京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/08/23
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中学生対象オープンスクール「BIKO Art Hunting」にご参加いただき、ありがとうございました。 次回のオープンスクールでお会いできることを楽しみにしております。

校長メッセージ(後期終業式)


今年度の締めくくりの日となりました。

今年度も昨年度と同様、コロナ禍の一年間、度重なる教育活動の制限や行事の延期や中止などで、振り回されてしまいましたが、皆さんの理解や協力があって、教育活動を実施してくることができました。学校を代表して、皆さんに感謝します。本当にありがとう。

4月から始まる来年度についても、新型ウイルス感染症が収束するとは、まだ思えません。今後も皆さんと一緒になって乗り越えていきたいと思います。

さて、終業式にあたって、皆さんに伝えたいことが二つあります。

一つ目は、毎日ニュースで目にしていると思いますが、ロシアによるウクライナ侵攻が行われ、国際情勢は混乱の中にあます。この状況を改善しようとあらゆる国や国際機関が協調し、日本も含め対応をしているところですが、なかなか先が見通せない状況です。このニュースを聞いたり見たりして、皆さんは何を感じ、思っていますか?

私は皆さんに、この出来事を身近な問題として捉え、自分事として考えられる人になって欲しいと思っています。私はどんなことがあっても他国を武力でねじ伏せるような行為はあってはならないことであり、このことは国際法に触れているだけではなく、人命に関わることであり、見逃すことができないものだと考えています。

今、ウクライナが大きく取り上げられていますが、世界中ではいまだに国と国との戦争や紛争、国内における内戦などが多数起こっています。私は今回ウクライナ侵攻のニュースが毎日のように流されるのを見て、改めて「命」とはなんだろう、「自由」とはなんだろう、「平和」とはなんだろう、ということを自問自答しています。

今、当たり前と考えている「命」・「自由」・「平和」などといったものは、奪われて初めて分かるのかも知れません。ウクライナとロシアのような国同士の争いでなくても、、私たちが大切にしているものが誰かに奪われたりするかも知れません。もしかしたら知らずに奪ってしまう立場になったりすることもあり得ます。だからこそ絶えることなく熟考し続け、備えておかなければならないものではないかと私は考えますが、皆さんはどう思いますか?

先程の「命」とはなんだろう、「自由」とはなんだろう、「平和」とはなんだろうという問いには、倫理的・宗教的な答えはあるかも知れませんが、一人ひとりに違う答えがあるはずです。この問いには正解はありません。皆さんも考えてみてください。生きていく上で大切な問いです。

ウクライナの首都キエフ市は京都市と姉妹都市となって今年で51年目を迎えます。この戦乱が対話と交渉により解決し、キエフ市はもとより、ウクライナに一日でも早く平和が訪れることを祈ります。

もう一つ皆さんに伝えたいことは、来月4月1日より民法の改正により成年年齢が18歳に引き下げられ、2年生の多くの皆さんは4月2日以降誕生日を迎えられると同時に、法的に大人になります。様々な面で責任を問われることになります。民法が定めている成年年齢は、「一人で契約をすることができる年齢」という意味と、「父母の親権に服さなくなる年齢」という意味があります。成年に達すると、親の同意を得なくても、自分の意思で様々な契約ができるようになるということです。契約を結ぶかどうかを決めるのも自分なら、その契約に対して責任を負うのも自分自身になります。

契約には様々なルールがあり、そうした知識がないまま、安易に契約を交わすとトラブルに巻き込まれる可能性があります。社会経験に乏しく、保護がなくなったばかりの成年を狙い打ちにする悪質な業者もいます。だからといって、避けて通ることはできないということです。したがって何をすべきか。しっかりと学んでください。

少し話は変わりますが、「大人になるということは、どういうことでしょう。」想像してみてください。私は「大人とは全ての自分の選択に責任を持つ」ということだと思います。父母の親権下にある子供より、大人になることは法的にも制限が緩和され、権利が増えるということ。しかしその一方で、何かあった時に責任を取るのが大人であり、責任をとれるようにならなければいけません。また、社会に対して責任感をもつことも要求されてきます。

1年生の皆さんも、1年後には同じ状況となります。1・2年生の皆さん、学校生活は社会に出るための準備期間です。今後、学校生活や私生活の中で様々な選択や決断を迫られることになるでしょう。選択の前に、後悔のないよう十分に調べ、熟考し、必要に応じて相談し、最後の決断は自分の責任で行う訓練を心がけてください。「誰かが決めてくれる」ではなく「自分で決める」ということを実践して欲しいと思います。

最後に、3週間後には新入生91名が入学してきます。皆さんが本校の先輩として、この学校の良き伝統と誇りを伝えてくれることを願っています。これで年度末のメッセージとします。

皆さんが自ら主体的に行動し、成長する姿を見守っています。

令和4年3月1日
                  京都市立銅駝美術工芸高等学校長 
                  名和野 新吾 

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