最新更新日:2024/09/20 | |
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17期生人権学習「ために」から「ともに」へ視点をかえる
12月22日(木)2年人権学習を行いました。京都大学総合博物館准教授 塩瀬隆之先生をお迎えして「インクルーシブデザイン 〜「ために」から「ともに」へ視点をかえる〜」という演題でご講演とワークショップをしていただきました。インクルーシブとは巻き込むという意味で,インクルーシブデザインは高齢者や障がいのある人が,デザインのプロセスに参加することで社会の革新(イノベーション)をめざすデザインの手法です。
ワークショップでは紙とはさみとセロテープで目の見えない人に伝わるように公園の遊具を作りました。班員の一人はアイマスクをつけ,その人が触ってわかるように,できるだけその特徴が伝わるような試作品を作りました。 レクチャーの中では演題にある「ために」から「ともに」へ視点をかえることの意味や大切さ,先入観を持たないことの重要性など,様々なことを学びました。異なる立場からの視点の例として,視覚障がい者の方からの「オリオン座を横から見たらどんな形」という思いがけない質問の紹介がありました。また,点字ブロックや点字版が本当に目の見えない人のためになっていない例を示されました。 生徒からの質問の中に「探究活動でのポスター発表をするときに聞き手から質問をしてもらえないときはどうすればよいか」というものがありました。先生の回答として,聞き手の立場から理解できない情報になっていないか,自分の発表に対する質問の余地を残しているかということが挙げられ、発表したいことを7割に抑えることで解決できるのではないかというアドバイスをいただき,相手の立場に立つ重要性が強調されました。 今回の人権学習の中で実感した「伝わらない」ということを,様々な場面でどうすれば「伝わる」に変えていくことが出来るのか,「ともに」をキーワードに生徒たちは考え続けてくれることでしょう。 |
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