最新更新日:2024/09/24 | |
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令和4年度 卒業式
< 式 辞 >
春の息吹を感じる今日の佳き日に、学校運営協議会委員、PTA役員をはじめ、ご来賓の皆さま、保護者の皆さまをお迎えして、京都市立京都工学院高等学校 第5回卒業式を挙行できますことは、在校生や私たち教職員とって大きな喜びであります。 本日、ご臨席を賜りました皆さま方には、日頃から本校の教育に深いご理解と温かなご支援をいただき、さらには巣立ちゆく卒業生を祝福していただきますことに心より御礼申し上げます。 ただ今、卒業証書を授与いたしました232名の卒業生の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。皆さんは、本校所定の教育課程を修了され、日々の学習はもとより、ホームルーム活動や生徒会活動、部活動などを通して、人間力を磨き、かけがえのない青春の日々を過ごされ、本日、晴れて 卒業の日 を迎えられました。皆さんが本校で培ってこられた、弛まぬ努力と精進に対し、心から賛辞を贈ります。 皆さんは、高校生活の多くを新型コロナウイルス感染症のパンデミックという厄災の中で、厳しい制約を受けながら過ごされました。教育活動も様々な制約を受け、学校行事も変更を余儀なくされてきました。入学してすぐの2カ月間に及ぶ一斉休校をはじめ、マスクの着用や黙食の励行、研修旅行の度重なる延期・中止など、誰もが経験したことのない3年間でした。 こうした中でも皆さんは、コロナ下における様々な変化や新しい生活様式を受け入れ、制限下における「文化祭」や「体育祭」をはじめとする学校行事を盛り上げてくれました。研修旅行の代替行事となった三重県での宿泊研修では、久しぶりの学年での校外学習ということもあり、大いに楽しんでくれていました。多くの制約がある中、皆さん一人一人が、挑戦しようとする気持ちを持ち、前向きに取り組んだ成果です。皆さんの頑張りに敬意を表します。 さて、卒業生の皆さんには3学期の始業式で少し話した内容ですが、あらためて紹介しておこうと思います。 年末に外部の方から本校の前身の一つである洛陽工業高校、さらにその前身の第一工業学校時代に当時学校で製作していたグライダーの資料が残っていないか問い合わせがありました。移転もあり現物の資料は残っていませんでしたが、百周年記念誌にグライダー製作の記述を見つけました。 昭和8年、日本グライダー連盟から依頼を受け、教員と生徒10名でグライダー製作に取り組んだようです。完成した機体は航空局の検査にも合格し連盟へ引き渡された後、高度記録滑空に挑み滑空時間6分56秒と当時の日本記録を樹立したとの記載がありました。これがきっかけとなって学校にグライダー部が創られ、全国でもトップクラスの実力を有し、当時、グライダーの製作・操縦で全国の中等学校をリードする存在となったようです。昭和15年の国民体育大会出場や昭和17年製作の九号機が文部省指定機となるなど、多くの輝かしい記録がありました。当時の生徒の頑張りに頭が下がるばかりです。 90年前にグライダーを製作した先輩は、資料として現代の方が探されるほどの大きな成果を上げました。しかし当時の生徒たちは記録に残そうというより、目の前の課題に精一杯取り組もうとしていたのだと思います。その経験はきっと卒業後にも活かされていることと思います。 本校設置のフロンティア理数科とプロジェクト工学科は、理数・工学の専門学科です。皆さんは「アイディアをカタチに」を合言葉にプロジェクトゼミ等の専門科目で今までにない新たな価値の創造にチャレンジしてきました。ここでの経験は本校卒業生の大きな強みであると思います。高校時代に様々なことに取り組んできた経験が人としての幅を広げ、明日の自分をつくってくれることとでしょう。 先ほどのグライダーの問い合わせをいただいた方(滑空史保存協会の河辺 新一 様 とおっしゃいますが)河辺 様 から、ぜひ生徒に紹介して欲しいといただいたお言葉があります。 『当時一つの合言葉が生まれていました。滑空機ばかりではありませんが、中でも滑空教師においては、必ず皆が口に出して叫んだエールがあります。滑空機は一人を空に飛ばすのに20名ほどの協力者が必要です。バンジーゴムをひく人、左右に6名ずつ12名。滑空機の翼端を支える人。滑空機の後方を保持する人。発進の合図の旗振り役。風向きや風力監視役。記録係。以上が最低の必要人数です。「一人を学習させるのには、みんなの努力(協力)」を求められます。そこに生まれたのが「みんなは一人のために、一人はみんなのために」今でも通じる言葉と思います。河辺。』 皆さんもどこかで聞いた言葉ではないでしょうか。ラグビー界でも非常になじみのある言葉です。「ワン・フォー・オール オール・フォー・ワン」、「みんなは一人のために、一人はみんなのために」。本校との縁を感じずにはいられない言葉です。 本校の教育活動の中で大切にしてきたキーワードに「貢献・結集・連携・継続」があります。プロジェクトゼロやプロジェクトゼミなどの専門科目を舞台に、自ら課題を設定し、その解決に向けみんなの力を結集し、他と連携し継続して取り組み、最終的には社会に役立つもの(貢献するもの)を創りあげてきました。 人は一人では生きて行けません。「みんなは一人のために、一人はみんなのために」他者を尊重し、ともに協力し合い、みんなの力を結集してこそより良い未来に向かえるのだと思います。皆さんの新たなステージにおいて、チームで学んだ、これらの成果が活かされることを祈っています。 最後になりましたが、保護者の皆さま、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。高校の三年間、様々な場面においてお子様は悩み、考え、決断してこられました。人は取組や経験を通して成長します。様々な困難を乗り越え、立派に成長されたお子様の姿に感慨もひとしおのことと存じます。教職員一同、心よりお慶びを申し上げます。これまでの三年間、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、深く感謝申し上げます。 民法の改正により18歳の誕生日を迎えると高校3年生で成年となる最初の学年となりました。年度末には全卒業生が、成年となられます。皆さまも保護者ではなくなりますが、親子であることは変わりません。今後ともお子様が、自らの未来を切り拓いていけるよう、見守っていただきますようお願いいたします。 結びに、卒業生の皆さんが本校で培われた様々な経験を生かし、将来、社会で活躍されることを願うとともに、皆さんの前途に幸多かれと祈念して、式辞といたします。 令和5年3月1日 校長 大窪 英行 令和5年度 教員公募【京都工学院高校】
【京都市立学校の先生方へ】教員公募のお知らせ
京都市教育委員会の令和5年度教員公募制度を活用して意欲のある先生を募集いたします。本校の教育活動に関心を持ち,ともに頑張れる方の積極的な応募をお待ちしています。 ※令和5年度教員公募【京都工学院高校】募集要項 <求める教員像> 〇「常にプラス思考で 〜何事もチャレンジすることから始めよう!〜」を実践できる先生 〇本校の「育てる生徒像」に共感し,学科分野の枠を超えて取り組む課題発見解決型学習「プロジェクト・ゼミ」において,地域や社会と積極的に関わり,次世代の科学技術を担う若者を育成するためのプランをコーディネートしていこうとする熱意と意欲のある先生 〇進学指導・教科指導・生活指導に関して粘り強く生徒に寄り添う指導ができ,生徒一人一人の進路実現に真摯に取り組める先生 〇部活動(体育系・文化系・工学系)に積極的に関わり人間形成の場としての指導ができる先生 (参考)京都工学院高校グランドデザイン 【教職員研修会】「原田メソッド」 10/13実施
優れた人格という土台の上に能力が載ることで、大きな成果につながる。なぜなら、大事を為そうとすればするほど、素直に学ぶ姿勢、周囲の協力を得られる人間性、強い達成意識などが必要となるからです。
日々の仕事を通じてよりよい習慣を身につけることが最も効率的・効果的であり、あくまで日常の仕事の中でよりよい習慣を身につけ、能力も人格も磨くべきである・・・。 学校、教育関係者だけでなく、企業500社以上・10万人を対象として、明確な理念に基づいて人材育成を実践されてきた原田隆史氏(原田教育研究所)を講師として招聘し、教職員の成長を期して本年度第1回目の研修会を開催しました。 ■日時 令和4年10月13日(木)14:00〜17:00 ■会場 中央棟1階ホール ■対象 全教職員 ■講師 原田隆史 氏(株式会社 原田研究所 代表取締役社長) ■内容 ・自立型人間の育成、自律型組織の構築方法の理念理解 ・「can want 分析」によるwillの確認 ・ストロークに関する知見の共有 ■形式 講話及びワークショップ 当事業は、京都市教育委員会の支援の下に行われています。今回、教育委員会からも職員の参加があり、新たな展開を感じることができました。ティーチングアシスタントや学生ボランティアなど教員を志す学生の参加もあり、積極的で前向きな雰囲気の下、あっという間に3時間近くの研修会を終えました。次回の第2回目は、11月に予定しております。 【校長室】台風等における暴風警報に対する非常措置
大型で非常に強い台風14号が、19日(月・敬老の日)にかけて九州をはじめとする日本列島に接近し、上陸する恐れがあります。気象庁は記録的な暴風や大雨、土砂災害などに警戒を呼びかけており、京都府下においても引き続き、暴風、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。週明け20日(火)登下校の際にも、十分な安全確保に努めてください。
本校における「台風等における暴風警報に対する非常措置」は下記のとおりです。 気象情報を確認した上で、下記の措置に従って各自で登校・自宅待機を判断してください。(通常登校・自宅待機等について、HPやClassiでその都度告知することはございません。) <暴風警報に対する非常措置> 台風等により京都市に「暴風警報」が発令された場合、次の措置をとる。なお、京都市には発令されず、生徒、保護者の現住所地に発令された場合も同様の措置とする。この場合、担任へ申し出れば欠席等とは扱わない。 臨時休業に伴う回復措置は、速やかに実施することとし、詳細は別途指示する。 【登校前】 ◆警報が解除されるまでは登校を見合わせ、自宅で待機する。 ◆警報が解除または発令中の場合は、次の措置をとる。 ・ 午前6時30分までに解除された場合 … 平常授業 ・ 午前8時までに解除された場合 … 第3校時から始業 ・ 午前10時までに解除された場合 … 第5校時から始業 ・ 午前10時現在発令中の場合 … 臨時休業(終日) 【学校生活の手引き】 https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/3002... 令和4年度 入学式
< 式 辞 >
花や緑があふれる、春爛漫の今日の佳き日に、236名の希望に満ちた新入生の皆さんを迎え、京都市立京都工学院高等学校第7回入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。 本日は、コロナ下にあっても、学校運営協議会委員、PTA役員をはじめ、ご来賓の皆さまにはご多用中にも関わりませずご臨席を賜り、本校入学生を祝福していただきますことに心より御礼申し上げます。 さて、皆さまもご承知のとおり、国際情勢は混乱の中にあり、ウクライナで戦乱が起こっています。ウクライナの首都キーウ市は京都市と姉妹都市となって今年で51年目を迎えます。この戦乱が対話と交渉により解決し、キーウ市はもとより、ウクライナに一日も早く平和が訪れることを祈ります。こうした中、本日入学式を行えることに感謝したいと思います。 あらためまして、先ほど入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、中学までの義務教育を終え、自分の将来を考えるうえで、普通科ではなく、専門学科である京都工学院高校を選択されました。皆さんの入学を教職員一同、心から祝福し、歓迎いたします。 工学系専門高校である本校は、前身の洛陽工業高校132年間、伏見工業高校全日制97年間の歴史と伝統を引き継いで6年前に開校しました。開校以来、本校は時代に先駆けて、STEAM教育(Science Technology Engineering Arts Mathematicsを関連させて学ぶこと)を重点に教育活動を展開しています。 ホール左手の壁面銘板もしくはお手元の式次第の校歌をご覧ください。先ほど、お聞きいただいた校歌の2番に「ホモ・ファーベル」という一節があります。詩人の谷川俊太郎先生からいただいた言葉です。本校開校時に校歌の作詞を依頼し、学校のコンセプトを説明した際にいただきました。ドイツの哲学者によるラテン語の造語で工作人と訳されます。ホモ・サピエンスとの対比で、人間を他の動物と明確に区別する本質的規定を「道具を作り、使用する点」に求める人間観を要約したものです。好奇心旺盛なホモ・サピエンスとして入学した生徒が、本校で楽しく学び、未来を創り続けるホモ・ファーベルとなって欲しいと願い、今年の4月から全国の高等学校で作成することとなったスクール・ポリシーの中にも掲げています。STEAM教育を展開する本校にとって重要な目標です。 本校には、充実したICT環境はもとより、他校にはない、ものづくり・まちづくりの専門機器が揃っています。確かな知識と確かな技術を身につけ、それらを活用し、「無」から「有」を生み出すことができます。これから始まる高校生活で様々なことにチャレンジし、積極的に学んでください。 また、今年の4月から大きく変わることがもう一つあります。合格者登校日の際にも紹介しましたが、今年の4月から成年年齢が引き下げられ18歳で成年となります。高校在学中に18歳の誕生日を迎えると皆さんは、法的に大人になります。大人への階段を上る中で、皆さんは様々な選択や決断を迫られることになるでしょう。本校に入学したことも選択した結果です。選択には責任が伴います。大人はその選択にも自分で責任を取らなければなりません。選択したことが正しかったと思えるよう、決めたことに最大限の努力を惜しまないことも大人の責任だと思います。高校生活が充実したものとなるよう、今日から頑張りましょう。学校も頑張る皆さんを最大限サポートして参ります。 次に、保護者の皆さまに一言申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。また、本日はご列席いただき、感謝申し上げます。ありがとうございます。 私ども教職員は、教育目標に掲げる「豊かな人間性、確かな技術を身につけ、京都から社会の発展と人類の幸福に貢献できる人材を育成する」の実現に向け、全力を挙げて、教育に取り組む所存です。そこで、保護者の皆さまにお願いがあります。 高校生活では、様々な場面においてお子様は悩み、考え、決断しなければなりません。人は取組や経験を通して成長します。お子様が、自らの未来を自分で切り拓けるよう、お子様の成長を支え、見守っていただきますようお願いいたします。これからの教育は、学校のみではなく、学校、家庭、地域社会が連携して進めていくことがますます重要になってきます。学校と家庭がそれぞれの役割を認識し、子どもの成長という同じ方向を向いて協力し合って参りたいと考えております。 また、お子様が在学中に成年年齢に達した際にも、現在、保護者である方を引き続き「保護者」として、成年年齢に達する以前と同様に対応させていただきます。経済的負担をはじめとする在学中の手続や、学習指導、進路指導、生徒指導等の教育活動上の様々な面において、卒業までご理解・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 結びに、新入生の皆さん一人一人がそれぞれの未来像を描き、その実現に向け努力し、「責任ある大人」となられることを祈念して、式辞といたします。 令和4年4月8日 校長 大窪 英行 ご挨拶
校門の桜も満開となり,令和4年度のスタートを祝福してくれています。
本校も開校7年目を迎えます。明治19年創立の洛陽工業高校と大正9年創立の伏見工業高校全日制の伝統を引き継ぎ,新たな歴史を刻んでいます。 新型コロナウイルス感染症の猛威は未だに終息とはなりませんが,感染拡大防止に引き続き万全の対応をしつつ,目標達成のため,どうしたらできるのかを常に考え教育活動を展開してまいります。 昨年度は,何かと閉塞感がある社会情勢に鑑み,「常にプラス思考で〜できない理由を探さない〜」をスクールメッセージとして掲げました。今年は,一歩進んでさらに前向きに「常にプラス思考で〜何事もチャレンジすることから始めよう〜」で臨みたいと思います。 令和4年度もどうぞよろしくお願いします。 <令和4年度学校経営方針> 校長 大窪 英行 |
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