最新更新日:2024/09/13 | |
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ふたりの「響」 〜1年生オリエンテーションを実施しました!〜今日は昨日に続いて、とても良いお天気です。 朝からまず、各学年ともクラス写真撮影を行い、続いて、1年生には各分掌からのオリエンテーションが、教務部を皮切りに始まりました。 進路部からは、「夢に向かって」と題した「進路の手引」を使いながら、まさに夢に向かってスタートする高校3年間の取り組み方について大きな指針となるお話がありました。その最後に紹介されたのが、二人の卒業生の姿です。 1人目は、今年のNKH大河ドラマ「どうする家康」で音楽を担当されている、本校47期卒業の稲本響さん。 彼は、本校でピアノ専攻に在籍。その頃から即興演奏も得意でした。卒業後はミュンヘン音楽大学に留学。現在、ピアニストとして、また、映画・ドラマ・舞台・CMなどの作曲・音楽監督も務め、その作品は国内外において数々の賞を受けておられます。 「『どうする家康』で流れる楽曲のピアノはすべて稲本さん自身の演奏です。毎週、ぜひ見て聴いてください。」と平田先生。 2人目は、65期卒業の貞松響さん。偶然の「響」つながりですね。 劇団四季に在籍されていて、「オペラ座の怪人」大阪公演(8/27千秋楽)にも出演中です。彼は、声楽専攻で東京藝大に進学し、将来は海外でオペラ歌手にと考えていましたが、大学時代にミュージカルにも取り組んでいた、その活躍から声がかかり、ものすごく悩んだ末に劇団四季を選びました。先日、キャスト全員のサイン入りの大きなポスターを持って、ふらっと堀音を訪ねてきてくれました。平田先生は「次に『オペラ座の怪人』が大阪に来るときには、きっと主要キャストとして戻ってきてくれるでしょう。」と期待を語られました。 「皆さんは将来プロの演奏家を目指して本校に入学してきたと思います。今は本校のカリキュラムで思う存分勉強して進学しましょう。そこで勉強や取り組みを続けた先には、様々な道がひろがっています。」と締めくくられました。 オリエンテーションはこのあと、生徒部、音楽科、保健部、図書館と続いていきました。 呼吸のリズム 〜第77期生入学式の日に〜
人に、街に、降り注ぐ、日差しの明るさとぬくもりを、また、さわやかな春風に舞う桜吹雪を、久方ぶりに晴れやかな気持ちで受け入れられる、そんな季節を迎えることができたこの春。今日4月10日、多くの来賓の方々、保護者の方々のご臨席を賜り、京都市立堀川音楽高等学校 第14回入学式を挙行いたしました。
今年度は、新入生ひとりひとりの名前を担任が読上げ、40名の入学を許可いたしました。令和5年度入学生は、本校が昭和23年に「堀川高校音楽課程」として創設されてから数えて、第77期生と呼ばれることになります。 堀音ホールで、在校生が全員列席する本校の入学式、新入生たちは、本校音楽科教員の伴奏での、校歌「海を遠く」の合唱で歓迎を受けました。式辞では、その校歌に込められえた願いについて、作詞者の山本純子先生の言葉をお借りして、新入生たちに次のように伝えました。 さきほど、在校生が入学生のために歌った、校歌「海を遠く」。作詞者の山本純子先生は、歌詞についてのメッセージの中で、「海の波のように、私たちの内側にも呼吸という波が、寄せては返しています。その呼吸のリズムが、ひとりひとりの個性の源なのでしょう。」と語り、また、「人が集まって何かを創り上げるということは、それぞれの呼吸を合わせることでもあります。いろんな場面でさまざまな人と、自由自在に呼吸を合わせていく、やわらかさとしなやかさを養ってほしい。」と堀音の生徒への願いを綴ってくださっています。 そのときどきの自分の呼吸のリズムを自覚することや、いろいろな状況の下で、自分とは異なる他者の呼吸を、時には受容しながら、しなやかにあわせていくことは、たやすいことではないと思います。ただ、山本先生は、音楽を志す若い皆さんになら、それは叶う、それを愉しめる、そう願って素敵な歌詞をくださったのではないでしょうか。私は皆さんが、音楽に真摯に向き合っていく中で、きっとそんな力を培っていく、豊かに育んでいく、そう期待しています。 自分の呼吸のリズムを持ち、そして多様な他者と呼吸をあわせていける力。それは、これからの世界に生きる人々に、最も必要な力でもあるように思えます。 入学生代表のことばを述べてくれた生徒は、私たちはそれぞれ、将来の、音楽の夢を持って入学した。私は将来、オペラやミュージカルなどの舞台に立って歌い、お客様から大きな拍手をもらうことを夢見ている。迷ったり立ち止ったりする時には、「堀音」の仲間とともに、励ましあって自分の音楽を創り上げていきたい、と緊張のなかにも力強く語ってくれました。 15歳にして、自分が向き合いたい何かを見つけ、自ら「音楽」を専門に学ぶ本校を選んでくれた新入生たちの志にどう応えていけるのか、教職員とともに考え続けたいと思います。 77期生の40名が、今日の新鮮な気持ちを大切に、仲間とともに、濃密な時間を積み重ねていってくれることを、心から願っています。 校長 中村 陸子 令和5年度 始めました。
本日、入学式のあと、一旦HR教室に戻った生徒たちは、その後もう一度ホールに集合し、始業式を行いました。
初めに、校長より、年度末で他校へ転任された先生方の紹介と、その先生方から頂戴した、生徒へのメッセージの披露があり、次に転入した教職員の紹介が行われました。 校長の始業式の言葉は、特に2・3年生に向けて、一つ人生のステージをあげる節目に、親密感、安定感が特長の堀音の中で、敢えて、少しあらたまって、適切な緊張感を持ってみないか。自分に向けて、仲間同士で、そんな緊張感を確認して新年度をスタートしてみないか。そうすることでより良い力が引き出されるのでは、というものでした。 昼休みを挟んで、各学年ともLHRが行われるなか、新入生の保護者の方々には、アリーナに場所を変えて、保護者説明会を行いました。担任はじめ、各部署や音楽科から、生徒が堀音での生活を始めるにあたって、お知りおきいただきたいことを、順にお話しました。 PTA音友会の説明を、役員の方々から伺うコーナーでは、はじめに「音友会コーラス」の方々が、入学生の保護者の方々もどうぞ!と楽譜を配られての、歌を披露、場を和ませてくださいました。おかげさまでその後の役員決めも、スムーズに行われていたようでした。音友会のみなさま、本当にありがとうございました。 新入生の保護者の皆さまも、朝から長時間にわたった今日一日、本当にありがとうございました。 こうして私たちは、令和5年度を始めました。明日からの日常を、良い緊張感を持って、慌てず、焦らず、あなどらず、着実に進んでいきたいと思います。 写真 上:青空に映える校門の設え 在校生も記念写真を撮っていたとか。 中:保護者説明会の資料 下:音友会コーラスの方々とともに、校歌にも挑戦! ご挨拶
いつもの年より幾分早く、桜爛漫の京都となりました。「春」という言葉を、期待をもって受け止めることのできる日々が戻りつつあるこの時に、新しい年度を始めることができますことを、たいへん有難く存じます。
本日付けで京都市立京都堀川音楽高等学校の校長を拝命いたしました、中村 陸子(なかむら みちこ)と申します。ここ数年、「高校」においても、「音楽」においても、たいへん厳しい時間が流れておりました。そんな中、前任の北村 光司校長が、生徒・教職員の方々と心を合わせ、工夫を重ねながら、学びを止めずに「堀音」らしく、教育活動を進めてこられました。そのご熱意と行動力をお手本としながら、また、城巽学区自治連合会の皆さまはじめ地域の方々、同窓会の皆さま、この校舎を拠点に活動されている音楽関係者の皆さま、「堀音」にお気持ちを寄せてくださる多くの方々、そして生徒・保護者の皆さまにご意見やご教示をいただきながら、誠実に務めを果たしてまいりたいと存じます。おぼつかないところも多くあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 昭和23年、価値観の大きな変わり目の中で、これからの日本を背負っていく若者を育成する新しい形の高等学校に、「音楽」に特化したコースを置こう、とお考えになった先人の知性と勇気に、また、それを良しとした、京都市民の文化力とも言うべき懐の深さに、改めて心を震わせる思いでおります。そのスタートから70余年、時代に応じて、またある時は時代を先駆けながら、年月を紡いできた「堀音」。昨今の急速な日本や世界の変化の中で、大事なものを見失うことなく、また、そのために変わることも時には視野に入れながら、生徒・教職員とともに、歩みを進めていきたいと思います。私自身、生徒ひとりひとりの日常に寄り添い、彼らの奏でるさまざまな「音楽」に、耳を傾けてまいりたいと存じます。 今年度も、皆さま方の本校への一層のお支えとお見守りを、何卒よろしくお願い申し上げます。 令和5年4月1日 京都市立京都堀川音楽高等学校 校長 中村 陸子 |
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