最新更新日:2024/12/06 | |
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京都市立高校合同授業実践研修会<音楽科>京都市立高校9校では、各教科の新しい学びの在り方と観点別評価の趣旨を踏まえた適切な評価の実施について理解を深め、教科指導者としての資質・能力の向上を図る目的で、毎年10月にすべての教員が教科ごとに集まり、「合同授業実践研修会」を開催しています。 本校は音楽科の会場校となりますが、10月の学校行事と授業計画の関係から、音楽科のみ特別に時期をずらしていただき、1か月遅れで本日開催することとなりました。 今年度は、3年生の「演奏研究」という科目で研究授業を行いました。今日の授業は、合唱曲「未来へ」(谷川俊太郎詩・信長貴富作曲 混声合唱曲集「かなしみはあたらしい」より)を題材に、「曲想にふさわしい表現を工夫して音楽性豊かに指揮しよう」というテーマで実施。これまでの授業で学んだ指揮の基本的な技法をふまえて、楽曲の特徴や、曲想と歌詞との関わりなどを分析し、歌唱メンバーやピアノ伴奏者に、どのように演奏してもらいたいのかを伝えるには、どのような指揮の技法や表現がふさわしいかを、ペアワークやグループワークを通して考え、実践する授業でした。 ちょうど、先日訃報が届いたばかりの谷川俊太郎さんの詩による曲を扱うことになった今回。指導する教員が授業のはじめに、「昨年も合唱組曲『信じる』を歌いましたね。あれも谷川さんの詩。この曲の題名は『未来へ』だが、未来への希望がストレートに書かれてはいない。『生と死』などの言葉が出てきたりする。みんなにはじっくり詩を味わって、その意味を考えてもらいたい。」と語りかけていました。 研究協議では、音楽科教員だけでなく、ともに参観した普通科教員も出席し、さまざまな観点から意見交流を行いました。音楽科指導主事の先生からは、この研究授業中にiPadで撮影した動画や写真を休憩時間のあいだに即座にパワーポイントに差し込んだ資料をモニターに映し出しながら、本時の評価についての指導助言をくださったり、学習指導要領にもとづく示唆に富んだお話をお聞かせくださいました。 短い時間でしたが、多くの学びを得た研修会でした。 今後も、教員同士が切磋琢磨して、授業改善に取り組んでいきたいと思います。 ご助言いただいた指導主事の先生に、心より御礼申し上げます。 帰ってきた 2年生!
11月21日(木)
77期ヨーロッパ研修旅行の一行が帰国してから、代休をはさんで、本日久しぶりに2年生たちが登校してきました。 早朝のレッスン室開放に7:40に登校している者や、通常通り登校してきて、楽しげに合唱曲を歌いながら廊下を進む2人組など、にぎやかな2年生が戻ってきて、堀音全体に活気がみなぎるようです。 ホームルームでは、研修旅行第5日目にウィーンのカールス教会で開催したミニコンサートのパンフレットが2年生たちに配られました。 コンサート当日に配られるはずでしたが、お客様のご来場が予想以上に多く、持参したプログラムがほとんどなくなってしまったために、今日改めての配付となりました。 皆、愛おしそうに手に取っていました。 今日からまた、堀音での学習活動の再開です。 ヨーロッパ研修旅行で得た多くの学びを糧に、さらに飛躍していってくれることを期待しています。 谷川 俊太郎さん
小学校の国語の教材、レオ=レオニの「スイミー」、中学校や高等学校の国語の教科書で出会った「二十億光年の孤独」…。谷川さんの詩の合唱曲を歌ってきた人も多いと思います。谷川さんの言葉に導かれ、私たちは果てしない宇宙にも自分の内面の奥深い世界にも気持ちを向ける時間を持てたように思えます。
感謝をこめて、ご冥福をお祈りいたします。 谷川さんの訃報を知った昨日、本校の作曲専攻の教員平田あゆみに、京都新聞社から取材依頼の電話が入りました。平田教諭は、平成26年京都工学院高等学校開校時に、谷川さんが作詞、平田教諭が作曲で校歌を担ったことから、谷川さんがお亡くなりになったことについてのコメントを、ということでした。すぐに記者がご来校され、取材。その記事が本日の京都新聞の朝刊に掲載され、教頭が早速本校玄関ホールにその記事を掲示しました。皆さんも機会があれば、お読みいただけましたら幸いです。 平田教諭は、自身の作曲家としての活動の中で、たびたび谷川さんの詩に作曲していたご縁を持っていたそうで、来月8日には、谷川さん新作の詩の新曲のお披露目の演奏会が予定されているということです。また、以前の音楽家活動において、谷川さんの詩の曲を多く収録したCD『うたう劇場』を出した折には、そのブックレットに谷川さんからメッセージを頂戴していたということで、その文章も、新聞記事と並べて掲示しました。 谷川さんの新聞やネットニュースの訃報には、多くの学校の校歌がとりあげられ、それぞれの学校においての校歌の“意味”が語られているのを目にします。本校の校歌「海を遠く」は、人が音楽を求める意味、音楽に志す仲間たちと大事にしたいこと、自分たちの目指していくところ、が語られています。作詞の山本純子先生は、長く京都市立高校の国語の教員をなさりながら、詩人や俳人として、またミュージカル制作などにも関わっていらした方で、堀音への期待もこめて書いてくださったのだと、改めて感謝する機会ともなりました。そして作曲はもちろん平田あゆみ教諭。谷川俊太郎さんに「一筋の清流」と言わしめた平田教諭の作品らしく、若い音楽家たちの清々しい歌声が映える合唱曲となっています。 3月に京都コンサートホール大ホールで開催する卒業演奏会は、卒業生たちの堀音での学びの集大成をお届けする演奏会で、その最後のセレモニーでは、全校生徒による校歌をオーケストラ版で聞いていただけます。後日このブログでもご案内いたしますので、ぜひご来聴ください。 【写真上】昇降口ロビーの掲示板 【写真中】CD『うたう劇場 平田あゆみの声楽作品を集めて 』 【写真下】同CDブックレット 右ページ:谷川さんからのメッセージ「一筋の清流」 1年生「茶道体験」「茶道を中心としたおもてなし事業」の一環として、1年生全員を対象に「茶道体験」を実施しました。講師には、裏千家淡交会から津田宗代先生と安渕宗悦先生をお招きしました。津田先生のお子様は本校47期卒(フルート)で、堀音生たちの先輩だというご縁があります。 2講座に分かれて、それぞれ2時間連続で講座を行いました。 まず1時間目は、茶道の基礎知識や歴史、基本的な作法について、ビデオ視聴を交えた講義を受け、2時間目には、和室で体験実習を行いました。 体験実習はまず、1時間目の講義で学習した「真」のお辞儀を全員で行い、先生方に「ご指導、よろしくお願いいたします」とご挨拶して、スタートしました。 はじめに、お茶席での客と亭主のふるまいについて、先生の解説つきのお点前のデモンストレーションに代表生徒1名が「正客」役となって参加し、その様子を全員で見学しました。 次は、いよいよ自分たちの番です。2人ずつペアになって向かい合わせに座り、「亭主」役が「正客」役に主菓子(今日は、“綾錦”という美しい紅葉の意匠のきんとんです!)をお出しし「お菓子をどうぞ」と促すと、「お菓子を頂戴いたします」と言って、美しくて美味しいきんとんをいただきました。 「亭主」役は、お抹茶碗にお湯を注いでもらい、茶筅を前後に素早く振ります。上手に点てる生徒もいれば、なかなかうまくいかない生徒も。先生方にも助けていただきながら、なんとか皆きれいにきめ細かな泡を点てることができました。最後は、静かにのの字を描いて茶筅を上げ、横に置きます。 「正客」役は、出されたお抹茶碗を手に取り、2回時計回りに回してお椀の正面を避けて、そっと飲んでみると、なんと美味しい薄茶だこと! つづいて、亭主役と正客役が交代して実習しました。 最後に、お軸やお花、お香合などの、お茶室のしつらえについてご説明いただき、茶道のおもてなしの心を学びました。そして、「今日の体験をきっかけにして、少し茶道を学んでみてください。今や茶道は『ティーパーティ』として世界中で知られています。外国に行くとき、お抹茶と茶筅さえあればほかは何でも代用できるので、ぜひお茶を点てて世界の音楽のお仲間とつながっていってください。」とメッセージをくださいました。 たった2時間の短い体験授業でしたが、今日の体験を心に留め、自国の伝統文化について学ぶ一つの契機にしてもらえればと思います。 津田先生、安渕先生、ご指導本当にありがとうございました。 77期ヨーロッパ研修旅行【第6・7日目】<最終回>***********11月17日(日)「ウィーンから日本へ」*********** 天気: 晴れ 気温: ウィーン 最低0度 最高8度 ◆ウィーン市内研修 朝、窓を見ると霧で外が真っ白に。バスに乗っても少し前が見づらいほどで、日本ではなかなか見られない光景でした。ガイドさんから冬のウィーンをはじめヨーロッパではよくある景色だとの説明に、一同聞き入っていました。 そして、霧が少しかかって幻想的なベルヴェデーレ宮殿へ。バロック建築を代表する建物で、中には美術品が数多く展示されていました。 クリムトの代表作「接吻」「ユディット」をはじめ、さまざまな画家の作品を鑑賞しました。ガイドさんから作品の特徴や背景などの説明を聞きながら見ると、作品を深く捉えることができ、とても勉強になりました。そのあとは、庭園に出て散策したり、昨日班別研修を行ったウィーン中心部が遠くに見えているのを写真におさめたりしていました。 次は、ウィーン中央墓地です。 ウィーン中央墓地には自分たちが普段演奏している作曲家たちが埋葬されている場所です。 ウィーンで活躍したベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなどのお墓を見たり、モーツァルトの記念碑の前で、クラス全員で「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を合唱したりしました。神聖な雰囲気の中での歌声は、とても思いのこもったものとなりました。 その後、ウィーン国際空港へ。 名残を惜しむ生徒がたくさんいて、またぜひ来たいとか住んでみたいという声もたくさん聞かれました。 写真や映像で見るのとは違い、実際に自分の眼で見て、その場所の空気を肌で感じることで、ものの捉え方がこれまでとはがらっと変わったのではないでしょうか。 日本に戻っても、この1週間で見たこと、感じたことを大切にして学びを進めていってほしいと思います。 ◆ヨーロッパを離れ、一路、日本へ。 まだ帰りたくないと思いながらも、飛行機は乗り継ぎのドーハへ。すっかり機内での過ごし方にも慣れてきて、行きとは違ってリラックスした雰囲気でした。 経由地を経て、関西国際空港へ。 空港の案内の文字や放送が日本語で、少し安心したように見えました。 出国手続き、預け荷物のピックアップ後、旅行委員さんによる解団式をして、それぞれ帰宅の途につきました。 この研修旅行中、私たちのためにいろいろご尽力くださった、ヤナーチェク音楽院の先生方・関係者のみなさん、添乗員さんや看護師さん、各地でお世話になったガイドさんや通訳の方々、ドライバーさんなど、たくさんの方々に支えられたこと、そして、全員健康で過ごせたことに心から感謝したいと思います。 そして、77期生たちのご家族の皆さま、さまざまなご協力をありがとうございました。 研修旅行の成果が、77期のみんなの今後の学校生活やそれぞれの音楽に、素晴らしい果実をもたらしてくれることを信じています。 (生徒の記録より) ・ベルヴェデーレ宮殿では、ガイドさんから「絵の深さ」を学ぶことができました。こだわりを表現し、一回出来上がっても変化させていくのは音楽と同じだと教えていただき、とても素敵だと思いました。ウィーン中央墓地では、ベートーヴェン、シュトラウス、ブラームスなど多くの作曲家たちの墓を巡り、五感を使って感じ取ることができました。今後の演奏にも活かせることを、40人それぞれが自分なりに考え、心に刻んだ1日でした。(H.K.) ・ベルヴェデーレ宮殿ではモネやナポレオンの有名な絵など、いつも教科書の中でしか見ることのできない絵がたくさんあって、みんなでワクワクしながら鑑賞しました。中央墓地では、有名な作曲家から建築家まで、ウィーンで活躍した様々な分野の人たちのお墓がたくさんあり、ベートーヴェンやブラームス、シュトラウスにブラームス、スッペなどが目の前のお墓に眠っていると思うと感慨深く、圧倒されました。(N.M.) ・ブルノのホテルのリンゴよりウィーンのホテルのリンゴの方がおいしかった。ベルヴェデーレ宮殿から、カールス・ヴォティーフ・シュテファンの各教会などウィーン市内が見渡せて良い眺めだった。展示されている絵画を見て、時代ごとに絵画の役割が変化していることを実感した。音楽も絵画と同様に「内と外からの力」によって形を変えてきたのだろう。中央墓地で僕は、今回の旅のなかで大音楽家たちを最も身近に感じた。死の象徴ともいえる墓たちは、彼らが生きていた証人として力強く語りかけてきた。かの人々はウィーンの市内を歩き、あるいはリンゴを食べ、そして芸術を成して墓を残したのであろう。(Y.K.) ***************************************************** 77期ヨーロッパ研修旅行【第7日目(最終日)】速報
11月18日(月)
77期ヨーロッパ研修旅行の一行が乘ったカタール航空802便は、予定より少し早く、16:06に関西国際空港に無事、着陸した模様です。 これから入国審査などが続きます。最後の最後まで、しっかりと! 77期ヨーロッパ研修旅行【第6・7日目】速報
11月17日(日)
朝8:30、ウィーンのホテルを時間通りに出発し、最後の市内研修に出かけました。 お昼過ぎにウィーン国際空港へ。 セキュリティチェック、出国審査にかなり時間がかかり、搭乗まであまり時間がなく、トイレと補食を買いにいくぐらいの慌ただしい出国となりました。 ドーハ国際空港には予定通り、現地時間23時前に到着し、トランジットとなりました。 11月18日(月) ドーハ国際空港を、現地時間 午前1:10(日本時間 午前7:10)に飛び立ち、関西国際空港に向かっています。みんな元気です。 ************************************************** 11月17日(日)第6日目の活動の様子などは、改めて、掲載させていただきます。 77期ヨーロッパ研修旅行【第5日目】その2*********11月16日(木) 「ウィーン市内研修とカールス教会ミニコンサート」********** 天気: 曇り時々晴れ 気温: ブルノ 最低2度 最高9度 ウィーン 最低1度 最高12度 ◆ウィーンへ 今日は朝早く集合して、3日間過ごしたブルノをあとにし、再びウィーンへ。 ウィーンからブルノに移動してきた際は、夜だったので暗くて何も見えなかったのですが、今日は移動中周りの景色をたくさん見ることができました。 遠くまで続く田園地帯や、湖、時々シカや鳥など野生動物もいて、みんなそれぞれ指差しながら、車窓の風景を楽しんでいました。 そして、ウィーンに向かうバスの中で、今日カールス教会でのコンサートでの打ち合わせと、演奏する曲の練習をしました。バスの中がまるで音楽室のようでした。 ◆ウィーン市内 班別研修 ウィーンに到着して、まずはオペラ座の前で集合写真。そこからは、班ごとに立てた計画をもとに班別研修へ。 ウィーンを代表する教会、シュテファン寺院をはじめ、モーツァルトがウィーンで住んでいた現存する唯一の建物であるモーツァルトハウス、200年以上にわたって楽譜貸し出し業や出版業でも歴史のある老舗楽譜店ドブリンガー、ザッハトルテで有名なホテルザッハーなど、いろいろな場所を回って、ウィーンの歴史・文化・伝統的な食べ物などに触れていました。 ◆カールス教会でのコンサート 班別研修を終えて、カールス教会へ。 カールス教会はバロック建築を代表する建物で、神聖ローマ帝国皇帝のカール6世が当時流行していたペストの撲滅を願って建てた歴史ある教会です。 声楽のアンサンブル、フルート四重奏、クラス全員での合唱。ブルノでは演奏していない楽曲もあったのですが、バス車内での練習の成果もあって、たくさんのお客様に喜んでいただくことができました。 ホールでの音の響きとは全く違う、天から降り注ぐような音を実感。教会の雰囲気とも相まって、とても素敵な空間でした。長い間準備してきた成果が発揮され、また研修旅行の締めくくりとして、とてもいいコンサートになりました。 ◆クリスマスマーケット コンサートが終了してから、市庁舎前のクリスマスマーケットへ。実は今日がこの場所のクリスマスマーケットの初日。クリスマスツリーと市庁舎の点灯式を見ることができました。 たくさんの人がこの場所を訪れて、クリスマスの準備のための物や、冬を過ごすために欠かせない手袋や帽子を買ったり、この季節を代表する食べ物や飲み物を楽しんでいました。 ヨーロッパの人たちの生活に密接に関わるものの一つが現地で体験できました。 夕食の時間は、この旅行期間中に誕生日を迎えた人たちのお祝いをしました。 ケーキやお土産のプレゼントがあって、みんなで“Happy Birthday”を歌いました。おめでとう!! 明日はもう少し、ウィーン市内研修を行ってから帰国します。もう帰ると思うと少し寂しいですが、あと1日しっかりと学びを得たいと思います。 (生徒の記録より) ・ウィーンに到着し班別研修スタート。限られた時間の中,事前に立てた計画書や地図を見ながら教会や王宮など歴史的な建物を見学していきました。道を歩いているだけでも数々の素敵な建物を見ることができて幸せでした。続いて,カールス教会でのコンサート。とても美しく響く教会で77期の音楽を奏でられたことは,とても印象深く貴重な経験となりました。(N.K.) ・教会での合唱は、人生で初めての響きに涙が出ました。(A.U.) ・ウィーン市内研修では、班のみんなで立てた計画通りに市内を巡りました。昼食をとる予定だったお店が長蛇の列で入れず、代わりに入った近くのレストランがとてもおいしくて感動しました。美しい建築物はどこを見ても新鮮で、昔の作曲家たちは.この石畳の道を毎日歩いてこの街並みを見ていたのだ、この教会にも通ったにちがいないなどと実感し、驚きの連続でした。また将来、自分で来たいです。(T.Y.) ***************************************************** 77期ヨーロッパ研修旅行【第5日目】
11月16日(土)
引率団からの詳細なレポートは、今日は残念ながらお休みです。 概要のみ、お知らせいたします。 ****************************************** ヨーロッパ研修の一行は、前日のヤナーチェク音楽院でのコンサートの疲れをものともせず、朝の集合時刻の3分前には集合が完了するという、素晴らしい形で、ブルノからウィーンへとチャーターバスで出発しました。 ウィーンには少し早めに到着できたので、市内班別研修の時間を少し長めにとれることになり、生徒たちは皆、とてもうれしそう。諸注意をしっかりと聴いて、各班とも元気に出発していきました。 班別研修を終えて、ケルントナー通りの集合場所に戻ってきた77期たちは、そろってカールス教会へ。ここでミニコンサートを開催しました。歴史ある素晴らしい教会の響きを体験すると同時に、ウィーンの皆さんの前でもコンサートができたことに、感激もひとしおです。 その後、一行はクリスマス市へ。皆、思い思いにヨーロッパのクリスマスの雰囲気を満喫していました。 夕食はホテルにて。ちょっと素敵なサプライズもあって、みんなで現地最後の夜を楽しく過ごしました。 今日もみんな元気です。 ****************************************** 詳しいレポートは、明日以降にお知らせできればと思います。 お楽しみに! 77期ヨーロッパ研修旅行【第4日目】******11月15日(金)「ヤナーチェク音楽院(第2日)」******* 天気: 曇り 気温: 最低4度 最高8度 明け方に少し雨が降ったようで、朝出かける頃はまだ道路がぬれていました。 ◆ヤナーチェク音楽院でのレッスン 昨日、受講していない生徒は今日の午前中、レッスンがありました。 「ペダルを使いすぎないように。鍵盤に対して手を押し付けるような重さのかけ方はしないで、出てきた音は開放するような音の出し方に。」「各拍の音を均等に、しかし1拍目に音楽が戻って流れが持続するように。和声が導き出している音楽の表情を強弱だけで表すのではなく、例えば喜怒哀楽のような細やかなさりげない表情の変化で演奏するように。」など、音の出し方について、どの専攻の先生方も大切にされていて、生徒たちは、その指摘に応えながら、今までより自然でなおかつ深い音や表現に近づけていっていました。 ◆ブルノ市内研修 ブルノはチェコ第二の都市で、歴史的・文化的に重要な街です。昨日に引き続き、レッスンの空き時間や演奏会のリハーサルまでの間を活用して、市内研修に出かけました。 街のシンボルである「聖ペテロ聖パウロ大聖堂」、建設された過程にユニークなエピソードをもつ「旧市庁舎」、異なるルーツや特色をもつ2つの広場「自由広場」「緑の広場」などを見学しながら研修を深めました。 ブルノ出身の作曲家、ヤナーチェクが通った書店(楽譜店)にも立ち寄り、これから取り組む曲の楽譜やブルノの街並みが描かれたポストカードを購入する生徒もいました。 ◆ヤナーチェク音楽院でのコンサート 今夜は、レッスンでお世話になったヤナーチェク音楽院のホールでのコンサートを開催しました。コロナ禍を経て実に5年ぶりとなります。 体調が悪い生徒もなく、明るい雰囲気でリハーサルから本番へと続いて、77期一人ひとりがヨーロッパに来てからの経験や思いなどをしっかりと込めた演奏をブルノの皆様に届けられたコンサートとなりました。 ブルノ在住の方をはじめ、ヤナーチェク音楽院の先生方や関係者の皆さんにお越しいだいて、会場はほぼ埋まり、温かい拍手や歓声をいただきました。音楽院内外の方々に注目していただけるものとなりました。 前半は、2年生になって重唱奏の授業で取り組んできた成果を発表しました。ピアノ2台8手の連弾や管楽器&ピアノ、ヴァイオリンデュオ&ピアノなどの室内楽曲などを演奏しました。 後半はクラス全員での合唱。英語、ドイツ語、ラテン語、チェコ語の曲をプログラムに織り交ぜて、リハーサルでは現地の方に正しい言葉の発音を確認していただきながら、時間ギリギリまで打ち合わせをして、演奏会に臨みました。 1年生の頃からいろいろなステージに立って深めてきたチームワークを発揮することができ、とても感動的なステージとなりました。 コンサート終了後は、会場の外の階段でお見送り。その場所でも校歌や今まで練習してきた楽曲をアカペラで歌い、お客さまに大きな拍手と温かいお声掛けをいただきました。 今回のコンサートで得たものを、これからの音楽活動にぜひ活かして、更なる高い目標に向かって成長していって欲しいと思います。遅くまでお疲れさまでした。 明日は、ブルノからウィーンに戻り、ウィーンの街を班ごとに立てたプランで、班別研修を行います。 (生徒の記録より) ・今日はレッスンや市内研修、そしてヤナーチェク音楽院でのコンサートがありました。たくさん練習を重ねてドキドキで迎えた本番ですが、現地の人々がとても温かく迎えてくださり、とても嬉しかったです。チェコ民謡「タンツィ タンツィ」(踊ろう、踊ろう)を歌ったときは、とても喜んでいただけました。いろいろな想いがこみあげて涙を流す友人も。とても貴重な経験になりました。(N.M.) ・レッスンではたくさんのことを教えていただけてとても良い勉強になりました。コンサートは、笑顔の、そして、泣いてくださっているお客様もいらして、とても嬉しかったです。歌っている時は77期のみんなが本当に一つになっていることを実感し、感動して泣きそうになりました。もう一度コンサートをしたいです!(S.N.) ・ヤナーチェク音楽院でのコンサートでは、今までみんなでやってきたことを出し切って、とても感動しました。お客様がお帰りになる際、一人一人に声をかけていただき、音楽は、たとえ言葉が通じなくても人と人との心をつなぐものなのだと改めて認識し、涙があふれました。(N.M.) ・ブルノ市内研修では教会が初めてだったのですが、中に入ると自然ととても神聖な気持ちになることを体験しました。町並みも石畳や石造りの建物が多く、コンクリートやアスファルトの日本とは違って雰囲気があります。コンサートは、大勢の方に聴いていただけて、とても楽しかったです。(A.M.) |
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