最新更新日:2024/09/20 | |
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銅駝へようこそ(35) アートフロンティアコース「後期作品展」・本校は前期・後期の2期制。2年生は「実習1」、3年生は「実習1」という専攻実習の授業を前期に設定しています。それぞれ前期末までの専攻実習の授業で取組んだ作品を、前期・後期の間の秋季休業中に開催する「美工作品展」に出品します。 ・3年生のアートパイオニアコースは進路志望において大学入学共通テストの受験が必要な大学を目指すコースなので、専攻実習の授業は前期で終了し、後期は大学入学共通テストの受験に向けた普通教科の演習科目の授業が設定されています。アートフロンティアコースは、大学入学共通テストを受験しない私立大、専門学校、就職等を進路を志望しているコースなので、3年生の後期は普通教科の演習科目ではなく、専攻の「実習3」という科目を設定しています。後期作品展は、3年生アートフロンティアコースが美工作品展以降、後期の「実習3」で取組んだ作品を出品する作品展で、2月上旬に開催します。高校生として最後の専攻実習で、今まで学んだ様々な技法を、表現方法を使って自由だ作品制作をします。後期作品展はアートフロンティアコース1クラス、約30名の作品展ですが、美工作品展とは違った素晴らしい作品が並びます。 ・後期作品展も、校務ご多忙な中、門川京都市長、村上副市長、山本市会議長、在田京都市教育長にご来場いただいています。 写真上 後期作品展チラシ、カード 中 ギャラリートーク 下 門川京都市長、村上副市長 山本市会議長、在田教育長 銅駝へようこそ(33) 美工作品展
●美工作品展の様子1
・美工作品展は、本校の生徒の作品を保護者や地域関係者だけでなく、広く市民の皆様にも観ていただく、長い歴史のある大きな行事です。 ・1年生はまだ専攻を決定していないので、「表現基礎1」で取り組んだ課題作品を展示し、2年生と3年生は、専攻実習で取り組んだ作品を展示します。毎年多くの方にご来場いただき、生徒にとって、また本校にとって大きな励みとなっています。主催は、京都市教育委員会と本校。生徒は、主催する側として受付や会場当番も担当します。案内ポスターやカードイラストは、生徒から作品を募集します。 ・京都市美術館が約3年間リニューアル工事で使用できなかったため、京都市美術館別館や日図デザイン博物館をお借りして開催してきましたが、いよいよ、今年度は、京都市美術館がリニューアルされたので、その2F南側をお借りして開催する予定です。ポスターやカードも間もなく完成予定です。 ※写真 近年の美工作品展のポスター・カード これまでの美工作品展の会場 旧京都市美術館・京都市美術館別館 みやこめっせ内の日図デザイン博物館 リニューアルされた京都市京セラ美術館 銅駝へようこそ(32) 美工作品展 あゆみ
●美工作品展の歴史
・美工作品展は、今年度で41回目となり、本校すべての生徒の作品を展示する最大の行事です。第1回美工作品展は、現校地で京都市立銅駝美術工芸高等学校として独立開校した年度(1980年度・昭和55年度)、年が明けた1981年1月に京都市美術館の2階全室を借りて開催しました。 ・独立開校する前の日吉ケ丘高等学校美術コース(美術課程)の時代は、「美術コース展」という名称でした。太平洋戦争敗戦後、新制高校として日吉ケ丘高等学校が発足した直後の1950年(昭和25年)9月に、第1回「美術コース展」として、京都駅前の当時の丸物百貨店(のち近鉄百貨店、現在はヨドバシカメラ)で開催しました。美術コース展の時代から、会場はずっと京都市美術館でしたが、第1回と第2回だけは、京都市美術館が占領軍(GHQ)に接収されていたため、当時の丸物百貨店での開催となりました。 ・それより前,戦前はどうだったのでしょうか。本校生徒の作品を一般に公開したのは、記録によれば、「京都市美術工芸学校」時代、1896年(明治29年)に第1回「校友大会」という名称で開催されたのが始まりのようです。その後、校地は左京区吉田、東山区今熊野と移りますが、1927年(昭和2年)、今熊野新校舎に移転した年の展覧会では2万3000人もの来場者があったと記録されています。 ※写真上 美術コース展 ポスターとカード 下 美工作品展 ポスターとカード 『創立120周年記念 美工沿革史』より 銅駝へようこそ(31)社会とつながる学び グローバルなつながり3
●「トビタテ!留学JAPAN」
・「官民協働海外留学支援制度」の「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は、新型コロナウィルス感染症への対応として、今期は留学延期をせざるを得なくなりました。 本校生徒の中には、これまでこの制度のスポーツ・芸術分野に応募し、見事代表に選ばれて、短期海外留学をした生徒がいます。プログラム第1期生として彫刻選考の生徒がフィレンツェへ、第2期生として染織専攻の生徒がアメリカへ、第4期生としてファッションアート専攻の生徒がフランスへ留学しました。留学の目的や留学先、滞在先など自分で調べて計画を立て、書類を作成して応募した後、書類審査、面接審査の2つの関門を通過しなければ成りません。過去に選ばれた生徒は、それぞれ夏季休暇中の短期留学でしたが、貴重な学びをし、校内で報告会も行いました。 ●京都市立高校グローバルリーダー育成研修 ・京都市教育委員会主催のグルーバルリーダー育成研修は、夏季休暇中に市立高校生を海外へ派遣し、現地で様々な施設、教育機関などを訪問し、様々な研修を刷るプログラムです。 この研修も、今年度は新型コロナウィルス感染症への対応として中止されましたが、過去に4回5名の生徒が本校からも選ばれました。第1回イギリスに陶芸専攻の生徒が、第2回イギリスに染織専攻の生徒が、第3回イギリスに染織専攻の生徒2名が、第5回フィリピンに陶芸専攻の生徒が派遣されています。初めてであった他の市立高校の生徒とともに充実した研修をしてきました。 ●これ以外にも、2018年、京都市教育委員会の市立高校留学支援補助制度を活用してファッションアート専攻の生徒がロンドンに短期留学しました。 写真上 市立高校グローバルリーダー育成研修(イギリス) トビタテ留学! JAPAN・代表派遣生徒の校内報告会 下 市立高校グローバルリーダー育成研修(フィリピン) 銅駝へようこそ(30)社会とつながる学び アートを通じたグローバルなつながり2
●「東アジア文化都市2017」青少年交流事業
・2017年に開催された「東アジア文化都市2017京都」事業は、歴史的にも関わりの深い東アジアの日中韓3か国において、各国政府から選ばれた3都市が文化芸術イベントや交流を行って、相互理解や連帯感の形成を促進し、開催都市が文化による発展を目指す事業で,この年は,中国の長沙市、韓国の大邱広域市、日本の京都が開催都市となりました。 ・その中の青少年交流事業として,京都に韓国,中国の各都市の青少年を招き、高校生と交流を行うとともに、韓国の大邱広域市へ高校生を派遣して、現地高校生と文化交流を行うプログラムが用意されました。2都市の青少年を京都に受け入れる事業について,本校がホスト校となり,交流事業に取り組みました。また,京都から2都市への青少年派遣事業で,韓国の大邱広域市へ15名,中国の長沙へ9名の本校生徒が参加しました。事前研修や事後の報告会もしっかり取り組みました。 ・京都での交流 本校に2都市の青少年をお招きし,3都市の生徒が交流をするとともに東山界隈へタブレットを持って出かけ,日本文化を紹介する映像作成のワークショップに取り組みました。また市内の文化体験に本校生徒が一緒に参加しサポートしました。 ・韓国の大邱広域市への派遣 現地で,3都市の青少年が市内見学,文化体験,芸術体験とグループ発表に取り組みました。また韓国の食文化も満喫しました。 ・中国の長沙市への派遣 大学や中学校訪問,市内見学,文化体験,スポーツ交流,芸術,食文化体験と盛だくさんでした。 ・限られた日数ながら,生徒たちは,言葉の違いを超えて積極的に交流しました。そしてそれぞれの文化の違い,多様性を実感し,その理解も深まりました。 銅駝へようこそ(29)社会とつながる学び アートを通じたグローバルなつながり1
●ヨーロッパ美術研修 代表生徒派遣
・本校では、1997年3月(1996年度)から、京都パレスライオンズクラブからの援助をいただき、2年生から代表生徒を選考してヨーロッパに派遣しています。 ・当初は2名であった代表生徒は一時期4名派遣した年度もあり、派遣先もイタリアを中心にイギリスやドイツ、フランスへ派遣した年度もありましたが、近年は3名の代表生徒をイタリアのフィレンツェに派遣しています。現地の美術館で素晴らしい作品を間近に鑑賞することはもちろん、国立美術学校を訪問して交流したり、様々な工房や店舗を回って、技術やデザインやファッションに触れたりします。 ・ご支援いただいている京都パレスライオンズクラブの皆様には、壮行会を催していただき、報告会では生徒が研修の成果を発表しています。派遣生は、校内でも報告会をし、多くの生徒に学んだことを還元します。今年3月に予定していたヨーロッパ派遣は、新型コロナウィルス感染症への対応で、中止せざるを得なくなりました。派遣生に選ばれていた生徒は、上級学校進学後に支援をいただいた費用を活用して研修を行う予定です。 ※写真 ・現地初日のイタリア語研修 ・工房訪問 ・国立美術学校訪問 ・美術館等の見学 ・京都パレスライオンズクラブでの報告会 ・校内生徒向け報告会 ・研修報告冊子 銅駝へようこそ(28)社会とつながる学び 地域の子どもたちと
●銅駝学区の子どもたち
・銅駝学区の子どもたちは,御所東小学校に通っています。御所東小学校の先生方にご理解いただき,小学校内で図画工作展を開催される際に,本校生徒の作品も展示していただきました。御所東小学校の児童の皆さんはもちろん,保護者の皆様にも観覧していていただくことができました。小学生の皆さんにものづくりの楽しさ,表現方法の多様さを知っていただく機会となりました。 ・御所東小学校コミュニティ委員会主催のイベントが本校を会場に開催され,本校生徒ボランティアがサポートして「ショートムービーをつくろう!」というワークショップを行いました。本校で活用しているタブレットiPadを使って,小学生が考えた様々な動きを写真に撮りその画像をつないで楽しいショートムービーを制作するという内容です。小学生は校内を動き回って楽しそうに写真を撮影,本校生徒ボランティアはそのエネルギーに圧倒されながら子どもたちをサポートし,楽しく不思議なショートムービーを完成させました。 ●こどもみらい館 ・中京区に京都市子育て支援総合センター「こどもみらい館」があります。こどもみらい館の館長:永田萌先生は,本校生徒の美工作品展を毎年,ご観覧くださり,作品を選んでいただいて館内に展示していただいています。また,こどもみらい館では,「みらいっこまつり」を開催されていますが,これまで,本校生徒ボランティアが,乳幼児の似顔絵を描いたり,モノづくりや絵を描くワークショップのサポートをしたりしてきました。生徒たちにとっては,乳幼児や保護者の方とコミュニケーションをとる経験をしながら工作や絵を描くことの楽しさを伝える機会となりました。 ※昨年度,本校の新築・移転先に近い京都市立下京渉成小学校の図画工作展にも本校生徒の作品を展示していただく予定でしたが,新型コロナウィルス感染症拡大防止対応のため,残念ながら中止となりました。 ※これらの活動は,今年度は新型コロナウィルス感染症への対応も考えて実施の予定はありません。 写真上 御所東小学校の図画工作展に展示された本校生徒作品 御所東小学校の子どもたちとのワークショップ 「ショートムービーをつくろう!」 下 こどもみらい館「みらいっこまつり」の似顔絵コーナー こどもみらい館「みらいっこまつり」のワークショップ 「あつまれ!未来のピカソたち」 銅駝へようこそ(27)社会とつながる学び 東日本大震災をきっかけに
●「虹のアートプロジェクト」の活動と宮城県宮城野高校との交流
・2011年(平成23)3月11日に発生した東日本大震災のあと,東北・北海道の美術を学ぶ高校生たちが自分たちでできることはないかと考え,翌年,美術を通した心の癒しを届ける「復興へ!! 高校生が架ける虹のアートプロジェクト」という活動が始まりました。本校もこのプロジェクトに参加し,宮城県で開催される作品展に生徒の作品を出品したり,校内の生徒に呼び掛けて絵画作品を被災者に方に贈る「あなたの絵を贈ろう」に取り組んだりしてきました。 生徒の代表は毎年宮城県を訪問してワークショップに参加したり,被災地を訪問して震災について学びました。学校でその活動の報告もしてきました。また,プロジェクトをきっかけにつながった宮城県宮城野高校美術科とは,毎年秋に宮城野高校が奈良・京都の修学旅行の際,本校の美工作品展を見学してもらったり,校内で交流会をしたり,美術を学ぶ高校生同士の交流を続けてきました。 ●熊本地震,西日本豪雨,北海道東部地震,台風19号による災害とボランティア活動 ・東日本大震災に関わる支援活動をきっかけに,熊本地震,西日本豪雨,北海道東部地震,台風19号による災害の際,ボランティア生徒が校外での募金活動を行い,協力していただいた方に,生徒が描いたイラストをオリジナル缶バッジにして贈る取り組みをしました。 ・校外での募金活動では,三条河原町での街頭募金のほか,京都市PTAフェスティバルで本校PTAが出展されるスペースで行ったり,国立京都国際会館のイベント「桜・さくらスペシャル・デイズ」で活動をしてきました。 ・このようなボランティア活動は,2016年広島県で開催された「全国高等学校総合文化祭」,2017年宮城県で開催された「全国高等学校総合文化祭」のボランティア部門で発表しました。 ※写真 ・あなたの絵を贈ろう,缶バッジイラストの呼かけ ・宮城県被災地訪問 ・宮城県宮城野高校美術科の生徒との交流 ・募金活動,缶バッジのプレゼント ・全国高校総合文化祭 広島大会,宮城大会参加 銅駝へようこそ(26)社会とつながる 学び福祉・医療分野とアート2
●地域とつながる 福祉・医療分野とアート2
・3年生のデザイン専攻「実習」の授業で,京都福祉サービス協会と連携して,介護ヘルバーの人材確保についてのデザイン分野からの提案という課題に取り組みました。現場見学や法人職員の方との懇談などを通して,新しいアイデアを出し,ポスターやチラシ,映像を制作しました。作品は京都福祉サービス協会の皆様の前で発表するとともに,後期作品展にも展示しました。 ・3年生の探究の授業では,近畿大学の森口ゆたか教授をお招きし、「ホスピタルアートとの出会い」というテーマでお話しいただく機会を作りました。「ホスピタルアート」は、アートのもつ根源的な力で病院など療養環境をより快適な癒しの空間とし、人々の心や体のエネルギーを高めてもらうものです。 銅駝へようこそ(25)社会とつながる学び 福祉・医療分野とアート1
●福祉・医療分野とアート1
・3年生の「表現演習」F講座では,アートと社会の関わりについての課題研究として,老人介護施設の入所者にアートを楽しんでもらうにはというテーマで取り組みました。東山サナトリウムにご協力をいただき,事前に施設の方にご来校いただいて講義を受けたあと,入所者の方がアプローチしやすい画材の検討,道具の選定や手作り,下絵の製作など時間をかけて準備しました。当日,施設を訪問して入所者の方を会話しながら,入所者の興味やお体の具合を見ながら,サポートしました。 ※写真上 東山サナトリウムでの取り組み(2018) 東山サナトリウムでの取り組み(2019) ・京都御池老人デイサービスセンターとの連携では,利用者の似顔絵を描いたり,入所者の方と一緒に大きな絵を制作したりしました。また「表現基礎」の課題で制作した段ボールを材料にした動物の立体作品を展示させていただき,利用者の方にご観覧いただきました。 ※写真下 京都御池老人デイサービスセンターでの取り組み |
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