最新更新日:2024/09/12 | |
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学校は笑顔の場所…
先日、マスコミの方と話をする機会がありました。いろんな話をする中、今、学校の話はなかなか記事になりにくいという話題になりました。新聞もテレビも商売でやっているので、読み手のニーズが大切で、ゴシップ記事、例えば教師の不祥事やいじめなど程度がひどければひどいほど、読者が飛びついてくる、ということでした。だから、どちらかと言えば学校のマイナスイメージの記事が巷(ちまた)にあふれてしまう。
今日も体罰や薬物にかかわる教師の記事が新聞やニュースに見られました。記憶に新しいところで、大津中2いじめ事件、大阪高校教師体罰事件など、いや、もっと前から「先生のくせに…、やっぱり学校と言うところは…」といった記事をたいへんよく目にします。もちろん、教師だから、公務員だから、モラルや節度ある言動は他職の誰よりも必要であることは言うまでもありません。さらに子ども達があこがれる、そして目指したくなる大人の姿を示すということは、教師の大きな仕事でもあり、一つ一つの言動は子ども達の一生を左右するものでもあります。大きな期待をされる一方、重い責任を負わされることは当然です。 でも、ほんの一部の人の不祥事によって、すべての教職員を色めがねで見てしまうような風潮があるとしたら、とても悲しいことです。目立たぬところで、本当に身を削りながら一生懸命に子ども達のために尽くしている教師がいっぱいいるということは、ぜひ知っておいてもらいたいものです。 最近も多くの教師の涙を目にしました。自分の思いがなかなか子ども達に届かない悔しさから、また、物言わぬ子のつらさ、悲しさを感じ取って、そして、気にかけた子のがんばり育つ姿を見たうれしさなど、いろんな思いが涙としてあふれていたのでしょう。そこには教育者として、子ども達のためにという純粋で尊い思いがいっぱいあります。 「教育は願いであり、祈りである」と言われますが、そんな「ねがい」や「いのり」が今のこの小学校には、あふれているんだと感じます。 ただ、なかなか気づかないことがあったり、至らないことがあったりして、子どもにつらい思いをさせたり、親ごさんからおしかりを受けることも正直言って多々あります。それを、正面からどれだけ受け止められるか、そこからどれだけ学ぶかが学校の真価が問われるところでもあります。 別れ際に、その記者がこんなことをおっしゃいました。「本当は、学校のいいところやがんばっているところをみんなが読んで、知って、うれしい気持ちになるような記事があふれる世の中になればいいですね…学校はどこよりも笑顔の場所ですから…」と。ホッと救われた気になりました。 私たち学校も、しっかり子ども達のがんばりや良いところを見つめられる目を持ち、一緒にみんな笑顔でいられる場所にしたいものです。 |
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