最新更新日:2024/12/06 | |
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「専攻別特設講座」での学びをみんなに
8月下旬から10月上旬にかけて展開されてきた、「専攻別特設講座」(大学の指導者であり演奏家としても国内外で活躍なさっている先生方にご来校いただき、3年生を中心に直接レッスンを受けるとともに、他の生徒たちが聴講もできる公開レッスン講座)の受講生たちの感想が、21日(月)の放課後から、クラスルーム前の掲示板に貼り出されています。音楽の勉強はもちろん「身体で感じとる」「雰囲気でつかむ」ことも必要ですが、自分の学びや進化を言語化すること、言葉にして他者と共有することも、とても大事なことだと考えています。
本日23日(水)の昼休みに廊下を通りかかると、立ち止まってそれらを読みながら談笑している生徒たちがいました。 声楽特設講座を受講した2年生のレポートに目をとめて「『カラスの鳴き声でお腹をつかう』って面白そう。行けたらよかったのに惜しかったなぁ。」と、管楽専攻の生徒が悔しがっていました。 このように大学の先生方からの特別指導で得た学びの一端を発信することで、自分のレッスンと時間が重なるなどして残念ながら聴講できなかった生徒たちに知らせ、興味や疑問をもった彼らが本人とその学びについて交流すれば、学びが広がり深まっていきます。 専攻や楽器が違っても、自分の音楽にプラスになる学びが必ずあります。堀音生たちの間に、特設講座での学びの交流がどんどん広がることを期待しています。 「文化芸術探究」〜長唄鑑賞&体験講座「長唄を知ろう!」〜本校の非常勤講師も務めてくださっている、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター准教授 武内 恵美子(たけのうち えみこ)先生のコーディネートで、長唄三味線方 今藤 政雪(いまふじ まさゆき)先生と長唄歌方 今藤 長美穂(いまふじ ちょうみほ)先生、囃子方の 藤舎 悦芳(とうしゃ えつほう)先生がお越しくださいました。緋毛氈を敷いたひな壇も用意され、いつものホールの雰囲気との違いが新鮮でした。 前半は、楽器の素材や構造についての説明,長唄が歌舞伎舞踊の伴奏として発展していったこと、「越後獅子」が海外に紹介され、プッチーニの「蝶々夫人」に引用されたことなどを、武内先生のスライドや動画を交えた解説と、三味線と鼓(小鼓・大鼓・太鼓)を先生方から実際に見せていただいたり音を出していただりしながらの解説とで学びました。 生徒たちは、資料をすべてデータで受け取っていて、iPadでそれらを開き、タッチペンで書き込みをしながら、聴いていました。 後半は、三味線チームと鼓チームに分かれ、それぞれの楽器特有の楽譜を前に、先生方のご指導で、実際に音を出してみました。政雪先生は音楽大学でピアノをご専攻でいらしたこともあり、クラシック音楽を学ぶ生徒たちにわかりやすい説明をしてくださいました。 生徒たちはお互いに楽器の持ち方や撥(ばち)の当て方、指の形などをiPadで撮影し、このあと作成するレポートの材料としていました。「力を抜く」というご指導がどちらのチームにもあり、自分たちの専攻との共通点も感じながら、日ごろから鍛えている“耳の良さ”を活かして(先生方がとても褒め上手でもいてくださり)、短時間にぐんぐん上達する生徒たちでした。最後には「さくら さくら」を唄、三味線、小鼓で合奏するまでに! 政雪先生は「三味線は動物の皮を使っている。皆さんの楽器、例えばピアノも木からできている。動物から木からも、それぞれの命をいただいてこその楽器。だから、皆さんがこういう音が出したい、こういう音楽が奏でたいという気持ちには、楽器は応えてくれる。いただきます、の気持ちをもって楽器を大切に日々の練習に勤しんでほしい」とお言葉をくださいました。 自分たちの文化としての邦楽に触れた貴重な時間となりました。4人の先生方、本日は本当にありがとうございました。 堀音の校舎に、「未来」があふれた1日。 〜小学生のためのスクールガイダンス〜
10月19日(土)本校にて小学生のためのスクールガイダンスを実施しました。今年度は個人レッスンご希望の方のご参加も多くいただき、
13:00から15:30ごろまでの全体会と公開レッスン・音楽体験の前後に、個人レッスンを置きました。そのため、午前中から本校にお越しいただき、お弁当や外食の昼食をはさんで全体会にいらしてくださった方や、夕方暗くなるまでお待ちいただいてレッスン受講となる方もいらっしゃいました。ご不便をおかけしたにも関わらず、こちらの都合をご理解いただき、熱心にご参加くださいましたことに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。 13:00からのプログラムは、3年ヴァイオリン専攻と3年ピアノ専攻の生徒によるソロをお聴きいただくことから始まりました。続いて、演奏の2名に加えて1年生声楽、2年生声楽の4名に校長がインタビューする形での学校紹介を行いました。音楽と本校で学ぶ愉しさを伝えてくれたり、小学生のときには練習が嫌になったこともあった、それをどう乗り越えたか、や、小学校の間に音楽に限らず芸術鑑賞をたくさんしておこう、ソルフェージュも演奏に大事、よく考えて練習しよう、体調管理も大事、といったアドバイスがあったり、生徒だからこそ伝えられる言葉を届けてくれました。声楽とピアノの生徒は、自分の楽器(声楽は自分の身体そのもの)の特長や魅力も語ってくれました。小学生も保護者の方も、うなずいたり、笑ってくださったり、よい反応で応えてくださったことがありがたかったです。最後に一人一人の目指すところと、小学生へのメッセージも伝えてくれ、大きな拍手をいただきました。 そのあとは、オーケストラの楽器たちのコーナー。2年声楽専攻の司会で、オケの各楽器の生徒が、楽器の特徴と魅力をコメントし、短いフレーズを聴かせてくれました。管楽器のパートでは「ホースホルン」というホースとじょうごで作った手作り楽器(?)の演奏や、クイズまで用意して、小学生たちにオケに親しんでもらう工夫をしていました。締めくくりはブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」。先ほど紹介のあったそれぞれの楽器が重ね合わさってできる素敵な音色にしっかり集中する小学生の皆さんでした。 そして公開レッスンへ。今年度はピアノ、ヴァイオリンに加えてチェロの、本校生がレッスンを受講するのを見学する時間です。また、これも今回初!「音楽体験」のコースを設け、低学年のヴァイオリンやチェロの方、フルートを勉強している小学生、歌が大好きな小学生、それぞれに本校の専攻生徒が“先生”となって、一緒に1曲を演奏することにしました。分奏で練習したあと、皆で集まって、本校生徒の声楽、弦、管楽器や打楽器も加わってバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」を楽器と歌で合奏しました。とても素敵な響きを作ることができました。 ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。これからもっともっと音楽を好きになって、楽しく、そしてこつこつと、音楽の勉強を続けてほしいと願っています。 [ヨーロッパ研修に向けて] アンサンブルオーディション 第2日目
10月18日(金)4時間目
2年生「総合探究2」(重唱奏)では、ヨーロッパ研修旅行で訪れるチェコのヤナーチェク音楽院で開催するコンサートに向けて、アンサンブルチームのオーディションが行われています。 今日は先週につづく第2日目で、11組のうちの残り7組が演奏しました。 すでに先週に演奏を終えたメンバーが、ステージセッティングを担当し、よい緊張感のなか、スムーズにプログラムが進んでいきました。 今日の演奏チームは多彩で、次のような曲が演奏されました。 〇ピアノ2台8手:ドヴォルジャーク「スラヴ舞曲Op.46-1」、 ギロック「シャンペン・トッカータ」 〇フルート四重奏:クーラウ「グランド・カルテットOp.103」第1楽章 〇ヴァイオリン&ギター:パガニーニ「カンタービレ」、 ピアソラ「タンゴの歴史」 〇2ヴァイオリン&ピアノ: モシュコフスキー「2台のヴァイオリンとピアノのための組曲」 第1楽章 〇2オーボエ&ピアノ: アルビノーニ「2つのオーボエのための協奏曲 へ長調Op.9No.3」 第1楽章 〇2サックス&ピアノ:オルモス「小協奏曲ニ長調」第2,3楽章 〇トランペット&チューバ&ピアノ:クラーク「カズンズ」 例年であれば、審査してくださった音楽科の先生方から一言ずつご講評をいただくところですが、今日は演奏組数が多く、時間を超過してしまったため、講評用紙の形でコメントをくださることになりました。 最後に、教員から「ヨーロッパ研修まであと3週間。まだまだできることはたくさんある。みんなで協力し合いながら、よりよい音楽を創っていってほしい。」と激励がありました。 昼休みや放課後には、ぜひとも直に講評を聴こうと、大勢の生徒たちが職員室にやってきていました。 77期はみな、一途によい音楽を追究しています。 「筝曲・尺八講座」のレポートが、ずらり!
10月17日(木)
先週から、2年生(77期)のクラスルームの後ろの掲示板に、「文化芸術探究」特別講座として9月に実施された「筝曲(そうきょく)・尺八講座」のレポートが貼り出されています。 ヨーロッパ研修を来月に控える77期生たち。 ブルノ(チェコ)やウィーンの人々との交流に備えて、日本音楽についての学習を振り返っておこうと、お昼休みに、みんなのレポートにじっくり目を通しながら、仲間同士で楽しそうに語り合っている姿が見られました。 レポートのなかでも、「西洋音楽と日本音楽との共通点・類似点・相違点について」の欄に特に注目しながら、仲間がそれぞれどんな点を見出しているかを見比べたり、筝曲と尺八のうち、自分が体験しなかった楽器の方のレポートを熱心に読んだり、体験した楽器の特徴や演奏体験について交流し合ったりして、当日の学びを振り返り、吸収しようとしていました。 日本の(京都の)音楽高校生として、日本音楽に関する教養を自分のベースに持っておくことは、とても大切です。「日本音楽史」の授業にも、より積極的に取り組んでいきましょう。 キックベースボール
日中の暑さがだいぶ収まってきた昨日、10月15日(火)。
3年生の「体育」の授業が、久しぶりにグラウンドで行われ、元気で明るい声が響きました。 種目は、キックベースボール。 どのチームのピッチャーも、ボールを優しく転がしてくれるので、キッカーはわりと上手に蹴り上げて、必死に1塁へ走ります。 守備陣は、さまざま。ボールをきっちりつかめなかったり、つかんでも塁まで投げられなかったりも。 かと思うと、つかんだボールをしっかり塁へ投げて、走者はアウトかセーフか、判定は…?と、息詰まる展開があったり、大きなフライがあがって走者一掃かと思いきや、しっかりキャッチされ、守備側応援団の大歓声と攻撃側応援団のため息が混じり合うシーンがあったりと、みんなでゲームを楽しんでいました。 先週の「音リピック」に続き、堀音生たちに、スポーツの秋が訪れています。 第74回 城巽区民体育祭
これ以上はない!という絶好の体育祭日和となった10月13日(日)、本校グランドにて城巽区民体育祭が実施されました。
いくつものテント、快活なBGM、町内席の各町内の旗、頭上にはためく万国旗。いつもの堀音のグランドの雰囲気と異なる新鮮な景色でした。 今年度、新しく城巽の体振会長に就任された奥村ゆかり様の開会宣言に続いて、城巽自治連合会会長香川史朗様のご挨拶、そして堀音校長も皆様に体育祭開催のお祝いと、日ごろの本校へのお支えのお礼をご挨拶申し上げる機会を頂戴しました。 中京区長様、高倉小学校と御所南小学校の校長先生はじめ、ご来賓の方がたも多数かけつけていらっしゃいました。 次は、小学生2名による選手宣誓!そして副会長村上繁樹様が朝礼台にあがってリードしてくださってのラジオ体操。村上様は元小学校長でいらしたので、キレのあるお手本を見せてくださいました。運営スタッフには、大人たちに交じって、京都御池中学校の生徒さんも参加。幅広い年齢層が集う、地域の体育祭らしいスタートとなりました。 リレー競技には、オリンピック、アジアマスターズ陸上競技選手権ともにメダリストでいらっしゃる陸上選手の朝原宣治様も町内の選手として参加。おおいに盛り上がりました。競技に参加する方も、応援の方々も、笑顔が弾ける1日を過ごされたご様子でした。 役員の皆さま、ご準備から当日の運営、後片付けまで本当にご苦労さまでした。ご参加の皆さま、お疲れさまでした。地域の皆さまが集うこのような機会をとても大切にしていらっしゃる城巽地区。26日本校ホールで開催いたします、京都城巽音楽フェスティバルにも、皆さまお誘い合わせてお越しください。 【ヨーロッパ研修に向けて】アンサンブルオーディジョン第1日目
10月11日(金)4時間目
2年生「総合探究2」(重唱奏)では、1か月後に迫ったヨーロッパ研修旅行で訪れるチェコのヤナーチェク音楽院で開催するコンサートに向けて、アンサンブルチームのオーディションが行われました。 今日はその第1日目で、11組のうち、ピアノ2台8手が3組と声楽アンサンブル1組の計4組が演奏しました。 演奏チームが一組ずつ緊張しながらステージに出ていくと、音楽科教員たち審査員が客席の後方にずらりと並んで見つめるなか、2年生の仲間たちが温かい拍手で迎えます。3組のピアノ2台8手はそれぞれ、シャブリエ 狂詩曲「スペイン」、スメタナ「モルダウ」、ビゼー「カルメンの主題による幻想曲」を演奏、続く声楽アンサンブルは、文部省唱歌「雪」、山田耕筰「この道」とフランク「Panis Angelicus(天使の糧)」を披露しました。 オーディションは次週へと続くため、結果はまだ出ませんが、今日演奏した面々はさっそく昼休みに、講評を求めて音楽科教員のもとを訪ねていました。 チェコの人々にいい音楽を届けられるよう、77期生の重唱奏の探究は続いていきます。 【ヨーロッパ研修旅行】「班別研修計画」ヒアリング
10月10日(木)
いよいよ1か月後に「ヨーロッパ研修旅行」を控えた2年生たち。本日は、レッスンの空き時間を活用して、現地での班別研修計画のヒアリングがありました。 一旦提出した行動計画表とウィーンの地図を示しながら、各班の班長・副班長が研修計画を説明すると、担任・副担任から「移動ルートを明確にして」「もう少しコンパクトな範囲で動いて」「時間の調節が利くものやカットしてもいいものをあとに回すほうがいい」など、アドバイスをもらっていました。また、生徒側から質問が出ると、担任・副担任は、インターネット検索もまじえながら、これまでの引率経験をもとに答えるとともに、生徒にさらなる調査・検討を促していました。 現地での班別研修が実り多いものになるよう、よい準備をしてほしいものです。 「ピアノ特設講座2」を開催しました!
10月9日(水)15:30より、音楽ホールにて、ピアノ特設講座2を行いました。
今回の講師は、京都市立芸大専任講師の高木竜馬先生です。ピアノ専攻3年生のうち3名が、ショパンのスケルツォ第4番ホ長調作品54、リストのバラード第2番ロ短調、スクリャービンの幻想曲ロ短調をそれぞれレッスンしていただき、それを多くの生徒が聴講しました。 高木先生は、それぞれの曲に応じて、楽譜を読み込み細かくとらえていくことや、物語などから着想を得て作られた曲であれば、その世界観を大切にすることも一つの方法だということ、また、独自の特徴をもつ作曲家の作品であれば、それに応じた弾き方というものがあることなどを、巧みな言葉の表現によってイメージを的確に伝えたり、また、隣で弾いて音を聴かせてくださることによって、その音色や表現の目指すところをダイレクトにお示しくださったりしました。 3人に共通していたのは、曲全体をどう弾いていくのか、「設計図」を描いて演奏していくことの大切さでした。「パッションはすごくあるけれども、まだここでは、その後の展開を意識して、音をつくりすぎない方がいい」、「ラインを描いて、そこに到達するように地図を描いて」「ここからは、より劇的なストーリー展開をしてもいい」など。 また、「素敵な1日の始まりの朝。少しずつ世界が色づき始める。花々が咲いていく。そのグラデーション」「会いたいけれどもう会えない大切な人との一番大切な思い出。それがよみがえってくるけれども、その人に会えない悲しみ」「神殿がパーンと建つような」など、映像を見るかのようなイメージ豊かな表現で、インスピレーションを与えてくださると、生徒のピアノがどんどん変わっていきました。 さらに、「私はピアノでもビブラートがかけられると信じている。指先に念をこめてちゃんと打鍵する。」「どんな音を出したいか、腕や手首など全部をつかって弾く。」「ここのテヌートは肘をつかって」など、技術的なご指導も丁寧にしてくださいました。 予定の時間を超過していましたが、最後に、生徒からの質問にもお答えいただきました。ある生徒は指が第1関節についての悩みを言うと、実際に打鍵させてアドバイスをくださいました。 名残惜しくて最後まで残っていた生徒たちは、高木先生を囲んで、記念写真を撮っていただきました。 レッスンを受けた生徒も聴講した生徒も、また、教員たちも、高木先生のピアノとご指導、数々のお言葉に感銘を受け、たいへん素晴らしい時間を過ごさせていただきました。 高木先生。長時間にわたり、本当にお世話になりました。 ありがとうございました! |
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