」に「普通って何?」という記事を書きましたが、銅駝の生徒は、自らの個性、感性、表現力で人と異なるものを創作する毎日。異なるものが当たり前に存在しそれぞれに価値があり、それぞれが認められることが“普通”なんだ、ということを自然に理解できる環境です。

 昨日、「京都21世紀教育創造フォーラム」という催しがあり参加してきました。「日本の未来と人づくり グローバル人材育成の要諦」というテーマで基調講演、パネルディスカッションがあり未来を担う青年の育成、教育にどういうことが求められるかという内容でした。パネラーのひとり門川大作市長は、京都市職員採用試験の一部において、公務員試験では“普通”当たり前の教養試験や専門試験を実施せず全ての試験段階で人物重視の選考「京都方式」の導入について話されました。また、パネラーの堀場厚・堀場製作所会長の「これからは平均のない時代になる」、また出口治明・立命館アジア太平洋大学長の「普通の子どもであれ、という教えから自由になれ」という言葉は印象に残りました。

 予測不可能な変化の激しい社会で生きるには、蓄えた知識だけでは解答が見つけられず、正解は一つであるとも限らないと言われています。これまでの経験則や多数が指示する“普通”から自由になり、いわゆる“前例”や“無難”に疑問をもつこと、自分で観る、感じる、考えることを大切にしなければならない、そう思いました。

2019年(令和元)5月27日
                       校長  吉田 功


○2016年7月11日記事はこちら→https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?...


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