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最新更新日:2024/06/21 |
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国語科通信2![]() ![]() ![]() そんなときに思い浮かぶのが、漢詩「春望」の冒頭の一節です。 「国破れて山河在り 城春にして草木深し」 (口語訳 戦乱によって国都は破壊されたが、山と河はそのままにある。城壁で囲まれた町の中にも春が訪れ、草や木が生い茂っている) この漢詩は杜甫の作で、国は戦乱で滅びたが、山や川は元の自然のまま変わらず存在していることを伝えています。人の世は変わるけれど、自然は変わりません。私達の暮らす社会は毎日刻々と変化し、私達はその変化に一喜一憂させられています。しかし、そんな私たちの様子と関係なく、春はいつもと変わらずやって来て、植物たちは花を咲かせます。春の花を見ていると、不変の自然の存在に気付くことができ、心が癒されますね。 なお、この漢詩は2年の教科書P152に掲載されています。国語便覧220ページにも載っていますので、見てくださいね。 ちなみに、松尾芭蕉は「おくのほそ道」の旅で平泉を訪れた際に、この一節を述べ、涙を流しています。三年生の教科書P150、国語便覧P98に掲載されていますので、是非読んでみてください。 それでは、今日は漢詩と「おくのほそ道」に関するクイズです。 (1)8行で書かれている漢詩を何といいますか。 ア、絶句 イ、律詩 ウ、俳句 (2)杜甫は唐の時代の代表的詩人で、「詩聖」と呼ばれています。杜甫と同じく唐の時代の代表的詩人で、明るく才気あふれる詩を作り、お酒を好み、詩仙と呼ばれる詩人は誰でしょう。 ア、孟浩然 イ、白居易 ウ、李白 (3)松尾芭蕉が書いた「おくのほそ道」が書かれた時代はいつでしょう。 ア、平安 イ、鎌倉 ウ、室町 エ、江戸 (4)「おくのほそ道」のジャンルは何でしょう。 ア、日記 イ、紀行文 ウ、説話 エ、物語 (5)「おくのほそ道」の平泉で、芭蕉は誰のために涙を流したのでしょう。 ア、徳川家康 イ、織田信長 ウ、明智光秀 エ、源義経 答え (1)イ (2)ウ (3)エ (4)イ (5)エ 平泉は源義経が生涯を終えた場所とされています。 |
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