「ざわわ ざわわ ざわわ 広いさとうきび畑は ざわわ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ」修学旅行のバスの車中、ガイドさんが歌ってくれた「さとうきび畑」は、沖縄平和祈念堂がある平和祈念公園で生まれました。この曲を作詞・作曲した寺島尚彦さんは、昭和39年(1964年)当時さとうきび畑だった現在の平和祈念公園を訪れました。畑の中の路で、「この土の下に戦没者の遺骨が埋もれたままになっています。」と案内の方が伝えます。その言葉に衝撃を覚えた寺島さんが、沖縄での出来事を風化させないように願って作った曲がこの「さとうきび畑」です。この歌が生まれた平和祈念公園に、平成7年(1995年)6月、太平洋戦争・沖縄戦終結50周年を記念して、国籍・軍人・民間人の区別なく、沖縄戦で亡くなった方々の名前を刻んだ記念碑「平和の礎(いしじ)」が建てられました。この「平和の礎」は沖縄から世界に平和が広がっていくように、平和の広場の「平和の火」を中心に波形に並べられています。平和祈念公園で学んだことや糸数壕での平和ガイドさんの言葉を、生徒の皆さん一人一人がしっかりと受け止めてほしいと思います。