最新更新日:2024/09/24 | |
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平成31年度 ステージ進級式(6年生) 式 辞
昨年に比べると少しゆっくり,今日のこのセカンドステージ進級式を待ってくれたかのように,いずみ桜が見ごろを迎えました。
東山泉小中学校が開校して6年目の春を迎え,今年はこの東学舎に96名の6年生を迎えます。6年生から9年生までを合わせるとちょうど300人が東学舎に通うことになりました。 本日,東山泉小中学校セカンドステージ進級式を挙行いたしましたところ,ご来賓の皆様にはご多忙の中,ご臨席賜り,高いところからではございますが,心よりお礼申し上げます。ありがとうございます。 さて,6年生のみなさん,東学舎への進級,おめでとうございます。 昨日,この東学舎で始業式を行い,初めて標準服に身を包み,緊張した面持ちで並んでいた6年生を見て微笑ましく,また逞しく感じました。その場で,今年から東山泉の学校教育目標は「人との関わりの中で,真の逞しさを身につけた 児童生徒の育成」とし,このセカンドステージの「めざす子ども像」を「人を慮り(おもんぱかり)ながら理想の実現を追求し続ける児童生徒」であることを,みなさんと確認しました。 「慮る」とは「周囲の状況などをよくよく考える・思いめぐらす」ということです。教育目標に「人との関わりの中で」という言葉を入れたのも,自分一人ではなく周りの人と協働して物事を進めていってほしいという思いからです。 そして,忘れてはいけない「いそいそ」も,引き続き目標としていますが,今年度は「みんなが いそいそと来られる学校づくり」としています。 あと22日後に平成から令和に元号が変わります。 「令和」とは,万葉集にある『初春の令月にして,気淑く,風和ぎ,梅は鏡前の粉を披き,蘭は珮後の香を薫す』という文言から引用したものだそうです。これは「人々が美しく心を寄せ合う中で,文化が生まれ育つ」という意味が込められています。 悠久の歴史と香り高き文化,四季折々の美しい自然,こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく,厳しい寒さの後に春の訪れを告げ,見事に咲き誇る梅の花のように,一人一人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる,そうした日本でありたいとの願いが込められています。 みなさんはまさにこの東山泉でそれぞれの花を咲かせ,令和の時代の中心となっていてください。 新しい環境に対して不安があることは不思議ではありません。「友達と仲良くやっていけるかな」「新しい学年の勉強は大丈夫かな」「7年から9年までの上級生は優しくしてくれるかな」など歩み始めればすぐに解決してくれると思っています。学校に行ったら何か楽しいことがある,そして一日充実した気持ちで帰ることができると信じて,そして,お家に帰って今日,学校であったことを話題にしてくれたらとてもうれしく感じます。 幸いなことに,この東学舎には,みなさんと同じく,6年生として東学舎を経験した先輩ばかりです。東学舎での大変なこと,楽しいこと,嬉しいことをいっぱい経験してくれています。その姿を見て,東学舎の一員として,6−3制の学校よりも一歩早いスタートを切り,まだ先のことではありますが,自分たちの卒業をイメージし,創造していってくれることを期待しています。 結びになりましたが,保護者の皆様,本日はお子様のご進級,まことにおめでとうございます。新たな学校教育目標のもと,「人と関わりながら」育っていく児童生徒の一人一人が,未来に向かって羽ばたく力を培うことを目ざしていきます。 この式後,担任の紹介もさせていただきますが,何かあれば些細なことでも,いつでもご相談いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。 それでは,皆さんの東山泉小中学校での生活が充実したものになり,一歩ずつ確実に成長してくれることを祈念し,式辞といたします。 平成31年4月9日 京都市立東山泉小中学校 校 長 今 津 敏 一 |
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