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最新更新日:2024/07/26 |
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前期終業式にあたってー校長メッセージー生徒の皆さん、おはようございます。 前期の終わりに当たり、また美工作品展を前に、皆さんにミッセージを送りたいと思います。 本校はこの4月にこの地に移転し、ようやく半年が経ちました。この間、大きく環境が変わる中、登下校をはじめ、様々な学習、文化祭や美工作品展に向けた行事、地域との連携などの取り組みに、ストレスフルな日々を送ってきたのではないかと思いますが、皆さんは環境に慣れる努力を惜しまず、よく頑張ってくれました。まずは皆さんに感謝の言葉を送りたいと思います。ありがとう。 10月1日、京都市立芸術大学と本校のオープニングセレモニーが京都芸大のホールで開催され、私を含めた管理職と、生徒代表として生徒会執行部の3名が出席をしてきました。式典では、音楽学部の学生による記念演奏などもあり、盛大に催されました。また京都芸大では2日の月曜日から授業が始まっています。1500名を超える学生と教職員の方が、この崇仁地域に集まることになり、更に大きく環境が変わります。先週、担任より配布した「京都市立芸術大学移転・開学における注意」のプリントに書いていることをしっかり守り、何か困ったことなどがあれば、遠慮せず近くの先生に伝えてください。 さて、昨日、美工作品展の搬入が終わりましたが、皆さんにこの場を借りて、お伝えしたいことがあります。1年生の生徒の皆さんにはお伝えしましたが、この場で改めて説明させていただきます。 移転を機に新しい教育活動へと転換をしていく中で、美工作品展についても新しいあり方に改革を図りました。具体的には、京都市京セラ美術館での展示は、今年度入学の1年生からは3年次のみに作品を展示することになります。したがって、今年度の展示は2・3年生のみ、来年度は3年生のみとなります。理由は、美工における様々な学びを、新設備の活用や地域社会との連携等、新しい観点からより効果的なものとするべく見直し、それに合わせて最適なタイミングで成果を発表できるようにするということ。また、美工作品展自体の自由度を高め、美工での学びの集大成を発表する場として生徒の皆さんが多様な試みを実践できるようにするためです。これからも、生徒の皆さんがより良い学びを得られるよう、日々の教育活動に合わせて美工作品展も進化を続けます。美工作品展のあり方が変わっても、生徒の皆さんのため、そして保護者や市民の方などご来場いただくすべての方に向け、学校として一丸となり素晴らしい作品展を開催していくことに変わりありません。皆さんの理解と協力をお願いします。 本日も終業式の後、2・3年生は美工作品展の展示と続きや合評会が行われます。作品を構想から完成まで1年間をかけて制作した人、いくつかの課題に挑戦し、その中から納得いく作品を展示する人、作りたい作品が思い通りいかず、納得いかないまま展示しなければならない人など、様々な思いの中でこの日を迎えたことでしょう。試行錯誤を重ねながら精一杯作品制作に取り組んできたと思います。実力を出し切った人も、今回は出しきれなかった人も、この間、制作に取り組んできたその姿勢や精神力はとても素晴らしく、称賛に値するものです。しかし、ここで終わらないのがクリエーターです。もうすでに、次の作品構想に入っている人がいるのではないでしょうか。それが創造者たるものです。しっかりとこの美工作品展の期間中、自分の作品と向き合い、感じて、考えて、次なる表現に向かう準備をしてください。1年生の皆さんは、先輩たちの制作した作品やギャラリートークで語られる言葉から、そのクリエーターたる姿勢や意気込みを、体全体で感じてください。京都市京セラ美術館での作品展は、すでに2年後に迫っています。 最後に、皆さんにお願いがあります。皆さんは好きな美術を心ゆくまで堪能しています。それができるのはもちろん皆さんの「好き」という思いが、大きな原動力となっていますが、思いだけではものづくりはできません。制作する環境を作り出してくれる友達、先輩・後輩、そして保護者の方、先生方をはじめ多くの方が皆さんを支援してくれました。周りのすべての方への感謝の気持ちを忘れないでください。好きなことがやれることは幸せなことです。今日家に帰ったら、家族の方に感謝の気持ちを言葉にして伝えませんか。そして、多くの市民の方々も多数来場してくださる伝統ある美工作品展。主催者はあなた方です。皆さんの一人ひとりが、作品展を開催できること、そして観覧していただけることに感謝し、礼儀を尽くすことが大切です。そしてこの作品展を立派に成功させましょう。 これを私からのメッセージとさせていただきます。しっかり胸に刻んでおいてください。 後期始業式で成長した皆さんにお会いできることを楽しみにしています。 2023年10月4日 校長 名和野 新吾 |
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