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最新更新日:2025/06/17 |
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「オーボエ特設講座」開催!
9月18日(水)15時より、本校音楽ホールにおいて、京都市立芸術大学准教授の加瀬孝宏先生をお招きして、「オーボエ特設講座」を開催しました。オーボエを専攻する1〜3年生計6名の生徒がレッスンを受け、他の管楽器専攻の生徒も聴講しました。
加瀬先生は、一人ひとりの課題に応じて、丁寧な説明と演奏のお手本によって、癖の修正や発音の改善、音楽的な表現へのテクニックなどを、わかりやすく優しくご指導くださいました。 たとえば、出だしの発音がうまくいっていない生徒には、「ロングトーンをディミヌエンドしながらやってみて」と実際に吹いて見せ、続いて生徒に吹かせてくださいます。「ディミヌエンドしながらロングトーンを吹いていって、口の形や息の量が変化していくことで、どんな音が出ているのか、どのような状態のときに、“その音”に行きつくのかを調べる。それを覚え込む。その記憶をたどって、“その音”を出すんですね」と加瀬先生。 また、「高音を吹くとき、大きな音を吹くときには(息の)量じゃなくて速さ。押し出して行ってみよう!」「広げるんじゃなくて、突き抜かせる。まっすぐ一直線に」と身振り手振りでお教えくださいます。 「ここは、『えいっ』と吹く。」「こういうときは、『よいしょっ』という感じで吹くよね。理屈じゃないんだよね…」などと、体の動かし方や体の状態を、動作と感覚的な表現で伝えてくださり、生徒たちもそれらを理解して笑顔で応えていました。 さらに、「休符は音が無いだけで休み過ぎない」「継続した時間の中で演奏をすることを意識する」ことや、「音符の長さが同じでも、音の処理によって全く別の印象になる」と、実例を示しながらどのような音を選択していくかということの大切さをご指導いただきました。 そして、「エチュードの課題をクリアしていくには、その曲の意図を考え、特徴やリズム、アーティキュレーションを含めて、その意図を感じさせる演奏を目指す」など、生徒の日頃の練習での取り組みに対する大切なアドバイスもいただきました。 加瀬孝宏先生。本日は、長時間にわたって、たくさんの生徒を熱心にご指導くださり、ありがとうございました。ご指導いただいたことをしっかり自分のものにし、これからの学びに生かしてほしいと思います。本当にありがとうございました! ![]() ![]() ![]() 「イタリア語ディクション講座」(公開)を開催しました!
9月14日(土)10時30分より、「イタリア語ディクション講座」を本校204教室で開催しました。
「ディクション」とは、朗読、演劇、声楽などにおける言葉の発音法を指します。声楽におけるディクションのレッスンでは、広いホール等の空間で聴衆にはっきりきこえるように正しく美しい発音で歌うことを目指し、イタリア語をより楽に、より美しく響かせて、歌にどう生かしていくかを学びます。 本校では昨年度、本校生を対象に3回にわたってこの特別講座を実施しましたが、今年度は全4回に増やし、そのうちの第1回を「公開」として、本校声楽専攻生のほかに、歌や音楽を勉強したいと思っている中学生の方、堀音の授業に興味を持ってくださる中学生の方やその保護者の方、小中学校や各種教室の音楽の指導者の方々などにもご参加いただきました。 講師は、昨年度に続いて大阪音楽大学にご依頼し、同大学講師のジュリオ・デ・パオリス先生(イタリア ローマご出身)と同大学教授の松田昌恵先生(Sop.)のお二人をお迎えしました。 まずは、本校声楽専攻の3年生2名にそれぞれレッスンしていただき、それを皆さんに聴講していただきました。レッスンでは共通して、まず受講曲を歌ったあと、歌詞の朗読をご指導いただきました。ジュリオ先生からは単語一つ一つの正しい発音に加え、「この3つの単語は切らずに一つにして」などと言葉として自然な発音をお教えいただき、さらに、「この詩を書いた人はどんな人かな?年ごろは?」「書いている時の状況は?気持ちは?」と受講生に想像させ、そして、「文字の中に呼吸がある。出だしのとてもいい感じを最後までもっていこう。呼吸を感じて」とアドバイス。 また、別の受講生には「カフェでちょっとコーヒーでも飲みながら、口ずさむように。リラックスして読んでみよう」と促してくださると、受講生は、息の流れに言葉が生き生きと乗り、声がのびやかになってきれいなレガートで歌えるように。松田先生も、あるフレーズについて「ここに休符があるのはなぜかしら。」と休符ありと休符なしのパターンで歌わせ、受講生から「休符ありの方がより喜びを確かめている感じがします」と自分なりの解釈へと導き、「気持ちは前へ前へと動いている。休符で流れを止めず、息はずっと流れているように」「楽譜をよく読んで、再現していくこと。なぜ休符がわざわざあるのか。その演奏効果も考えて。カンニングブレスをここで入れると、あとの長いフレーズにたっぷり息を使えるわよ。」と美しいお声で歌って聴かせてくださりながら、ご指導くださいました。 休憩をはさんで、今度は外部からご参加くださった皆様とともに「Caro mio ben(いとしい人よ)」を歌い、この歌のディクションをご指導いただきました。松田先生が、「どなたか皆さんの前で歌詞を朗読してみませんか」と呼びかけてくださると、まず中学校の先生がすぐに立候補してくださり、続いて、中学生の方もお二人、皆さんの前で歌ってから朗読し、ジュリオ先生と松田先生のご指導を受けてくださいました。その勇気と素晴らしい歌声に大きな拍手が贈られました。 みなさんで楽しみながらディクションを学び、歌の奥深さ、おもしろさを発見することができたひとときでした。 大阪音楽大学のジュリオ・デ・パオリス先生、松田昌恵先生、ご指導ありがとうございました。そして、中学生をはじめとしてご参加くださった皆様、ありがとうございました! 【写真】 1・2枚目:本校生のレッスンの様子 3枚目:みんなで「Caro mio ben」を歌います 4・5枚目:中学生のレッスンの様子 ![]() ![]() ![]()
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