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最新更新日:2023/05/29 |
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はじめてのレッスン![]() ![]() 最初にその先生のレッスンを受ける生徒が、割当てられているレッスン室の鍵を借りて部屋を開け、ピアノの準備などを整えて、先生をお待ちします。事務部の窓口には、レッスン時に鍵をどのようにして借りるか、初めての生徒たちが、音楽科の教員や事務部や校務支援員の方に教わりながら鍵を手にし(写真にあるようなLessonカードを使います)、緊張の面持ちでそれぞれの部屋に向かっていきました。 午後からは、音楽科の講師の先生方にご参集いただく、年度当初の「全体会議」を、一昨日月曜の部に引き続き、水曜の部を行います。生徒や学校の状況報告、生徒の指導に関してのお願いなど、校長のご挨拶のあと、各部署や音楽科、教頭などが話をし、情報共有をさせていただいています。明日は木曜の部を行います。お忙しいなかお集まりくださる先生方、本当にありがとうございます。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。 朝のレッスン室
本校にある、36室のレッスン室・ソルフェージュ室は、授業や補習で使用することはもちろん、朝・昼休み・放課後・土曜日・各休業期間に、それぞれの時間帯での予約や使用のルールを守って、生徒たちが自主的な練習に使用します。ルール作りや運用については、事務部や支援員の方を含めた教職員と、生徒自治会とが協働して行っています。
7:45〜8:20の始業前の時間帯は、練習のために早く登校した生徒から、玄関事務部窓口に置かれている鍵箱より、生徒証を預けるのと引き換えに、各レッスン室の鍵を借りて使用することができます。今日の朝8時過ぎの写真(上)でご覧いただけるように、この朝使用可能な全てのレッスン室が貸し出されていました。(1つ残っているのは自治会室の鍵) この鍵についている、校章入りのキーホルダーは、鍵のうっかり持帰りや紛失を防ぐなどの目的で、事務部が中心となってサイズ(写真(下)で、ボールペンと比べています)や材質等のアイデアを練って、特注で作成した品の良いものです。 この校舎は、自分たちの学びの場であると同時に、京都子どもの音楽教室や京都市少年合唱団はじめ、一般の方々も手続きを経て使用するこができる、音楽の拠点です。生徒たちはそのことも理解しながら、大切に有効活用しています。 写真 上:今朝8:00過ぎの鍵箱 鍵を借りた生徒の生徒証が並んでいます。 中:廊下からレッスン室の窓越しに練習風景を撮影。 下:今朝8:28の鍵箱 生徒は朝錬を終え、鍵を返却し、SHRに向かいました。 ![]() ![]() ![]() 0歳からの絵本コンサート 〜京都市図書館と堀音のコラボ〜 その2
1年生で履修した「総合的な探究の時間」は2年生でも継続・進化させていきます。今日の授業では、0歳からの絵本コンサート 〜京都市図書館と堀音のコラボ〜 その1でお伝えした図書館コンサート4グループのほかに、既に昨年度のうちに地域の方々に向けてや楽器店でアンサンブルの発表まで取り組んだ2グループの計6グループが、振返りを行い、今週末に図書館にでかけるグループや、今の1年生に引き継ぎたいことを発表しました。
「リハーサルで会場の響きがわかって、メンバーで話し合ってその場に適した新たな工夫ができた」「プログラムの配列やバランスがうまくできた」といった成果に加えて、「図書館から1曲の長さが5分なら、と聞いたが、実際小さい子には5分は長すぎた」「読聞かせとコラボする部分などはしっかり打ち合わせをしたが、始まり方や終わり方まで、やっておけばよかった」「集客は大事」などの反省点も共有できました。今から図書館での本番を迎えるグループからは「絵本の効果音はどの楽器でどうやって演奏したのか」や「読み聞かせとどんなふうに合わせたのか」などの質問が出ていました。 2年生の堀音の「総探」についても、またこのブログでお知らせしていこうと思います。 写真 上:吉祥院図書館にて 中:向島図書館にて 下:月曜6限7限の2年生「総合的な探究の時間」 ![]() ![]() ![]() 令和5年度 京都市立京都堀川音楽高等学校学校経営要項
令和5年度の経営要項を配布文書に掲載しました。
教育目標に向かって、「実技力」「学力」「人間力」の3つの力をバランスよく育成し、それらが重ね合わされた音楽力を高める教育は、新学習指導要領の理念に寄り添うものだと確認し、今年度のスタートをきりました。 また、学校経営方針では、「教職員が互いに敬い合い、適切な『相互依存』の形を追究する」ことや、教職員ひとりひとりが、「特長ある『公立高校唯一の音楽高校』」の一員として、「日々自身の専門性の研鑽と教養の獲得に努める」ことをあげ、それが教育目標で生徒に求める姿と呼応することも確認しました。 専門性の高い、多くの講師の先生方とともに、今年度も一歩一歩、歩みを進めていきたいと思います。 0歳からの絵本コンサート 〜京都市図書館と堀音のコラボ〜 その1![]() ![]() ![]() 4月15日(土)16日(日)は、東山図書館、向島図書館、左京図書館、吉祥院図書館の4館それぞれに、2年生の生徒が2名〜4名のアンサンブルを組んで演奏に出かけました。 生徒たちは、昨年度1年生の時の「総合的な探究の時間」の中で、チームごとに自分たちで狙いをもったプログラムを作成、それをクラス全体で共有して検討、刺激を受け合いながら取組を進めてきました。図書館の司書の方々との打ち合わせをメールや対面で幾度も重ね、会場の下見も行い、コラボレーションの質を高めようとしてきました。当日ミーティングでも、直前まで自分たちの「音楽」を追究し、それをわかりやすく説明し協力を求める交渉力も発揮していました。 クラシック音楽初体験の小さな子どもでも親しみやすい曲目を選んだり、図書館司書の方々の絵本の読み聞かせや手遊びに効果的な音楽を重ねるために、その絵本などの特徴を掴んでオリジナルの小さなテーマを作曲したり、音楽を聴くための空間とは異なる、限られた条件の中でも、できる限りのクオリティで表現しようとする姿勢には、“プロ意識”が垣間見えました。 後片付けをする生徒に、ありがとうのハイタッチを求めにくる小さなファンもできて、子どもたちも、保護者の方々も、笑顔をたくさん見せてくださっていました。京都市図書館の皆さま、ご来場くださった皆さま、本当にありがとうございました。 写真 上:東山図書館 ピアノ、ヴァイオリン、クラリネットの「くるみ割り人形」 絵本とともに 中:下京図書館 ピアノ、鉄琴、ハンドベルも登場 下:直前の打ち合わせ風景 通常授業、スタート!![]() ![]() ![]() 入学式・始業式に始まり、新歓コンサ―トや各種オリエンテーション、各科検診・ホームルーム・個人面談等、年度当初の様々なメニューをこなしてきたこの一週間。本日から、ついに通常通りの授業(1〜7限)が始まりました。 1年生はどの授業も先生との初めての顔合せとなり、まだまだ緊張の様子。2年生は、新転任の先生の授業では、初めて会う先生に興味津々で、しかも、いつものパワーですぐに盛り上がり、ドカンドカンとたびたび笑い声が下の階まで届いていました。3年生ももちろん元気いっぱいですが、昨日までに進路面談をそれぞれ終えて、この一年に臨む思いを巡らせているせいか、各授業の冒頭は皆、真剣な面持ちが感じられました。 そんな初授業日の昼休み。 会議室では、合唱委員会の面々が、7月22日のオーケストラ定期演奏会に向けて「合唱」の授業で来週から取り組むモーツァルトの「戴冠ミサ」の真新しい楽譜に、合唱メンの氏名印を押して、後のロングホームルームでみんなに配るための準備作業中。また、アリーナでは、今日は、声楽専攻の生徒たちが1年生を迎えての顔合せを行っていました。 放課後は、個人練習やアンサンブル練習などでレッスン室がみんな埋まります。 忙しくて楽しい、いつもの堀音生の高校生活が始まりました! 【写真上3枚】授業風景(上から3年視唱、1年情報、2年現代文探究) 【写真中2枚】合唱委員 作業中 【写真下1枚】声楽専攻 顔合せ 明日の授業開始に向けて
本日は授業開始に向けて、準備運動的な日。
午前中の耳鼻科検診、午後の胸部レントゲン・心電図検査をもって、年度当初の各科検診・身体測定等が終了します。日々の学びの土台となる健康について、自分の状態を把握することと、家族や養護教諭、場合によっては医師のサポートを得ながら、自律的に管理していくことは、とても大切なことです。 学校医の先生方からは、検診を受けるマナーがとても良い、とお褒めの言葉をいただいています。 1年生は、耳鼻科検診後、スタディサポートの受験。国語・数学・英語の中学で習得すべき基礎的な力が十分につけられているか、のチェックのために行います。生徒たちには、今日解答・解説が配布されるので、返却を待たずして、自分で復習できます。また、日々の学習時間や、学習への意欲や困りなどの学習状況についてのチェックも行います。高校での学習のために自分で何をどう改善していけるのか、音楽の実技の練習に時間をかける堀音生としての学習の取り組み方を、試行錯誤しながら、また担任や教科の先生方に相談しながら、見つけていってほしいものです。 「スタサポ」の実施を、五線のひかれたホワードボードとピアノ2台のある、防音の効いた大きなレッスン室で行うのも、本校ならではです。 2・3年生のLHRでは、文化祭に向けての準備が早速始まっていました。候補となる作品のビデオなどを視聴し、脚本作りに向かうようでした。 今日は実技の担当の先生も含む教科担当者と時間割の発表が行われ、いよいよ明日から授業が始まります。始業式に校長の話にあった、「適度な緊張感」を持ってスタートしましょう。 玄関の八重桜がまだしっかり花をつけていて、4月らしい雰囲気を醸し出してくれています。 ![]() ![]() ![]() 生徒自治会主催「対面式」と「新歓コンサート」![]() ![]() ![]() 生徒自治会主催で、対面式と新歓コンサートが開催されました。 「対面式」では、2,3年生の大きな拍手の中、3年生手作りの花のゲートをくぐって新入生が登場。新入生代表の挨拶のあと2,3年生代表で生徒自治会長からの歓迎の言葉がありました。 続いての「新歓コンサート」には、様々な組み合わせのアンサンブルチーム9つが出演し、美しく力強い、あるいは、明るく軽やかな演奏に、1年生は引き込まれるように聴き入っていました。 なかでもトリは、3年生のチェロ・コントラバス・フルート・クラリネット・トランペット・トロンボーンのアンサンブルによる本校校歌「海を遠く」でした。この日のためにメンバーが編曲したそうです。 管弦楽アンサンブルの「海を遠く」は、入学式での合唱(ピアノ伴奏)とはまた違った魅力があり、2,3年生たちが77期生の入学を心待ちにしていた喜びが伝わってくるようで、ホール全体に温かいムードが満ちていきました。 さあ、これから令和5年度の堀音が、いよいよ本格的にスタートします。 みんなで頑張ろう!! ふたりの「響」 〜1年生オリエンテーションを実施しました!〜![]() ![]() ![]() 今日は昨日に続いて、とても良いお天気です。 朝からまず、各学年ともクラス写真撮影を行い、続いて、1年生には各分掌からのオリエンテーションが、教務部を皮切りに始まりました。 進路部からは、「夢に向かって」と題した「進路の手引」を使いながら、まさに夢に向かってスタートする高校3年間の取り組み方について大きな指針となるお話がありました。その最後に紹介されたのが、二人の卒業生の姿です。 1人目は、今年のNKH大河ドラマ「どうする家康」で音楽を担当されている、本校47期卒業の稲本響さん。 彼は、本校でピアノ専攻に在籍。その頃から即興演奏も得意でした。卒業後はミュンヘン音楽大学に留学。現在、ピアニストとして、また、映画・ドラマ・舞台・CMなどの作曲・音楽監督も務め、その作品は国内外において数々の賞を受けておられます。 「『どうする家康』で流れる楽曲のピアノはすべて稲本さん自身の演奏です。毎週、ぜひ見て聴いてください。」と平田先生。 2人目は、65期卒業の貞松響さん。偶然の「響」つながりですね。 劇団四季に在籍されていて、「オペラ座の怪人」大阪公演(8/27千秋楽)にも出演中です。彼は、声楽専攻で東京藝大に進学し、将来は海外でオペラ歌手にと考えていましたが、大学時代にミュージカルにも取り組んでいた、その活躍から声がかかり、ものすごく悩んだ末に劇団四季を選びました。先日、キャスト全員のサイン入りの大きなポスターを持って、ふらっと堀音を訪ねてきてくれました。平田先生は「次に『オペラ座の怪人』が大阪に来るときには、きっと主要キャストとして戻ってきてくれるでしょう。」と期待を語られました。 「皆さんは将来プロの演奏家を目指して本校に入学してきたと思います。今は本校のカリキュラムで思う存分勉強して進学しましょう。そこで勉強や取り組みを続けた先には、様々な道がひろがっています。」と締めくくられました。 オリエンテーションはこのあと、生徒部、音楽科、保健部、図書館と続いていきました。 呼吸のリズム 〜第77期生入学式の日に〜
人に、街に、降り注ぐ、日差しの明るさとぬくもりを、また、さわやかな春風に舞う桜吹雪を、久方ぶりに晴れやかな気持ちで受け入れられる、そんな季節を迎えることができたこの春。今日4月10日、多くの来賓の方々、保護者の方々のご臨席を賜り、京都市立堀川音楽高等学校 第14回入学式を挙行いたしました。
今年度は、新入生ひとりひとりの名前を担任が読上げ、40名の入学を許可いたしました。令和5年度入学生は、本校が昭和23年に「堀川高校音楽課程」として創設されてから数えて、第77期生と呼ばれることになります。 堀音ホールで、在校生が全員列席する本校の入学式、新入生たちは、本校音楽科教員の伴奏での、校歌「海を遠く」の合唱で歓迎を受けました。式辞では、その校歌に込められえた願いについて、作詞者の山本純子先生の言葉をお借りして、新入生たちに次のように伝えました。 さきほど、在校生が入学生のために歌った、校歌「海を遠く」。作詞者の山本純子先生は、歌詞についてのメッセージの中で、「海の波のように、私たちの内側にも呼吸という波が、寄せては返しています。その呼吸のリズムが、ひとりひとりの個性の源なのでしょう。」と語り、また、「人が集まって何かを創り上げるということは、それぞれの呼吸を合わせることでもあります。いろんな場面でさまざまな人と、自由自在に呼吸を合わせていく、やわらかさとしなやかさを養ってほしい。」と堀音の生徒への願いを綴ってくださっています。 そのときどきの自分の呼吸のリズムを自覚することや、いろいろな状況の下で、自分とは異なる他者の呼吸を、時には受容しながら、しなやかにあわせていくことは、たやすいことではないと思います。ただ、山本先生は、音楽を志す若い皆さんになら、それは叶う、それを愉しめる、そう願って素敵な歌詞をくださったのではないでしょうか。私は皆さんが、音楽に真摯に向き合っていく中で、きっとそんな力を培っていく、豊かに育んでいく、そう期待しています。 自分の呼吸のリズムを持ち、そして多様な他者と呼吸をあわせていける力。それは、これからの世界に生きる人々に、最も必要な力でもあるように思えます。 入学生代表のことばを述べてくれた生徒は、私たちはそれぞれ、将来の、音楽の夢を持って入学した。私は将来、オペラやミュージカルなどの舞台に立って歌い、お客様から大きな拍手をもらうことを夢見ている。迷ったり立ち止ったりする時には、「堀音」の仲間とともに、励ましあって自分の音楽を創り上げていきたい、と緊張のなかにも力強く語ってくれました。 15歳にして、自分が向き合いたい何かを見つけ、自ら「音楽」を専門に学ぶ本校を選んでくれた新入生たちの志にどう応えていけるのか、教職員とともに考え続けたいと思います。 77期生の40名が、今日の新鮮な気持ちを大切に、仲間とともに、濃密な時間を積み重ねていってくれることを、心から願っています。 校長 中村 陸子 ![]() ![]() ![]() |
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