最新更新日:2024/05/31 | |
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無限の可能性ということ
無限のとらえ方は様々です。また,無限に対する憧憬は誰でももっています。宇宙への憧れ,深海への旅,世界一への憧れ。子どもたちの昔話にも「わらしべ長者」「力太郎」「孫悟空」。現代ではスーパーマンに類するヒーローが子どもたちの人気を呼んでいます。それら主人公は無限に対する作家の憧憬から生まれた架空の主人公です。しかし,3次元に現れているものはすべて有限であり無限の物はありません。にもかかわらず,人が無限に対する憧憬をもつのは,人間の内面に無限性のものがあるからです。美しさを感じ取れない他の動物には絵の美しさを感じることができないのと同じように,もし,人に無限性がなければ無限に憧れることはできないでしょう。かといって映画のスーパーマンのように超人になることはできません。
無限性は井戸に湧いてくる水や宇宙の果てによく例えられますが,人間の無限性は井戸の中の水のようにいくら汲んでも湧いてくる力ととらえることができます。つまり,努力には限界がありません。飛行機は空にあこがれた人が夢をもちつづけ,できると信じて努力して創りだしました。深海の世界に強いあこがれをもった人が必ずできると信じて努力した結果,潜水艦が生まれました。 その無限性を児童たちももっていると信じて認めて教育を進めたいと思います。 メタ認知という言葉がありますが,自分自身を客観的に認知するととらえたり,自己評価能力と言われたりしますが,メタは「高度」あるいは「超」という意味があります。だから,見せかけの自分ではなく見せかけの奥にある本当の自分を認知するととらえることができます。つまり,自分の内面に汲めば汲むほど湧いてくる井戸の水のように,成し遂げようとする主体者があることを認知することだと考えます。 子どもたちの力を何とか引き出してやりたい。 「して見せて,言って聞かせて,させてみて,認めてほめる」 この教師の行為が子どもの意欲を引き出し,子どもの意欲が努力につながります。 子どもがイメージをつかめるようにまた,やり方がわかるように,研修し,指導力を高めて実践に生かしていきたいと思います。 校長 出口信行 |
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