京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/10
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本校は 自由快活な校風のもとで 多様性を尊重し共に高め合い 美の精神をもって広く社会に貢献できる 高い理想をもった創造性豊かな自立した青年を育成します

校長メッセージ「生徒の皆さんへ」

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「生徒の皆さんへ」

 2022年も年の瀬を迎え、あと数日で新年を迎えます。

 皆さんにとってこの一年を振り返って、いかがだったでしょうか。
 嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと、頑張ったこと、やり抜いたことなどを経験し、皆さん一人ひとりが1年前より成長した姿になっていると確信しています。(確実に成長していますから、自信を持ってください。)

 今年を本校の主な行事で振り返れば、3月の卒業式で3年生を送り出し、4月には入学式で新入生を迎えました。5月は昨年度まで実施できなかった体育祭を行い、全身で喜びを表現する生徒の姿を見ることができました。7月は文化祭を実施、クラス劇のクオリティーの高さに感心し、感動しました。10月には最大の行事「美工作品展」を京都市京セラ美術館で開催、約4600名の方の入場があり、皆さんが制作した作品を見て感動していました。また、11月には2年生が昨年度行けなかった美術見学旅行に行くことができました。

 日本や世界に目を移せば、2月に平和の祭典と言われた北京五輪が開催されましたが、同時にロシア軍のウクライナへ侵攻開始され、現在も続いています。3月の宮城・福島で震度6強の地震が発生し東北新幹線が脱線、4月には成年年齢が18歳に引き下げられました。知床半島沖で観光船「KAZU l 」が沈没し、多くの方が犠牲になりました。5月には銀河系の中心にあるブラックホールを世界初観測したニュースが飛び込んできました。そして7月安倍晋三元首相が銃撃され死亡、9月には英・エリザベス女王が崩御しました。11月は満月が地球の影に完全に隠れる皆既月食と、月が天王星を隠す天王星食が同時に発生。1580年7月の土星食以来であり、本校でも観測会を実施しました。また、サッカーワールドカップカタール大会で日本がドイツやスペインに歴史的な逆転勝利、決勝トーナメントに進みました。そして新型コロナウイルス感染は今でも終息をむかえておらず、再び拡大傾向にあります。

 取り上げるときりがない程様々な出来事が本校でも、日本をはじめ世界各地でも起こり、身近でない出来事も私たちに大きな影響を与えています。その影響から逃れることは、このグローバル社会ではとても難しいことです。良い影響ならば問題はありませんが、そうでないものは、私たちの生活や幸せを脅かすものとなります。私たちには憲法で保障されているように幸福になる権利があります。しかし、それはただ人任せにして得られるものではなく、自ら考え行動しなくては得られないものも数多くあります。幸福で、肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態「will‐being」を達成するためには、私たちは学び続け、考え、行動を起こすしかありません。決して大きな取り組みでなくてもいいのです。隣に困っている人がいたら少しお手伝いをする程度でも、少しずつですが自分も変わり、周りも変わっていきます。自分が幸せでなければ、人に優しくすることはできません。そのような小さな取り組みが、やがて世界を動かす原動力になることを証明している事例が数多くあります。

 先日、2022年の「今年の漢字」に選ばれたのは「戦」でした。ロシアによるウクライナ侵攻や、物価高との戦いが理由ということです。

 「一日、生きることは、一歩、進むことでありたい。」(湯川秀樹)

 これは湯川秀樹博士の言葉で、「今日を懸命に生きよう。一歩ずつ進むと、数年後には、見違えるほど成長した自分になっているはずだ。」と解説にあります。

 同氏がこの言葉を述べたのは、第二次世界大戦後の混乱期。世界もまだ混沌としており、ドイツが東西に分裂され、中国ではようやく中華人民共和国設立の宣言が行われた年です。そのような時期に、同氏はどのような思いでこの言葉を発したのでしょう。私は、先行き不透明な状況にあっても、確信を持って「今日を懸命に生きようとする努力が大事である」と言いたかったのだと受け止めています。最後の「ありたい」という言葉で締めくくっているところが、前を向いて進もうとする私自身に並走しようとしてくれることばに捉えることができ、素敵だと思います。「頑張れ!頑張れ!」だとしんどくなってしまう。「頑張らなくてもいいよ」では、何も変わらず反対に後退してしまうかもしれない。湯川氏の言葉であれば、前進するけれど、「少しくらいは休んでもいいよ」と囁やいてくれていると思うことができ、勇気をもらえませんか。

 さて皆さんにとって今年はどのような年だったでしょう。「ゆく年2022年」の様々な出来事を振り返りながら、「くる年2023年」の安寧を祈ります。

 2022年12月27日
                      校長  名和野 新吾

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行事予定
6/12 前期中間考査(1日目)
6/13 前期中間考査(2日目)
6/14 前期中間考査(3日目)

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