最新更新日:2024/09/25 | |
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アントレプレナーシップ事業の取組(3年AFコース:探究F)6月13日の探究Fの授業では、アントレプレナーシップ事業の一環として、株式会社casie代表取締役CEO 藤本翔様より「表現者と共に未来の市場を切り開く」ための挑戦についてご講演いただきました。 藤本さんは、総合商社・コンサルティング会社勤務を経て、新しいアートのエコシステムを考案し、2017年に絵画レンタルのサブスクリプションサービスを行う株式会社Casieを創業。誰でも気軽に絵画をレンタルできるアートのサブスクリプションサービスを行い、国内の文化芸術活動にも貢献されています。 生徒達は、美術のある社会について考えるワークショップに取り組みながら、美術を取り巻く環境や美術が社会に与える影響、自分たちにできる事など、多角的に考察する機会を持つことが出来ました。 今後、今回の取組を活かして、生徒達は各々がテーマを設定し、探究活動に取り組んでいきます。ご講演くださいました藤本様はじめ,本事業にご尽力くださいました方々に感謝申し上げます。 なお、KBS京都から授業の取材依頼があり、当日の夕方、その様子が放映されました。生徒たちは取材がある中でも、しっかりと授業に取り組んでいました。 *この事業では、京都市及び(公財)京都高度技術研究所が、令和3年度から若者のアントレプレナーシップ(起業マインド)を醸成する起業家教育の一環として、京都市内の高校生を対象に起業家教育の専門家やスタートアップ等の若手経営者による講演会を実施しています。 本校でも初年度よりこの事業に参加しており、生徒が自分自身のキャリアをデザインする力を身につけ、他者とつながることで自分の個性をさらに発揮し、人生を豊かに生きるためのアイデアを学ぶ貴重な機会として位置付けています。 また、今回の講演とワークショップの進行役を、学生×企業・地域・行政の連携プロジェクトのコーディネーターとして活動されている株式会社MIYACOの仲田様にお願いし、生徒の興味や対話を深めていただきました。 クラスマスコットを考えプレゼンを行う(1年:コミュニケーション英語 l )1年のコミュニケーション英語 l 授業では、パフォーマンステストとして、今回、自分のクラスのマスコットキャラクターを考え、keynoteを使用してプレゼンテーションを行いました。 課題は次のようなものです。 Lesson 2 Performance Test Situation: You are to make a unique mascot for your class that represents your class atmosphere. You are going to make a presentation about it. You need to talk about: 1) the name of the mascot 2) what they are good and poor at 3) their favorite phrase Sample(以下はクラス代表マスコットではなく美工マスコットとして作文しています。皆さんはクラス代表マスコットを考えます) Hello, everyone. Today, I would like to show you my creation. This is Bikonyan. The name comes from our school name, of course. He is a mascot of the art school so he is good at painting with his fluffy tail. His tail works as a paint brush!! He is very mischievous, so most of the walls are dirty with colorful paints. His favorite phrase is, “ No art, no life!” (70 words) このような取組は、美術高校ならではであり、好きな美術を通しながら教育活動を行っている一つです。 プレゼンテーションでは、生徒一人ひとり個性あふれるユニークなマスコットキャラクターを紹介しており、見ていて飽きないものでした。 キャリアアップのための実習体験(3年:実習A)
3年アートフロンティアコースでは、2年次から選択した専攻分野ではない実習体験を、将来のキャリアアップの観点から選択し履修できる「実習A(前期)・実習B(後期」を設置しています。
来年度前期は4講座を設けています。 「アートブック」 現在「ZINE」の制作を行っています。ZINEとは、MAGAZINEから名付けられていて、アメリカの西海岸から始まったとされるアーティストたちが自分を紹介するために、小部数で簡易的な出力(コピー機)等を用いて作られた冊子です。気軽に、ラフに肩の力を抜いて、「私」をテーマに、デジタルをメインとした小冊子を複数作成しています。 また同時進行で、この講座のメインでもある、世界にひとつだけの本「アートブック」の構想も進めています。粘土など様々な素材に触れながらアイデアを深めています。 「こだわりの陶芸」−釉薬で描く陶板− 約10センチ角のタイルを制作し,そのタイルに自分で考えた装飾デザインを12種類のカラフルな釉薬を自由に用いて描きます。同じ模様のタイルが連続した時にどのように見えるのか考えながらデザインしました。 最終的には30×30センチのパネルに額をつけて展示します。 「マンガ創作」 アナログからデジタルまでの画材を用いてマンガ・イラストを制作します。業界で有用するテクニックやノウハウを学びながら、最終的には合同作品集を作る予定です。 「Meta Quest研究会」 仮想空間に絵を描くことができる「open brush」というアプリをを使用して、立体絵画を制作しています。アプリ内には様々なブラシの種類があり、油絵の具のような質感を出せるブラシや、キラキラした効果のあるブラシなどがあります。描くときは平面のキャンバスに描くのではなく、空間に存在させるようなイメージで描きます。描いたものは360度回転して見れるので、絵画的表現ではあるけれど、立体的な要素もあるので、「立体絵画」と呼ばれています。生徒たちはそれらの特徴を生かしながら自由な発想でテーマを自身で設定し、制作しています。 実習II「東洋美術史」を学ぶ
6月16日(金)6・7時間目の実習IIでは、京都精華大学より山名伸生先生をお招きし、東洋美術史の講義をしていただきました。
日本の美術作品のルーツとされている東洋美術ですが、同じ画材・技法を用いていても国や地域、時代によって多様なアウトプットがされていることに生徒は驚いていました。これまでの授業などではなかなか触れる機会がなかったため、生徒にとっては新鮮な発見の連続であり、楽しんで聞くことができたようです。 生徒の感想からは、自らの専攻での学びや西洋美術・日本美術とも結びつけて知識を深めている様子が見て取れ、有意義な時間であったことがうかがえました。 授業で取り上げたのは日本・西洋・東洋・現代の美術史だけでしたが、これ以外にも世界中には様々な美術・工芸作品があふれていることを改めて認識し、あらゆる場所に自ら足を運び,見ること聞くことを通して知識を増やしてくれることを期待しています。 問題解決型の学びにチャレンジ!(1年:情報 l )
情報 l の授業では、5月から「学校施設の改善策を提案する」というテーマで問題を解決するための手順を学んできました。
まず、より快適に学校生活を送るための改善策を考える。次に、その策が有効であることを証明するための根拠となる情報を集める。そして、論理的で説得力のある提案を行うことを最終目標としました。 今回は、校長、副校長、事務長など、学校運営に直接携わる先生方を前にして、グループごとにプレゼンテーションを行いました。 生徒たちは、短い期間の中で考え、調査分析してまとめた内容を、先生方を前に緊張しながらも堂々と発表していました。発表を聞いた先生からは、実際にその提案を実現するためにはどのようなハードルがあるのか、生徒達では気付けない問題点も厳しく指摘していただきました。 自分たちの提案を否定されるということは、経験がある大人でも辛いものです。しかし、そこで終わりではなく、そこから対話が始まるのだということも、校長先生からお話しいただき、高校生になったばかりの1年生にとっては非常に良い経験になったのではないかと思います。 今後も、様々な場面で問題を解決する活動や、自分たちの考えをプレゼンテーションをする機会があると思います。その経験の中で少しずつ自分自身をブラッシュアップしていく。一つ一つの経験を糧に、学びのPDCAサイクルを繰り返して成長してほしいものです。 (校長談) 提案の中には、生徒でなければ気づけないようなものをプレゼンテーションしたグループもありました。また、本当に実現させたいと考えられるものもありました。学校側としても生徒たちが一生懸命考え、提案してくれたものを、ただ単に授業の一環ととらえるだけでなく、少しでも学校生活が豊かになるように検討をしていきたいと思っています。素晴らしい提案をありがとうございました。 実習II「現代美術史」を学ぶ
本日6月15日(木)3・4時間目の実習II授業では,京都精華大学副学長であり芸術学部芸術研究科教授の吉岡恵美子先生をお迎えし,現代美術史について講義をしていただきました。「現代美術とは何か?」という問いかけから始まり,歴史を紐解きながら,価値・身体性・空間性などのキーワードをもとに現代の作品や作家について知識を深めました。
私たちと同じ時代を生きている作家が何を考え,どのような作品を生み出し,どのように社会と関わっているかについて学ぶことは,美工生にとってとても大切なことだと思います。表現の在り方だけでなく,美術を通してどのように社会とつながり生きていくかについての貴重なアイデアをいただきました。 今日の学びを機会に,さらに生徒自身が多様なアートに出会い,アートの楽しみや豊かさを知ってもらえると嬉しいです。 人体クロッキーで観察する力・ものを捉える力の強化(1年:表現基礎 l )1年生の表現基礎 l 授業では、これから夏休みまでの期間、集中的に素描(デッサン)課題に取り組んでいきます。 本日は、導入課題として「人体クロッキー」に取り組みました。モデルをよく観察し、人体が持つ立体感や遠近感、量感や動勢を捉えるとともに、モデルから描きたいポイントを発見し、線の長短や強弱を用いて表現することを目指しました。 今回は、生徒が順番にモデルを担当しました。モデルとしてポーズをとることで、自分の体の重心やひねりに意識を向けることができ、描く側としても役立つ学びを得られました。 また、普段より大きな紙に短時間で描くことで、腕や体を大きく使って線を引く感覚を掴むことができました。和気あいあいと楽しみながら、多くの学びがありました。 次回からの鉛筆デッサン課題でも、のびのびと体を動かす感覚と、狙いをもって工夫しながら描くという視点を活用してほしいです。 パプリカをモチーフに〜色の三属性をテーマに表現する〜(1年:表現基礎 l )1年の表現基礎 l 授業では、年度当初からの約2か月間、集中して色彩課題に取り組んでいます。 今回の課題では、パプリカをモチーフに、「実際の色による表現」「同一色相による表現」「同一トーンによる表現」「補色関係の2色による表現」と、4つの条件で、アクリル絵の具を用いて描きました。色彩の知識の定着に加え、パプリカをじっくり観察し、モチーフの良さや特徴を発見しながら、画材の特性を生かして描くことができるように指導しています。 本日は、課題の最終日でした。色彩の効果や、絵の具による描写のテクニックなどの具体的なアドバイスを受け、生徒間で相互鑑賞をすることによって、より学びを深めることができました。 アントレプレナーシップ事業への取り組みをスタート!(3年AFコース:探究F)5月30日、アートフロンティアコース3年の探究F授業では、京都市文化市民局 文化芸術都市推進室 文化芸術企画課 文化力活用創生担当課長 四元秀和様よりご講義いただきました。 京都市が「世界文化自由都市」宣言を行ってから45年間の歩み、コロナ禍における支援策など幅広くご講義いただき、その中で、京都市の文化芸術支援策が、「若手芸術家への支援」・「市場の開拓」・「文化の社会的価値の向上」を中心になされている事を学んだ生徒達は、「どの支援が一番重要だと思うか」についてグループワークを行いました。 短時間ではありましたが、グループワークを行うことによって、学びを深めたようです。自分たちも芸術に携わる一員として心新たにしたことと思います。本講義を踏まえて、6月13日には「アントレプレナーシップ事業」に取り組みます。生徒達の更なる飛躍を楽しみにしています。お忙しい中、ご協力いただきました四元様はじめ、京都市の皆様方に御礼申し上げます。 日本美術史を学ぶ(1年:造形表現)
1年造形表現授業では、5月30日(火)と6月1日(木)の2回に分けて、日本美術史の講義を行います。
美術史の学びを通して、造形的な見方・考え方を働かせ、専門的な美術に関する資質・能力を育成することを目的としています。 具体的な目標は以下の通りです。 (1)文化遺産や美術文化につい理解を深めることができるようになる。(2)新たな美術文化を創造していく基礎となる思考力・判断力・表現力等を育成する。(3)伝統と文化を尊重する態度を養う。 授業は、美術工芸科教員12名が時代ごとに担当し、ムーブメントや美術様式などを解説していきます。生徒たちはグラフィックレコーディングを活用して講義のメモを取り、最後にteamsに投稿してお互いの講義の内容を共有します。 実習時間との関係で通史をじっくり取り組むことはできませんが、生徒は興味や関心をもって取り組んでいました。この授業を通して、さらに美術文化への理解を深めてほしいと思います。 |
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