京都市立学校・幼稚園
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学校教育目標 ≪自他を大切にする共生の心と自らの生き方を探究する生徒の育成≫

梅津中・第35回卒業式(2)

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本日の卒業式の様子です。
卒業式開式に当たり、震災被害者に哀悼の意を表し、黙祷を参加者全員で捧げ、卒業式が始まりました。

校長先生の式辞(抜粋)
ただ今、百五十三名の卒業生の皆さん一人一人に、これからの素晴らしい人生に、大きな期待の意味を込め、卒業証書をお渡ししました。
 皆さんは、今日で九年間の義務教育を終え、希望ある未来に向かって巣立って行くことになります。これから皆さんも、春を迎えた校庭の木々のように、これから芽(め)を出し、若葉(わかば)を茂(しげ)らせ、芽(め)を伸ばし、実を実らせていくのです。
 「世界に一つだけの花」という歌にもあるように、木々の成長も、これから皆さんの歩む道と同じように、一通りではありません。
 大輪の花を咲かせる木もあれば、ひっそりと、花を咲かせたあとに、見事な実をつける木もあります。そして、花を咲かせ、実をつける季節も、木によってまちまちです。
 皆さんにも、自分だけの季節があります。春に、他の木々が花を咲かせたからと言って、決して、焦(あせ)らないこと。
 あなたの花が咲く季節は、やがて必ずやってきます。
 
 全校集会では、いろいろなお話をしました。DNAのスイッチをオンにする話、チャンスをつかむための方法、お正月の意味など、色々しました。覚えてくれているでしょうか?
 今日はその最後として、皆さんに私からお話ししたいことが二つあります。その一つは「言葉の大切さ・言葉の持つ力の凄さ!」についてです。
 こんな言葉があります。「人は些細な言葉に傷つき、些細な言葉に救われる」。又、「いい言葉は、いい人生を作る」。など、言葉が人に与える影響は非常に大きいものがあります。歌の歌詞や、詩、名言、ことわざ、など世の中にはステキな言葉や文章が多くあります。
 
 人というのは、本当はとても弱い生き物です。だから余計に突っ張ったり、虚勢を張って自分の弱さを隠そうとします。そんな弱い自分を救ってくれるのも、人からかけられる優しい言葉や、文章です。言葉や、文章は人間だけしか使えません。我々はその特殊技能を果たして正しく使えているでしょうか?
 これからの人生、困ったときには、お互いに言葉を大切に、心を込めてステキな使い方をすることで、又、自分でステキな言葉を見つけたり、そんな言葉に出会うことで、この映画のように、言葉や文章から「勇気」や「やる気」そして「励まし」をもらい今一度立ち上がるエネルギーにして下さい。そして、多少の辛いことや苦しいことも乗り越えて下さい。
 
その思い出や記憶は、過ごした時間の長さで決まるのではなく、その「中身と深さ」で決まるのだと言うことを知ってほしいのです。思い出とは、その時の思いを改めて出す、蘇(よみがえ)らせると書きます。強く、印象深い、自分にとってとても大切であればあるほど、忘れないですし、リアルに記憶に止まります。だから、すぐに昨日のことように思い出されます。

 君たちの中にも、又先生達の中にも、友と一緒に過ごした時間の長さは様々だっと思いますが、思い出は多いだけがいいのではありません。思い出が少なくとも、時間が短くとも、今この一分一秒を、友・後輩・先生方、そして保護者や地域の皆さんと大切に過ごすことで、貴重な、ステキな思い出が作れるはずです。そのためには、今、「どんな気持ちで」、「誰のために」、「何をするのか」が大切なのです。
 いい思い出を胸に今日巣立っていく卒業生の皆さんに、「今のこの一瞬を大切に!」という願いを込めて、私からアメリカの鉄鋼王カーネギーという人の言った言葉を贈ります。

この道は一度しか通らない道。  
だから役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう。
先に延ばしたり、忘れたりしないように。
この道は二度と通れないのだから。

 カーネギー氏は、皆さんの今は、この今しかありません。今は今の自分でしか作れません。今は二度と取り戻すことが出来ません。だから、今を大切にし、人のために役に立つ、今の自分が出来る精一杯のことをすることが、自分の未来を作るのだと言っています。過去は変えられないけれど、未来は変えられます。そのために今何をすべきか。考えるのは今だと思います。その事を忘れず、これからの人生、「今を大切に!」、しっかり歩んで下さい。皆さんの人生はこれからです。先生達はいつまでも君たちを応援しています。

 今年は、生徒会のみんなを中心に「梅津大革命」、『梅津元年』という旗印の下、新しい生まれ変わった梅津中を作ろうと頑張ってくれました。その中にあって、まだまだ課題はありますが、多くの卒業生の皆さんは、その役目と責任をしっかり果たしてくれました。お礼を言います。ありがとう。
 その精神は必ず後輩に受け継がれて行くことでしょう。

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