最新更新日:2021/03/25 | |
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「新常用漢字表」
6月に文化審議会が文部科学省に答申した「常用漢字表」が内閣告示されました。現行の常用漢字表に196字の追加、5字削除で計2136字(読み方に変更のある漢字を含む)からなる常用漢字表で、追加された漢字には憂鬱の「鬱」、語彙の「彙」などの難しいもの、賄賂の「賄」などの法律用語や都道府県名に使われる「茨、栃、埼、梨、阜、阪、奈、岡、媛、熊、鹿」の11字なども入りました。また、現行漢字の音訓も見直され、「関わる、育む、他(ほか)、私(わたし)」など現行のものにはない読みも加わりました。
現行の学習指導要領では、「中学卒業までに常用漢字の大体が読めるように、高校では主な常用漢字が書けるように」と規定していますが、文部科学省では9月、「追加された196字を中学校の1〜2年にそれぞれ50〜100字を配当、残りを中3に割り振って読みを指導する」ように決めました。今後の流れとしては、2011年度は必要に応じて中学校・高校で指導が可能になり、2012年度に正式指導開始、2015年度の入学対象者の高校・大学入試から「新常用漢字」からの出題が解禁されます。 何れにしても、社会生活ではコミュニケーションの手段としての漢字使用を心掛けることが重要で、情報機器による漢字習得の機会も増加すると考えられますが、漢字の習得には書き取りが不可欠です。学校がある日だけ1日に5字ずつ漢字を覚えるとすると、1年間で中学校3年間で学習する漢字(または小学校で習った漢字)をほぼ全部覚えることになります。「ちりも積もれば山となる」ということわざを見習って、日々の取組を大切にしてください。 「あいさつ」
長年、小学校の校門に立って登校してくる子どもたちを見守ってくださっている地域の方のお話が新聞に載っていました。
校門に立っていて、今までに声を掛けてもあいさつをしない子どもがいました。毎日、その方は、『おはようございます』と声を掛け続けました。2週間後に、その子から『おはよう』とあいさつが返ってきました。その時はとてもうれしかったそうです。その方は毎日、校門に立っている時のことを日記に付けておられて、子どもたちが変わっていく様子がよく分かるそうです。 「『おはよう』とあいさつすると、『おはよう』しか返ってきません。『おはようございます』とあいさつすると、『おはようございます』と返ってきます。子どもたちにきちんとあいさつを教えることが大事です。」 「大きな声で、笑顔であいさつすると、子どもたちも大きな声で笑顔も返ってきます。あいさつは心がこもっていると相手に伝わります。」 ともおっしゃっていました。「あいさつは心の扉開く鍵」という題名が書かれていました。 小さなころから、日常の「あいさつ」がしっかりとできるように、周りの大人たちが適切に対応することが大切ではないでしょうか。長年にわたって「安全登校指導」にご協力いただいている地域の方々も、『おはようございます』『大きな声であいさつしましょうね』と毎朝、登校班が来るたびに声を掛けていただいています。前に全校集会で、「皆さん、家で何かしてもらったら、『ありがとう』ということが言えていますか。家族だから当たり前ではなく『有り難い』ことなのですから、家でもあいさつしましょう。」と話したこともありました。家庭、学校や地域の大人たちの積極的な働きかけによって、「あいさつできる子ども」は育っていくと思います。 「磨けば、光り輝く」
本屋の店先でこんな本を見つけました。「親として大切なこと」(松下幸之助著・PHP総合研究所編)という本で、その帯に「磨けば、光り輝く、『人育ての名人』松下幸之助の子どもが伸びる知恵」、こう書かれていたのです。仕事論や経営論をたくさん著わしておられるあの松下幸之助さん(現パナソニックの創業者)でしたから、早速購入して読んでみました。皆さんにも紹介しておきたいと思います。
「私は、人間というものは、たとえていえば、ダイヤモンドの原石のような性質をもっていると思うのです。 すなわち、ダイヤモンドの原石は、もともと美しく輝く性質をもっているのですが、磨かなければ光り輝くことはありません。 まず、人間が、その石は磨けば光るという本質に気づき、一所懸命に磨き上げていく。そうしてこそ、初めて美しいダイヤモンドの輝きを手に入れることができるのです。 お互い人間も、このダイヤモンドの原石のように、見た目には光り輝くものかどうか分からない場合もあるけれど、磨けば必ず光る本質をそれぞれにもっている。つまり、各人それぞれにさまざまな知恵や力など限りない可能性を秘めている。 そのことにお互いが気づいて、個々にあるいは協力してその可能性を磨いていくならば、人間本来のもつ性質、よさが光り輝くようになってきます。そこに世の中の繁栄も、平和も、人間の幸福も実現されてくると思うのです。」 人間を高価な宝石の「原石」に喩えて表現されていますが、肝心なことは「磨けば光るという本質に気づき、一所懸命に磨き上げていく」ということでしょう。 「生徒質問紙調査」
3年生が「全国学力・学習状況調査」の中で実施した『生徒質問紙調査』の内の70項目について、1・2年生についても10月に調査を行いました。高雄中学校全体の傾向として、一部分ですが3学年の平均値などを結果報告させていただきます。
全体とした、基本的な生活習慣が確立している生徒が多く、日常的な挨拶ができるなど好ましい成長をしています。概ね良好な結果が様々な調査でも出ていますが、気になる部分としては、家庭での学習時間が全国平均などと比較しても少なく、今後の改善が必要かと思われます。 ・朝食を毎日食べていますか。 〈肯定的な回答〉95.2%(全国平均93.3%) ・難しいことでも、失敗をおそれないで挑戦していますか。 〈 〃 〉67.6%( 〃 64.1%) ・自分には、よいところがあると思いますか。 〈 〃 〉64.9%( 〃 63.7%) ・将来の夢や希望をもっている。 〈 〃 〉84.3%( 〃 71.7%) ・普段、1日にどれくらいの時間、睡眠をとることが最も多いですか。 〈8時間以上〉 54.2%( 〃 24.4%) ・普段、1日にどれくらいの時間、テレビやビデオなどを見たりしますか。 〈3時間以上〉 45.2%( 〃 36.5%) ・普段、1日あたりどれくらいの時間、インターネットをしますか。 〈2時間以上〉 24.8%( 〃 18.1%) ・学校の授業以外に、普段、1日あたりどれくらいの時間、勉強をしますか。 〈1時間以上〉 34.2%( 〃 66.2%) ・学校が休みの日に、1日あたりどれくらいの時間、勉強をしますか。 〈1時間以上〉 24.6%( 〃 64.3%) ・家の人と普段、夕食を一緒に食べる。 〈肯定的な回答〉91.8%( 〃 82.7%) ・家の人と学校での出来事について話をしますか。 〈 〃 〉58.1%( 〃 63.7%) ・家の手伝いをしますか。 〈 〃 〉69.6%( 〃 64.8%) ・家で計画を立てて勉強していますか。 〈 〃 )32.5%( 〃 41.8%) ・家で学校の授業の復習をしていますか。 〈 〃 〉34.3%( 〃 43.5%) ・学校で好きな授業がありますか。 〈 〃 〉85.7%( 〃 80.3%) ・新聞やテレビのニュースなどに関心がありますか。 〈 〃 )67.2%( 〃 64.2%) ・今住んでいる地域の行事に参加していますか。 〈 〃 )61.4%( 〃 34.3%) 「全国学力・学習状況調査結果報告」
◆全国学力・学習状況調査結果報告(学校だより10月25日号所収)
4月に3年生を対象として実施しました「全国学力・学習状況調査」の結果が、去る7月30日に文部科学省から公表され、生徒の皆さんには前期期末テスト後に「個人票」を返却しました。大変遅くなりましたが、本校としての分析結果概要(傾向や課題・改善策)を保護者の皆様方にお知らせいたします。 ◇《国語》について 今回出題された問題に関して、「学習指導要領の領域(話すこと・聞くこと、書くこと、読むこと、言語事項)」「評価への観点(関心・意欲・態度、話す・聞く能力、書く能力、読む能力、言語についての知識・理解・技能)」「問題形式(選択式、短答式、記述式)」の分類・区分ごとの数値を見る限りでは、いずれの項目も概ね良好な結果となっています。 「主として知識」を問う国語Aと「主として活用」の力を問う国語Bの平均正答率は、全国的な傾向に比べて差はあまりありませんでした。 ◇《数学》について 今回出題された問題に関して、「学習指導要領の領域(数と式、図形、数量関係)」「評価の観点(関心・意欲・態度、数学的な見方や考え方、数学的な表現・処理、数量・図形などについての知識・理解)」「問題形式(選択式、短答式、記述式)」の分類・区分ごとの数値を見る限りでは、いずれの項目も概ね良好な結果となっています。 「主として知識」を問う数学Aと「主として活用」の力を問う数学Bの平均正答率は、全国的な傾向と同じように差がありました。 ◇《質問紙調査》について 基本的な生活習慣が定着している生徒が多く、日常的な挨拶などができており、好ましい成長をしています。 気になる部分として、「家で学校の宿題をしていますか」の質問で、「している」「どちらかといえばしている」という肯定的な回答は6割台に留まり、「自分で計画を立てて勉強している」の質問では、6割近くが「あまりしていない」「全くしていない」という回答結果でした。また、「国語の勉強は大切だ」「数学ができるようになりたい」の質問では、「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」の回答が7〜8割あるのですが、「学校の授業の予習をしている」「学校の授業の復習をしている」の回答では、ともに6割以上が「あまりしていない」「全くしていない」という結果でした。 ◇学力向上に向けての具体的な取組 今回の「全国学力・学習状況調査」の結果および日ごろの学習取組状況は、概ね良好であり、現在学校として行っている様々な取組を今後も続け、さらに一人一人に目を向けた指導を目指したいと考えています。 ○教科の特性や少人数指導の利点を生かした学習指導について研究し、授業の改善を図る。 ○「個に応じた、きめ細かな学習指導」を心掛け、基礎・基本の定着や学力の伸長を目指す。 ○朝学習・朝読書を計画的に実施する。 ○放課後の教科学習・学習相談の充実を図る。(定期テスト前、土曜学習を含む) ○長期休業中の学習相談の充実を図る。 以上、報告させていただきます。 「子どもたちを取り巻く状況」
先日の新聞に気になる記事が2つ載っていました。1つは「子どもが歩かなくなっている」というもので、もう1つは「携帯電話の閲覧制限(フィルタリング)」についてでした。
・「習い事で忙しく遊ぶ時間がない」「学校の統廃合により学校まで車で行かざるを得ない」など地域によって理由は様々ですが、子どもたちは歩かないと体力が低下するだけではなく、生活習慣の乱れや学力低下などの要因になるというものです。そんな運動不足になっている子どもたちを歩かそうという試みが紹介されていました。東京都内のある小学校では年2〜3回「ミリオンウォーク」期間なるものを設け、1日1万歩以上歩くように促し、子どもたちに歩数計をもたせています。どれだけ歩いたかが数字でわかるので、子どもたちの歩く意欲づくりに役立っているそうです。その東京都では今年の7月に「子どもの体力を高めるためには1日1万5000歩相当の活動」が必要であるというガイドラインを設けたそうです。東京都に拠りますと30年前には1日約2万7000歩あった子どもの歩数が、今では約1万3000歩に半減したということです。 ・「携帯電話の閲覧制限(フィルタリング)は法律で18歳未満が義務付けられたが、罰則はなく、保護者の申し出で解除が可能」となっており、利用率は小学生が約6割、中学生が約5割半ば、高校性が約4割(保護者対象の内閣府調査)となっていますが、今年1月〜6月の全国の警察に摘発された携帯電話の交流サイトを通じて被害に遭った児童のうち、98.5%が有害サイトへのアクセスを制限する「フィルタリング」に未加入であった。また、事件全体の約半数が「認定された10サイト」を通じて起こっていた。(警視庁まとめ)「ゲームサイトだから」と交流機能があることを保護者が知らずに注意しなかった例もあるということです。つまり、「自分だけは大丈夫!」という思い込みは大変危険だということです。 |
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