京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2023/09/26
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9/30(土)「中学生対象学校説明会&コンサート」10/14(土)「小学生保護者対象スクールガイダンス」9/29(金)中学校先生対象説明会のご案内は、左のカテゴリ「小中学生のみなさんへ」から各記事をご覧ください!

6月第4週の金曜日。

昨日の朝日新聞の夕刊に、本校校歌「海を遠く」の作詞者 山本 純子先生が新刊詩集「カレンダー」を仮説社より上梓されたという記事が掲載されていました。本日のLHRで、各クラスにその記事の紹介を教室に掲示してもらいました。

山本 純子先生は、京都市立高校で国語の教員を勤めながら、詩人として、また俳人としてご活躍された方です。詩集「あまのがわ」(2004年)で、詩壇の芥川賞とも呼ばれる、H氏賞を受賞されています。先生の、音楽への期待と高校生への愛情に溢れた「海を遠く」の歌詞を、時々に諳んじて、自分の支えにしてほしいなと思います。

1年生のLHRでは、音楽科の副担任から、3月30日(土)に京都市立芸術大学 新キャンパス(2023年10月移転)堀場信吉記念ホールでの「スペシャル・コンサート」に出演するので、前日リハを含めて予定をしておくように、という告知がされていました。このコンサートは、市バスや地下鉄などでポスターを見かけた方も多いと思いますが、この4月から市内各所でコンサートを開催している、京都市立芸術大学新キャンパス移転&文化庁京都移転事業Kyoto Music Carayan 2023の最後を飾るコンサートとなります。京都子どもの音楽教室、京都市少年合唱団、京都市立芸術大学音楽学部の方々などと同じステージにのって、オーケストラや合唱を演奏する予定です。

2年生は、来週の前期実技試験に向けての心構えを、音楽科の副担任が自身の体験も交えて話をしていました。生徒たちの笑いを誘いながら、生徒に寄り添った励ましを行っていました。

3年生は、諸連絡のあと、文化祭準備にも時間をたっぷり使っていました。過日の公開実技試験と同様に、後輩たちに大きな背中を見せてほしいと思います。

文化芸術都市・京都が、京都市立芸大の移転と文化庁の京都移転という2つの大きな事柄によっていっそう活気づく今年度、堀音生たちも自らが音楽の、芸術の、発信者であるというプライドを持ち、日々喜びと熱意をもって、研鑽に励んでほしいと願います。

写真 上:校長室より 山本純子先生の記事を掲示
   下:「京都がクラシック音楽で満たされる一年」

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楽曲分析

3年生の音楽理論の授業では、以前、前期校内公開授業 その2でもお伝えしたように第50回記念 オーケストラ定期演奏会 のメインプログラム「ブラームス 交響曲第1番 作品68」第一楽章の楽曲分析を「主題労作」をキーワードにおこなっています。

各グループがiPadを活用してオーケストラ譜の中に数種類の動機の型を色別に書き込んだものを、教員が全てつなげる編集を行い、それを印刷したカラフルな楽譜が配られました。今日はその楽譜を見ながら、グループの担当の範囲ごとに演奏を聴き、グループが気づきや考察を発表、代表生徒がコメント、教員からの補足、という流れで授業が進みました。

3年生らしく、これまで積み上げてきた専門の知識や用語を駆使して、わかりやすく発表を行っていました。気づきのある部分について、抽出した部分をピアノ専攻の生徒がピアノを弾いて音を確認しながら説明をしているグループもありました。

「この部分は迫ってくる感じがする」という生徒の発言に、教員が「体感がひとりよがりになってはいけないが、今回はどうしてそう感じるかという理由について、動機を指摘して言えていてよかった。」とコメントする場面がありました。このことは、文学作品を読むときにも言えることで、今生徒たちが現代文で取り組んでいる、梶井基次郎「檸檬」の読解にも繋げられることを期待します。
「ここの転調をしっかり指摘できていた。こんな転調あり得る!?どういう効果を狙っているのだろうか、新たな問を持とう」という教員の促しもあり、探究的な学び深まる時間でした。このような問をたくさん持ちながら、また皆で話を深めながら、オケ定本番までの練習を積み重ねていってほしいと思います。

生徒が高い集中力を示す、あっという間の50分でした。終了後も、ピアノの周りで教員と生徒がやりとりをする光景は堀音らしく、とても素敵なものでした。

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「施設予約管理システム」のこと。

本校の玄関、事務室受付窓口の傍らに、カラフルなExcelの表が映し出されているモニター画面があります。これは本校独自の「施設予約管理システム」というものです。本校のホールも含むたくさんのレッスン室等の施設利用(予約)状況が、生徒や教職員、施設利用の関係者の方々、公平に視覚的に把握できるというシステムとなっています。

このシステムは、本校事務室が独自に開発・作成したもので、生徒の誰もが公平にわかりやすく施設の予約状況を把握し、練習に向かえるようにならないか、という2019年の保護者からの要望がきっかけとなりました。事務長が業者に見積もりをとると、高額な経費となることがわかり、それなら生徒の教育環境向上のために自分たちで!と事務室のメンバーが、教職員の意見も吸い上げながら、2021年の本格稼働にこぎつけたものです。今後、このシステムをより進化させ、本校校舎内施設利用の他の団体と共有することにも広げていく計画もあるとのことです。

このシステムのモニター画面は、現在事務室内(入力用)、職員室内、管理会社内にもあり、施設の効率的な運用に威力を発揮しています。3年生公開実技試験を終えて、来週中盤からは2年生前期実技試験。生徒たちのレッスン室の使用頻度も高いものがあります。本校事務室の気概と生徒への愛情がその環境を支えてくれています。

写真 上:玄関受付 下:職員室内 の「施設予約管理システム」画面
   

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第202回 定期演奏会 2日目

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6月17日(土)午後、10日のピアノ専攻、声楽専攻の演奏会に続いて、弦楽専攻9名、管打楽専攻8名の3年生公開実技試験を兼ねた演奏会を行いました。この日も、ご家族の皆さまはじめ、多くの方にお越しいただき、生徒たちの努力の成果をお聴きいただくことができました。お忙しい中ご来場いただいた皆さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

2日にわたって行った演奏会で、75期39名全員が無事ステージを務めることができました。自身の専攻の演奏は勿論のこと、伴奏も譜めくりも、また仲間の演奏を聴く姿も、さすが3年生と思わせてくれる、立派なものでした。この演奏会を一つの踏み台として、自分の目指す音楽に向かって、また具体的な進路実現に向かって、一層の跳躍を見せてくれることを期待しています。

舞台の運営や裏方を務める1、2年生の演奏委員は、1日目の演奏会以上に、椅子や楽器のセッティング、ピアノの開閉などが複雑なプログラムに、生徒同士息を合わせてしっかりと対応していました。他の在校生たちも、先輩方の熱演におおいに刺激を受けているようでした。

19日の代休をはさんで、生徒・教職員ともども、今日からまた新しい週を始めています。このブログも数日お休みをいただいておりましたが、引き続き学校の様子、生徒の様子をお知らせしていきたいと思います。

教育実習期間最終日

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2名の教育実習生の最後の1日となった今日。聴音や視唱の授業を担当し、生徒ひとりひとりに目を配ろうとする姿勢を見せていました。

7時間目のLHRでは、それぞれの実習生がHR指導の実習をしていた学年の担任から、生徒たちに、メッセージを届ける時間をもらっていました。
作曲専攻の実習生は2年生担当。自分の高校3年生の卒業演奏会での作品、弦楽四重奏の演奏動画を見せ、生徒たちからたくさんの専門的な質問をもらいながら、自分の音楽に対する思いを伝えていたようでした。
どちらの学年の生徒たちも、自分たちの先輩でもある若い「先生」に出会えたことの感謝を伝えていました。自分たちの年齢に近い二人の奮闘ぶりから、たくさんのものを受け取ったことでしょう。

放課後には、教育実習反省会を関係の教員ともち、自身の振返りと今後に向けての抱負をそれぞれが語りました。今日が最終日では有るのですが、明日の定期演奏会にはスタッフとしてもう1日「先生」をお願いしているので、まだ生徒と触れ合う機会はある、と激励ももらっていました。
指導にあたった教員からは、学校は、教えたり教わったりするだけの空間ではない。「感化」する場、される場でありたい、という言葉がありました。人が人に向き合う教育活動の意味を、私たち教職員は考え続けたいと思います。

写真 上:1年生
   下:2年生


手作りのぬくもり。

1年生は週に2時間、「家庭基礎」の授業があります。20名ずつの2講座展開で、本日は3・4時間目と5・6時間目にそれぞれ調理実習を行いました。

メニューは「おからマフィンと紅茶」。「おから」を用いるということで、ヘルシーで、またSDGsとしても意味あるお菓子を作りました。エプロンに三角巾という、いつもと違ういでたちとなり、4人グループのメンバーが役割を分担しながら、手順に従って調理を進めました。担当教員からは「今年の1年生はみんなよく動く!」とお褒めの言葉もいただきました。

いい色に焼きあがったマフィンと、紅茶葉にたっぷりのお湯を注いで入れた紅茶を、おいしいそうにほおばる1年生たちでした。家族への持ち帰り用に、小袋も用意されていました。
後片付けも大事なミッション。生徒たちは次の人が気持ちよく使えるように、という教員の声かけを聞ききながら、食器を洗うだけでなく、水回りも丁寧にきれいに整えていました。

次回の調理実習のテーマは「中華」とのこと。全校生徒120人の本校に、しっかりとした家庭科室が設置されていることに感謝です。

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教育実習生の奮闘 〜研究授業実施〜

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3週間の教育実習も残りわずか。声楽専攻と作曲専攻の教育実習生2名の研究授業がそれぞれ行われました。

声楽専攻の実習生は13日、1〜3年生約70名を相手に「合唱」の授業を行いました。題材は来月22日のオーケストラ定期演奏会で披露する、モーツァルト作曲「戴冠式ミサ」の「Credo」です。今回は「歌詞と音楽との関わりを感じ取り、曲にふさわしい表現で歌おう」というテーマでの授業でした。
実習生は緊張しながらも、時折発声の見本を示したり、「『f(フォルテ)』のところは、向こうの舞台の幕全体に届けるように。『p(ピアノ)』のところは舞台の中央の幕の隙間に響きを通すようなイメージで。」などと伝えるなど、指導に工夫を凝らしていました。
また、今回のテーマに据えた「歌詞の意味」を生徒たちが十分理解しているかを、発問を通して確認しながら、よりよい表現ができるように進めていました。

一方、作曲専攻の実習生は15日、「現代音楽の扉を開く」というテーマで3年生39名に対して「鑑賞研究」の授業に挑戦しました。
最初に、フルート・クラリネット・ヴィブラフォン・ヴィオラ・チェロで演奏する室内楽作品の演奏動画を鑑賞し、グループで題名を考えるワークをしました。8つの班からそれぞれ理由を添えて発表があり,それぞれに共通するイメージがあって理解を深めたり、各楽器の音色や表現から創造されたイメージをユニークに表現したものに感心したりしました。
ここで、実はこの作品が実習生の作曲した現代音楽作品であることが明かされ、「えーっ!」という驚きや「やっぱり!」との声が。演奏者は全員が実習生の大学の仲間であり、そのうちの2人は実習生の堀音時代の同級生であるということで、生徒たちにとって、現代音楽が急に身近なものに。
ここから、楽譜にどのように特殊奏法が書き込まれているのか、楽譜の記号の解説と映像を行き来しながら理解を深めたり、現代音楽作品で用いられる特殊奏法について知識を得たりしました。
授業の最後に「現代音楽は、演奏者が作曲者本人と対話することができる。その大切さを伝えたかった。みんなも大学に行ったら、作曲専攻の仲間から「初演に参加して」と頼まれ、現代音楽を演奏する機会が増えますよ。」と実習生。
生徒たちの現代音楽への興味や大学で音楽を学ぶイメージが、俄然、広がりました。

前期校内公開授業 その3

 1年生の「聴音」の授業では、iPadを使った授業が行われていました。「聴きどころ」「間違いやすいリズム・音」などに着眼した、少し違いのある3つの楽譜が画面に表されています。その違いを十分に確認してから、ピアノで弾かれる音を聴き、どの楽譜が正しいかを選ぶというものでした。もちろん、本来「聴音」は、ピアノで弾かれた旋律や和音を、鉛筆で五線紙に書き取るものです。しかし、どこでつまずきやすいか、間違いやすいかを自覚する途中段階として、このような手法が取入れられていました。解答はアンケート形式で入力し、最後には正解が示され、自分の正誤がチェックできるというものでした。
 聴音に少し苦手意識のある生徒たちにとって、学びのポイントがはっきりして、モチベーションがあがる授業となっていました。

 2年生の「聴音」の授業では、1年生の授業よりやはり難易度のあがったものとなり、一旦自分で解答にたどりついたあとで、「聴きどころ」や「こうなるはずと一定予想のたつところ」などの指摘が行われていました。

 音やリズムを正確に聴くことのできる耳を鍛えることは、自分の演奏をメタ認知するためにもたいへん重要なこと、とのことで、本校ではそれぞれの力に合わせたグレード別の授業を行い、3年間でしっかりとした力をつけていきます。

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指揮者・松本宗利音先輩(63期卒)の指導が始まりました!

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6月13日(火)6・7限「合奏」

7月22日(土)に京都コンサートホールで開催する「第50回記念オーケストラ定期演奏会」に客演いただく指揮者の松本宗利音先輩(63期卒)が、オーケストラ授業の指導に本日、初めて来校くださいました。

生徒たちはみんな、朝からすでにとてもワクワクした気持ちで登校し、松本さんが音楽ホールに登場されたときには、全員の目がキラキラ輝いていました。

今日は、ブラームスの交響曲第1番を、「この部分の主役の楽器はなにかな?」「どの音ももっと最後まで丁寧に」「密度の詰まった8分音符にして」など、とても優しく丁寧にご指導いただき、あっという間に6,7限の授業が終わってしまいました。生徒たちは、自分たちの準備がもっとできていたら、もっと濃い指導をいただけたのにと自らを顧み、次に向けての課題をそれぞれに見つめていたようでした。

本番まであと40日足らず。
松本さんとの数少ない練習の機会を大切にして、日々鍛錬していきましょう。

研修旅行に向かって

 本日7時間目、2年生「総合的な探究の時間」では、12月の研修旅行で東京音楽大学でのレッスンや東京音楽大学附属高校との演奏会後の最後の1日の研修先についてのプレゼンテーションが行われました。

 音楽を志す堀音生として、また76期全員揃って、東京ディズニーシーで研修する意味を、8つのグループそれぞれの観点から、作成したスライドを使って発表しました。1年生のときの総探での学びを活かして、調査をしたり、プレゼンの組立に箇条書や比較の効果を使ったり、具体例から抽象的な説明をしたり、とグループごとに特長がありました。「環境音楽」という言葉がひとつの鍵としてあげられていましたが、その取り上げ方にはさまざまな観点がありました。

 研修旅行全体のテーマ「Sogno(ソーニャ)」は「夢」という意味。どのグループも「夢」をキーワードにプレゼンを展開していることはうれしいことでした。

 事後、教員からの講評をもらい、クラス全体に「どんな問を持って東京ディズニーシーへ行くのか」が宿題に出されました。今日相互に交流したプレゼンをクラスで整理して、堀音生らしい問にしてくれることを期待しています。

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