京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/12/05
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<学校教育目標> すすんでかかわり その手で未来を創りあげる桂坂の子   〜あらゆる“であい”を自分ごとに〜

FOUNTAIN(校長室だより)No.23

H24.2
京都市立桂坂小学校  山本 泉

 前回,小学校高学年(5・6年生)の学齢の子どもの実態や様子についてお話ししました。今回は,予告通り具体的な家庭学習の内容について考えてみたいと思います。
 小学生といえど高学年ぐらいになると,子どもたちの生活も大変忙しくなります。授業時数も増え,放課後の活動なども多くなり,家に帰る時間も遅くなります。その上,宿題も結構たくさん出ていたりして…。計画的に時間を使わないといけません。
 さて,家庭学習ですが,前にも述べたように時間の目安は15分×学年と言われますから,5・6年生では75分〜90分ということになります。学校から出される宿題もたくさんあるでしょうが,それでも時間的なことを考えれば恐らく宿題だけではやや不足だろうと思います。逆に,宿題だけで1時間半もかかってしまうようなら,少々学力的に問題があるかも知れません。宿題を効率よく片づけ,中学年の時と同様に宿題以外の自主的な学習に積極的に取り組み,すすんで学ぶ力を伸ばしていくのが良いでしょう。(塾の学習もあるかも知れませんが…。)
 学校では,新たに「家庭科」の学習が始まり,衣食住の基礎・基本を学びます。全般的に学習内容が多くなる上に,社会や世界に目を向けるような学習もします。筋道立てて考える論理的な内容の学習や,抽象的な内容の学習が増えてきます。自分で課題を見つけ,解決していく問題解決的な学習が多くなります。そして,自ら学ぶことの面白さや楽しさを経験させ「学び方」や「ものの考え方」を育てます。 それでは,家庭に求められる役割は何でしょうか。
まずは,基本的生活習慣の見直しをしたいものです。「夜更かしをせず,早寝早起きを心がける」「朝食をとる」「朝に排便を済ませる」「テレビやゲームの時間をきめる(私個人としてはゲームは休日だけにすべきだと思いますが…。)」など生活リズムをしっかりさせないと頭が十分に働かず,理解力が落ち,学習についていけず勉強嫌いになったりするかも知れません。次に,子どもの生活習慣に周りが合わせてあげることです。何でもかんでも子どもを中心に考える必要はないと思いますが,例えば子どもには勉強をさせておいて親はゆっくりテレビを見ているというのは,それが別におかしいことではないと理解できる中学生以上になってからの方がいいかも知れません。残念ながら,このくらいの年齢の子どもは,親が子どもに「勉強しなさい。」と言って自分はテレビを見ていたりすることを「大人の自分勝手」とか「大人の矛盾」と感じてしまうことがあり,そのことが学習意欲をそぐことにつながることもあるからです。(個人差はありますが…。)
 さて,具体的な学習内容についてですが,こんなことがお勧めです。
 国語科に関しては言うまでもなく「漢字」の学習が大切です。漢字の構成や字形を意識して練習したり,覚えた漢字を使って熟語や単文を作ったりするのもよいでしょう。
「音読」も大事です。棒読みではなく間をとりながら読むなど,めあてを決めて練習したり,詩や俳句・短歌などを暗唱して朗読したりするのもよいでしょう。
 算数では,自分の苦手な計算などを間違わなくなるまで繰り返し練習するのも大事です。100マス計算などで計算力のスキルアップを図るのもいいかも知れません。答えの確かめも自分でするべきです。
 家庭科で習ったことを生かして,家庭生活の中で実践する機会をつくるのもよいのではないかと思います。役割を決めてお手伝いをすることなども,ある意味家庭学習の一つといえるかもしれません。
これらはもちろんほんの一例で,その他の教科や領域の学習にも家庭学習として大事なことはたくさんあります。得意な分野をさらに伸ばすのか,それとも苦手な分野を克服するのか,その子の個性に合った学習を見つけることが大事であることは言うまでもありません。なにはともあれ小学校の間は家庭の支えが大切です。担任とも相談しながら家庭学習を進めていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

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