京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/31
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中学3年生対象「実技講習会」(6/8開催)に申し込みされた皆さんは、実施要項を確認の上、ご来校ください。引率の保護者の方には、当日9時より本校の教育活動についての説明会を実施いたします。

入学者説明会校長挨拶(抜粋)

中学生の皆さん、保護者の皆様、合格おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
皆さんは、厳しい狭き門を切り抜け、京都市立美術工芸高校に合格されました。今、ワクワク、期待に満ちた気持ちと高校生活の不安の気持ちもあるのかもしれません。4月の入学式後、皆さんは2・3年生と共に本校の新たな歴史の1ページを作ることになります。

さて、本日は入学説明会にお越しいただき、ありがとうございます。説明会にあたってご挨拶申し上げます。
私は自然界の生き物や植物に大きな関心を持っているので、関連する書籍やテレビ番組を視聴することが好きです。最近視聴した番組で、昆虫が蛹から成虫へと変態する過程についての新たな発見を知り、非常に興味深く感じました。それは、昆虫が蛹から成虫に変わる際、今までは全ての細胞が一度溶けて再構成されると言われていたのですが、最近の研究では、幼虫の時代の脳や腸などの一部は残りつつ、新たに目や口、羽、足、胴体などが形成されるとされています。哺乳類が生まれながらにして親と同じ形をしているのに対し、昆虫はその成長過程で大きく形を変えることから「変態」と称されます。幼虫時代には狭い世界で生活しながらも、何倍もの食べ物を食べ、脱皮を繰り返し、成長して成虫へと変化し、それまでとは全く異なった世界へと飛び立ちます。
皆さんも、昆虫が変態を行うことで、全く次元の違う世界への適応力をつけることができるように、これから始まる3年間の高校生活を通じて大きな変化を遂げて欲しいと願っています。

これまで皆さんは、生まれ育った家庭や地域、そして中学校までの義務教育を通じて、多くのことを学んできました。これらの経験は、これから大人へと変わっていくための基盤となります。入学後、皆さんは18歳を迎え、法律上では成人になります。本校での学校生活は「大人への変態」を促す貴重な機会です。昆虫が変態の過程で貪欲に栄養を摂取するように、皆さんにも、この学校で知識を貪欲に吸収し、自己の再構築に挑む姿勢を持ってほしいと思います。これまでの自己像、常識、自己表現に囚われず、見直し、過信せず、謙虚に新しい学びに臨んでください。
私たちは、皆さんが本校での学びを通じて、多岐にわたる知識や技術を習得し、心身共に成長して、自由に、そして大胆に広い世界へ羽ばたいていってほしいと願っています。

では、そのための準備に必要なことは何でしょう?
入学前に、皆さんに伝えておきたい重要なポイントがあります。それは、何度も繰り返して伝えてきましたが、大好きな美術工芸の領域だけでなく、広範囲に及ぶ学問の学びが、皆さんの将来にとって決定的な影響を及ぼすということです。国語や数学、理科といった様々な基礎学科の知識は、創造的な問題解決能力を高め、批判的思考を養うために不可欠です。これらの学科で培われるスキルは、美術工芸だけでなく、将来皆様が直面するあらゆる課題に対応するための基盤となります。

将来の夢や目標を持ち、叶えるための鍵は貪欲に学び続けることです。思っているだけでは何にもなりません。行動を起こしてください。学びは受動的なものではなく、能動的に進めることが重要です。
皆さんはもう既に高校生活のスタートラインに立っています。今、私がお伝えしたことを心に留めて、入学式までの3週間をどのように過ごすかで、美術工芸での学びやそのスタートが大きく変わってくるでしょう。この貴重な時間を大切に過ごしてください。

保護者の皆様、私たち教職員一同、お子さん一人ひとりに寄り添い、責任を持って教育活動を行なっていきます。お子さんの成長をご一緒に見守り、サポートしてください。お子さんの心身の健康のサポートをお願いします。

結びに、生徒の皆さん、期待を大きく膨らませて入学式を迎えてください。この学校での学びの旅が、皆さんの将来において、新しい可能性の扉を開くことになるでしょう。4月8日、皆さんの期待に満ちた笑顔にお会いできる日を楽しみにしております。

 令和6年3月18日
 
               美術工芸高等学校 校長 名和野新吾

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行事予定
3/19 後期終業式、大掃除、卒業生講演会、美工1年生展搬出、Bridge to Boston出発(〜24)
3/20 春分の日、ヨーロッパ美術研修旅行(〜26)
3/22 新1・2年生スタディーサポート
3/24 Bridge to Boston 帰国
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