京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2021/03/25
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校訓「なかま」「夢」「成長」 教育目標「未来を創造し たくましく生き抜く力の育成」

「今日の一冊」

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 「読書週間」が始まる今日、皆さんに紹介するのは「はい、わかりました。」という詩画集です。農作業中に事故に遭い、失意のどん底から独学で創作の道を歩み続けておられる作者。その著書の「おわりに」の中で、「絵の勉強をしたこともなければ、文章を書いたこともない、ましてや大勢の人の前で話した体験もなかったわたしが、今、絵や詩を描きながら、講演もさせていただいています。最初のころは、『どうやったらうまくできるか』、そんなことを考えている時期もありました。ところが、あるときから、こう思うようになったのです。『これはテクニックではないぞ。燃えている思いや情熱がいちばん大切だ。絵だって、文章だって、思ったらそのままでいこう。にこにこ笑いながら絵を描いたり、泣きながら文章を書く人がいてもいいじゃないか。そうだ、それでやろう! そのままの勢いでやろう!』もしかしたら、わかっていただけるのは、ほんのひとにぎりの人だけかもしれません。しかし、たったひとりの人から『よかったですよ、感動しました』と言われれば、それだけでもわたしはうれしいのです。そのひとりの人が、『いい話を聞いたから、だれかに伝えたくなりました』『大切な人に手紙を書きたくなりました』とそうやって実際動いて、ご自分なりの人生の中で、今までとはちがう『もうひとりの自分』と出会ってくださったのなら、それに勝るものはありません。」(「はい、わかりました。」大野勝彦詩画集・サンマーク出版)と書いておられます。
 二本の義手で命の輝きを描く作者の詩と絵の世界を、ぜひ感じ取ってみてください。

「読書の秋」

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 10月27日(水)から「第64回 読書週間(〜11/9)」が始まります。今年の標語は「気がつけば、もう降りる駅。」です。通勤・通学の電車に揺られながら本を読んでいるとつい夢中になってしまい、目的の駅名のアナウンスを聞いて慌てて読んでいた本を閉じて電車を降りる。そんな光景が目に浮かんできます。
 今年が国民読書年だからということではなく、生徒の皆さんにはいつでも本を読んでほしいと思います。繰り返しになりますが、読書の効用として、「様々な知識が得られる。(物知りになる)」「自分では決して体験することのできない様々な人生を追体験することができる。」「自分と静かに向き合うことができる。(自分を見つめ直すきっかけが得られる)」などを挙げることができますが、究極は「純粋に読むことを楽しむことができる。」となるのだと思います。読書は皆さんの可能性を大きく広げてくれます。若い時の読書はできるだけ多くの本に出会う、つまり、「乱読」ぐらいがいいと思います。身近に本を置いて、ちょっとした空き時間に読んでみてください。
 「そんな時間がない。」と考えている皆さんに、1日24時間は誰にでも平等に与えられたもので、その時間を如何に有効に使うかは自分次第です。楽しい時は早く過ぎるように感じ、そうでない時間は永遠に続くかのように長く感じてしまうのですが、時間の進み方に違いはありません。もてる時間がたくさんある若いころには、意識することが少ないのですが、『少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず』と詩句にあるように、「時間の大切さ」に敏感になり、ちょったした時間を見つける、あるいは時間を作ってもっともっと本に親しんでください。

「10月22日」

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 毎年10月22日に京都では2つの大きな祭りが盛大に行われます。1つは平安遷都1100年を記念して明治28年(1895年)に創建された平安神宮の「時代祭」で、もう1つは夕刻より行われる「鞍馬の火祭り」です。
 「時代祭」はその当初から、京都が日本の首都として長年にわたって培ってきた伝統工芸技術の粋を「動く歴史風俗絵巻」として内外に披露することを主眼としています。このため各時代行列に使用する衣装や祭具の1つ1つが、厳密な時代考証をもとに作製された本物であるところにその特徴があります。歴史と伝統の都ならではの祭として有名で、今では「葵祭」「祇園祭」と並ぶ京都3大祭りの1つとして、京都を代表する祭となっています。(「時代祭」平安講社本部発行)本校からも毎年地域の代表として数名が参加させていただいています。
 「鞍馬の火祭り」の起源は古く、平安時代中期にまで遡り、動乱や天変地異が相次いでいた当時、御所にお祀りしていた「由岐明神」を北方にある鞍馬に遷宮することでそれらを鎮めようとしました。天慶3年(940年)のご遷宮の際、葦の松明を作り道々には篝火を焚いて、神道具を先頭にした行列の長さは約1キロメートルに及んだといわれています。この行列に感激した鞍馬の住民がこの儀式と由岐明神の霊験を後世に伝えようと守ってきたものだそうです。

「秋の七草」

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 万葉集第8巻に「山上臣憶良の、秋の野の花を詠む二首」として
 「秋の野に 咲きたる花を 指(おゆび)折り かき数ふれば 七種の花」〔大意〕秋の野に咲いた花を指折って数えると七種類の花になる。
 「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」〔大意〕萩の花、尾花、葛花、撫子、女郎花、また藤袴、朝貌。
 「二首が一組となって意味をなす。しかも短歌と旋頭歌(五七七五七七の形式)とで組になっていて、珍しい。」(日本古典文学大系5『万葉集二』岩波書店)が収められています。
 「秋の七草」は万葉集にあるこの山上憶良の2首の歌に由来しているとされています。後半の旋頭歌は花の名の羅列で、尾花は「薄(すすき)の穂」で朝貌は「朝顔」「昼顔」「木槿」「桔梗」などの諸説あるそうです。「春の七草」のように、疲れた胃腸を休め野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養を補給するというような「薬効」のあるものではなく、その姿・形や風情を楽しむものとなっています。学校の周りを見回してみますと、紅葉の兆しも見られます。次第に深まりゆく秋を楽しみたいものです。

「天高く」

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 紀元前3世紀から5世紀の長きにわたって中国を脅かした(中国の人々が匈奴と呼んで恐れた)北方の遊牧騎馬民族がいました。あの無敵を誇る戦上手な秦の始皇帝が万里の長城を築いたのも、もっぱらこの遊牧騎馬民族の侵入を防ぐためだったというのですから、その武勇も想像がつくでしょう。北の大草原で春草、夏草を腹いっぱいに食べた馬は、秋になって肥え太って、乗り回せば乗り回すほど調子がでるようになる。この馬を自由自在に操って、今年も中国へ攻め込んでくるだろう秋が来た。さあ、警戒しなければというのがもともとの意味ですが、現在では『天高く馬肥ゆ』という慣用句は、「秋は空が澄み渡って高く晴れ、馬は肥えてたくましくなるという意で、秋の好時節をいう。(広辞苑第5版)」というような平和な意味合いで使われています。
 「読書の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」など様々な表現がされる、何事をするのにも好適な季節がやってきました。秋の深まりとともに静かに、あるいは元気に様々なことに取り組んでみたいものです

「今日の一冊」

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 今日、皆さんに紹介するのは『夢をかなえるゾウ』で、これはちょっぴり不思議なお話です。目の前に現れた象の神様「ガネーシャ」の指導の下、自分自身を変えるために課題を一つ一つこなしていく主人公。これらの課題はそれほど難しいものではないが、「人生を変えるほどの効果」を持つものだという。また、与えられた課題の中には一見、「そんなことをして何の意味があるのだろう?」と疑問に思うようなものもあるのだが、これらの課題は過去に大きな仕事を残した偉大な人たちが通過した課題だという。
 はじめの課題は「靴を磨く」こと。玄関先に無造作に脱いである靴をきれいに磨くというのです。神様ガネーシャの口から意外にも米大リーグで活躍するイチローの名前が出され、「小学生のころからイチローは野球グラブを大切にしてきた。自分を支えてくれるものを大切にできない者は成功しない。」と言い切る。異議を唱える主人公に神様は、「成功しないための一番重要な要素は『人の言うことを聞かない』ことだ、自分の考えにしがみついている。そこに変わろうとしても変われない原因があるのだ。」と言う。しかも、靴に感謝しながら磨くようにとさらなる指示が…。
 こんなふうにして、「食事は腹八分目におさえる」(自分をコントロールする)、「その日頑張れた自分をホメる」(頑張ったり成長することが「楽しい」ことだと自分に教える)、「明日の準備をする」(結果を出すには綿密な計画が必要)等々、そして最後の課題が「毎日、感謝する」ことが大切だと言うのです。
 様々な出来事を重ねながら、自分を変えるための課題をこなそうとする主人公が、最後に一人残った部屋の中でこうつぶやく。「ガネーシャから学んだことの中でも、僕が特に気に入っている教えは、人は楽しいことしかできない、ということ。自分に厳しい人、限界を超えて頑張る人というのはその人に特別な意志の強さがあるのだと思っていた。でも、頑張ることが楽しいと感じることができるようになれば、誰だって夢や目標に向かって努力することができる(いや、その時にはその作業を『努力』とは感じていないのかもしれない)。成功している人だけが特別じゃない。僕らは誰だって、あの人たちのように夢を追うことができるんだ。」ということに気付かされる。
 その気になれば、学べることは本当に多い。自分の周囲にいる人たちから、ふと手に取った本からも、私たちは学び、楽しく成長することができるのだと思います。

「今を大切に」

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 爽やかな秋空が広がった昨日の「体育の日」、各地でスポーツイベントや体力測定などが実施されたようです。新聞に拠りますと、その体育の日に合わせて文部科学省が2009年度の「体力・運動能力調査結果」を公表しました。近年の調査では各校種での取組の実りとして、「走る・跳ぶ・投げる」という基礎的な運動能力の回復傾向が定着してきたそうです。しかし、1985年ごろのピーク時に比べると依然低く、「筋力や持久力にも課題がある。」(文部科学省)という分析もされています。この結果は何事においても日々の取組の大切さを再確認するものだと思います。1週間や10日間くらいではその成果はすぐに現れてこないが、1月、2月と長期間続けていくとじわじわと現れてくるのです。
 今日から後期がスタートしました。何事に取り組むにも好適な季節を迎え、12月までの3ヶ月間(授業があるのは50日間)を一つの目標として、『今を大切に、今日を頑張る』を合言葉に、朝学習から始まる毎日の取組を大切にしてほしいと思います。

「確かな手応え」

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 7月下旬から取り組んできました「学校祭文化の部・体育の部」が多くの感動と思い出を残して終了しました。今年度は「絆を深めて学校祭を成功させよう!」を合言葉に、学年別・3学年縦割りグループ別・全校でと様々な形態の取組を意欲的に進めてくれました。それぞれの発表の場では、保護者・地域の皆様方から温かいご声援をいただき、生徒たちも確かな手応えとして大きな「達成感」を感じてくれたことと思います。それらの取組の中で流した汗の心地よさと成果を、今後の活動の糧にしてもらいたいと思います。
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