京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2021/03/25
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校訓「なかま」「夢」「成長」 教育目標「未来を創造し たくましく生き抜く力の育成」

「水無月晦日」

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   「紫陽花」
雨上がりの曇り空の下
瑞々しく豊かな表情を見せる紫陽花
それは「あじさい」だけがもつ
晴れた日には見せない
生き生きとした表情なのかも知れない
雨上がりに彩る花



 6月の最終日(晦日)となりました。平成22年の半分が終わります。今年「こんなことが出来たら」と考えたことや、「あんなことがやりたい」と思ったことの一体どれほどのことが実行できているのでしょうか。学校の年度でいう4月のスタートからでもいいのですが、今一度自分自身を、自分の取組を見つめ直してみることが大切です。1日や1週間はあっという間に過ぎていきますが、1月や1年はこの短い時間の集まりなのです。半年(あるいは3ヶ月)が終わろうとしている今、「脚下照顧(足下に注意せよ。真理を外に求めるのではなく、自己自身の内に求めよ、の意。広辞苑第5版)」という言葉を心に刻みながら、今日までの日々を振り返り、今後の取組に活かしていきたいものです。

「7月7日」

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 毎年、7月7日が近づくと生徒会が中心となって、生徒・教職員の「願い」を七夕飾りに託して玄関前に飾ってくれます。短冊に書かれたみんなの願いは、「成績がもっとあがりますように」などの身近なものから「世界のみんなが幸せでありますように」というような大きな願いまであり、それぞれの思いを込めて「願い事」を書いてくれます。
 ところが、7月7日を迎えて実際の夜空で「織姫星」「彦星」を見た人は意外と少ないと思います。ちょうどそのころは梅雨の真っ最中で、晴れた夜空が少ないのです。もともと「七夕」は、旧暦(太陰太陽暦)の7月7日であり、現在の太陽暦でいうと8月の何れかの日(今年は8月16日)になるそうです。さらに、夜空には星がたくさん見えて「織姫星」「彦星」が見つけられない人も多いようです。確かにプラネタリウムで見せてくれる「星座」の形や名前の表記も実際の夜空にはないわけです。詳しい人に教えてもらうか、星座表を確かめながら探すほかないわけです。七夕に登場する「織姫星(こと座のベガ)」と「彦星(わし座のアルタイル)」に加えて「はくちょう座のデネブ」、この3つの星が作る形から、夏の夜空を代表する「夏の大三角」と呼ばれています。昔の人々は七夕の夜には、織姫が天の川を渡って彦星に会いに行くと想像しました。そんな昔の人々に思いを馳せながら、時には心静かに夜空を眺めてみるのもいいのではないでしょうか。

「アンケート集計結果報告」

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 6月12日(土)の休日参観でご協力をお願いしました「アンケート」の集計ができました。24日付けの学校だより「もみじ太鼓」(その2)で結果報告いたしましたが、ホームページ右下の『学校評価』の項目にも掲載いたしました。
 アンケートでは、保護者の皆様に各項目とも概ね良好な評価をいただいておりますが、「子どもたちの家庭学習が習慣化している」については、生徒たちの学力をより確かなものにするために、また自ら学び自ら考える生徒を育てるためにも、取り組まなければならない課題であると思います。日ごろの授業の振り返り(復習)を毎日行うことが、中学生としての「宿題」であると考えておりますが、各授業で直接的な「課題」が出されない時に、生徒たちはその日の「復習」が意識できず、あまり取り組めていないようです。小学生の時なら、「宿題は?」と尋ねられたかも知れませんが、小学校に比べると直接的な「宿題」が少ない中学生にとって、「宿題は?」の問いに「ない。」という答えが返ってくることが多いでしょう。本校でも各教科担当や学年担当が家庭学習の定着を意識して「宿題」を出しているのですが、基本的にはその日の授業の振り返り、つまり「復習」を必ずしてほしいということです。高雄中の生徒たちは「授業中は集中して学んでいます」ので、その日のうちに「復習」ができればさらに力が伸ばせると思います。ご家庭でも、「今日の復習は?」と一言尋ねていただくのが、いいのではないかと思います。
 これからも、生徒一人一人が様々な場面で輝けるように、きめ細かな学習指導や生徒指導を心掛けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

「『見えない世界』で生きること」

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 「一人でも多くの人に視覚障害について知ってほしい。正しく知れば行動できる。」
 難病のために40歳で失明した後、京都ライトハウスで視覚障害の生活訓練を受けて社会復帰され、現在は大学、専門学校などで非常勤講師、特別講師などを勤めながら、視覚障害についてもっと多くの人に知ってほしいと年間100以上の講演活動をされている方のお話を聞かせていただく機会がありました。
 講師の方は社会復帰されてからも、様々な壁にぶつかられました。その一番の原因は「見えない」ということはどういうことなのかが、社会に正確に知られていないからだと考えられました。そこで、一人でも多くの人に視覚障害について知ってほしいという思いから日々精力的に活動されています。小学校でお話をすると、「なぜ、サングラスをしているのですか。」というような素直な質問が出されます。大人の方に講演する時には、「私は電車やバスに乗ってもほとんど立っている。なぜ座らないと思いますか。」と質問を投げかけてみる。様々な答えが返ってくるが、やはり「視覚障害」について正しく理解した答えが少ないそうです。「サングラス」は白杖を使っての歩行中にものや人にぶつかることが多く、けがを防ぐためであり、「座らない」のはどこが空いているのかという情報がない、つまりわからないからなのです。誰かが「空いていますよ。」と一声かけて座席まで誘導してくれると一番安心で、安全な移動ができるのです。人間の情報の80%以上は「目」からの情報ですと話され、試しに、片足立ちを1分間と目をつぶった状態での片足立ちにチャレンジさせてくださいました。目をつぶると多くの人がすぐに足をついていました。このように「目」から入ってくる情報は重要なもので、「視覚障害」はその情報が入ってこないという障害なのです。
 最後に繰り返された「正しく知れば、皆さんにも何かしらの行動ができる。健常者と障害のある人がともに歩む社会を目指して…。」という言葉を大切にしたいと思います。

「どちらを使っていますか」

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 新聞に私たちの身近な国語表記に関わることが載っていました。日本語表記で横書きの場合、句読点は「,」および「。」を用いる。(「公用文作成要領」昭和27年内閣官房)となっているのですが、身の回りには「、」「,」が混在しているというのです。
 教科書では横書きの場合、すべて「,」「。」を基本としていますが、新聞やマスコミ等では基本的に「、」「。」を使っています。新聞記者のための文章作成の手引きとして有名な「朝日新聞の用語の手引き」(2002年版)には、「読点は『、』を使い、横組みの文章の区切りとしては読点と句点を使い、コンマは使わない。」と明示しています。
 少し調べてみると政府機関の各省庁においても「、」が多く使われ、「,」は少数であり、地方自治体でも必ずしも統一されていないということです。文部省が1946年に出した「横書きはコンマ」(「くぎり符号の使い方」)についても、「文化庁」の見解は「あくまで参考」となっています。さて、皆さんはどちらを使っているのでしょうか。


「今日の一冊」

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 今日、皆さんに紹介するのは「山月記」です。作者の中島敦は33年の生涯の中で、本格的に小説を書いたのは2年足らずという短い期間だったにもかかわらず、優れた作品をいくつも残しました。その代表作の一つ「山月記」は、中国唐代の伝奇小説「人虎伝」を素材として作られました。人が虎に変身してしまうという不思議な物語です。

 主人公の李徴は若くして科挙(官吏登用試験)に合格する優れた才能をもちながら、自分の至らなさから「虎」となり山野を彷徨います。ある時、旅人を襲おうとしてかつての最も親しい友と山中で出会い、今や自分はこんな変わり果てた姿になったが、しばらくの間旧友として話をしてくれないかと言い、草むらに身を隠したまま、自分が虎になったいきさつを語り始めます。「旅先で目を覚ますと、戸外で誰かが自分の名前を呼んでいた。その声を追って駈けて行くうちに、気が付くと虎になっていた、今でも一日のうち数時間は人間の心に返るのだが、その時間は日ごとに短くなっていく。」また、「これまでに作った詩をいくつか記憶にとどめているので、それを記録しておいてほしい。」と頼みました。役人である友人は李徴が吟じる詩を部下に書き取らせながら、どの詩も作者の非凡な才能を思わせるものばかりだが、第一流の作品となるためには何かが欠けているのではないかと感じていた。虎になった李徴が語り終わると、友人に向かって、「二度とここを通らないでほしい、その時完全に虎になった自分は君を襲うかも知れない。君が再び自分に会おうという気を起させないために、この恥ずかしい姿をもう一度見せるから、丘に上ったら振り返ってほしい。」と言い残しました。虎になった李徴が最後に月に向かって咆哮する場面は、李徴の絶望的な孤独と相まって、一幅の絵画のような世界を創り上げています。

「改定常用漢字表」

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 「海士、鍛冶、固唾、尻尾、老舗、真面目、弥生」は、常用漢字表に追加された熟字訓(あて字)です。生徒の皆さんは読めるでしょうか。
 文化審議会が5年をかけて議論した「改定常用漢字表」が答申されました。現行の常用漢字表に196字の追加、5字削除で計2136字(読み方に変更のある漢字32字を含む)からなる常用漢字表で、「メールやインターネットの浸透を背景に1981年以来の大幅見直し」となりました。基本的な考え方として「社会生活では、コミュニケーションの手段としての漢字使用の観点が重要」であり、「情報機器による習得機会が増加すると考えられるが、習得には書き取り練習が不可欠」としています。また、「社会生活で使われる漢字の目安」という常用漢字表としての性格は変わっていません。現行の学習指導要領では、「中学卒業までに常用漢字の大体が読めるように、高校では主な常用漢字が書けるように」と規定していますが、文部科学省では、「学校でどう教えるか検討したい。」としています。

「水無月」

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 今年度が始まって2ヶ月が経ち、6月に入りました。2ヶ月ということは、1年の6分の1が過ぎたのですが、予定していたことがどの程度できているのか、一度確認してみる必要があると思います。学校には、前期・後期や長期休業前後などいくつも区切りがあるのですが、日々の振り返りを確かなものにするためには、「一日三省」とまではいかなくても、1月・1週間も程好い単位だと思います。この前も「1日24時間はみんなに平等に与えられたもの」と書きましたが、年齢を重ねるにしたがって時間が過ぎていくのが、どうしても早く感じられます。これからもさらに「時間の大切さ」を意識して行動していきたいものです。
 「水無月」は6月の異名ですが、たくさん雨の降る月なのにと思うのですが、これには諸説あるそうですが、「雨がたくさん降るので、天に水が無くなる。」というのが、なるほどと思えます。昔から6月の終わりには1年の半分が過ぎたということで、6月30日には氷片を象った三角形の「水無月」というお菓子を食べ、茅の輪をくぐって、これからの無病息災を祈るという行事が行われてきました。これからの梅雨や暑い夏に向かって「衣替え」をし、体調を整えて共に頑張りたいものです。

「今日の一冊」

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 生徒の皆さんには、多くの本と巡り合うことにより、自分自身を見つめ直し、自分の幅を広げていくようになってほしいと願っています。
 そこで、「今日の一冊」と題して、お薦めの本を紹介していきたいと思います。もちろん読書は自分の好きな本を自分で選んで読み進めていくから、分厚い本でも読み通せるのです。いくら良い本だからといって「これを読みなさい。」と示されても、すぐには読めるものではないと思います。ですから、あくまでも「一冊の本の紹介」と考えてください。もし気が向いたら読んでみるで結構です。
 今日紹介する『ロウソクの科学』という本は、1861年末のクリスマス休暇に、イギリスのロンドンにある王立研究所の教授であったマイケル・ファラデーが行った講演の記録です。
 「ロウソクの身の上には、あちらから見てもこちらから見ても、興味をそそる話の種だらけでして、それが科学のいろいろな分野につながる道の多様なことは、まったく驚くほかありません。この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ロウソクが見せてくれる現象にかかわりをもたないものは一つもないといってよいくらいです。」と一本のロウソクを取り上げて、その種類、製法、燃焼、生成物質などを語ることによって、大人から少年少女たちにいたるまでの多くの聴衆に「自然科学の世界」を実験を交えて、わかりやすく解き明かしていくのです。「何か一つの結果を見たとき、ことにそれがこれまでのものと違うものであったとき、皆さんは『何が原因だろうか。何でそんなことが起こるのだろうか。』と疑問をもつことを、いつまでもお忘れないことを希望いたします。こんなふうにして、皆さんは長い間に真理を発見していくことになります。」と巧みに人々を科学の世界へと誘います。ファーブルの『昆虫記』と並び称される科学解説の古典として、日本では昭和のはじめごろから文庫本として登場し、以来学生たちに読まれ続けてきた名作です。
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