京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/12/05
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<学校教育目標> すすんでかかわり その手で未来を創りあげる桂坂の子   〜あらゆる“であい”を自分ごとに〜

FOUNTAIN(校長室だより)No.24

                                       
     H24.3
京都市立桂坂小学校  山本 泉

3月に入りました。年度末まであと少しです。
学校としましては,今年度のやり残しがないように点検をしながら,各学年の指導や学校全体の教育活動の総括を行っているところです。
先日は,学校評価のアンケートにご協力いただき,ありがとうございました。頂いたご意見を真摯に受け止め,可能な限り生かしていけたらと考えています。中には,せっかく真剣に意見を書いたのに,生かされていないのではないかと思われる方もあろうかと思います。それは,多くの意見には必ずと言っていいほど賛否両方のものがあり,例えば現行の取組を変更することになるのであれば,十分な検討が必要であるからです。
それでも,皆様から頂いたご意見は必ず職員会議などを通して検討し,それがより良い教育活動につながるようであれば,積極的に採り入れていこうという姿勢は持っています。
今後とも,ご理解とご協力をいただきますよう,よろしくお願いいたします。

さて,昨年度末に起きた東日本大震災から間もなく1年が経とうとしています。この1年は,私自身,被災地から離れた京都に住み,公教育に携わる者の一人として何ができるのか,そして何をすべきなのか,本当に考えさせられた1年でした。そして今,強く心に残っていることが,この震災では,自分自身が命の危険にさらされる中で,決して利己主義に陥らず,全ての人がお互いに助け合っていた日本人の姿に,世界中の人から大きな賞賛を受けたということ,そして,大切な人を失ったであろう多くの被災地の方々が,復興に向けて力強く歩み出しておられることです。
このことから,このような素晴らしい人間性や未来に向かって歩んでいく力を,桂坂の子ども達の中にも育てていきたい,それがすなわち「生きる力」を育てるということでもあるのだと考えているところです。
万が一災害に直面するようなことがあっても,正しい行動ができるように,しっかりとした思考力・判断力を身につけられるような教育,決して自分だけのためではなく多くの人のために奉仕できる人間を育てる教育の在り方について,これからも考えていきたいと思っています。
この震災で,原子力発電の安全性が問われるようになりました。今後,原子力発電を廃止すべきかどうかについても賛否両論があることと思いますが,自然環境を著しく汚染したことは否めません。原発の賛否はともかく,確かに今,世界の自然環境にも目を向け,地球人として力を合わせて何ができるかを考えるときが来ているように思います。みんなが心を一つに,日本の復興,世界の平和,そして素晴らしい地球にしていくために力を合わせていけるような社会を実現すること。そのために積極的に行動していけるような人間を一人でも多く育てていくことも大切であると考えています。
1年間,ありがとうございました。

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