京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/12/05
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<学校教育目標> すすんでかかわり その手で未来を創りあげる桂坂の子   〜あらゆる“であい”を自分ごとに〜

FOUNTAIN(校長室だより)No.22

  FOUNTAIN(校長室だより)No.22
                                         H24.1
京都市立桂坂小学校  山本 泉

 明けましておめでとうございます。
 今年も,桂坂小学校の子ども達のために,教職員が一丸となって取り組んでいく所存です。
 保護者の皆様,地域の皆様には温かいご支援を賜りますようお願いいたします。

前々回から,家庭学習について書いてきましたが,引き続き今回は,小学校高学年(5・6年)の家庭学習のあり方について,私の考えをお話しします。まず,具体的な学習の話に入る前に,小学校高学年のころの子どもの実態について考えてみたいと思います。
 当たり前のことですが,子育てについては子どもが大きくなるにつれて,いろいろ難しい面が出てきます。もちろん,小さい頃も決して子育てが容易だった訳ではありません。ただ,このくらいの学齢(小学校高学年)になると,今まで以上に親が自分自身の行動に注意をはらう必要があるということです。さて,いったいどういうことに注意をはらえばいいのでしょうか。
 子どもはこの頃になると,自分を一人前に見てほしい,子ども扱いしないでほしいという思いが強くなってきます。そして,自分を客観的に見つめたり,友達と自分を比べたりするようにもなります。また,考える力も大人並みになり,大人の行動もじっくり観察するようになります。そして,大人の考え方や行動を自分に中に取り入れようとすると同時に,大人を自分の基準で評価したりするようにもなります。つまり,まだまだ人生経験が浅く物事の深い意味まで理解していないにもかかわらず,わりと単純な判断で大人を見下してしまうことが多くなるということです。そこが,反抗期といわれるゆえんです。
 従って,私たち親は自分自身の行動の中に,子どもに指摘されるような矛盾をできる限り作らないようにすることが大事だということになります。例えば,自分のしていることを棚に上げて子どもに注意をし,子どもから「自分もやってるやん…。」と言われ,「大人はええねや!」などと言い返していると,当然子どもは不信感を持つようになります。
 確かに,大人と子どもは違いますし,大人なら許されるけれど子どもは駄目だということもたくさんあるのですが,その辺りのことまでは残念ながら子どもはなかなか理解してくれません。そこで,仕方なく(?),いわゆる『良いお手本』にならざるを得ないということになります。
 また,子どもに何かをさせようとしたり,逆に行動を戒めたりしようとするときには,それなりの理論武装が必要になります。「何で?」と聞かれて「何でもや!」などと頭ごなしに言ったり,「何であかんの?」と言われて「あかんからあかんのや!」などと応えたりしているようでは子どもは納得しません。また,昨日と今日とで言っていることが変わったりすることも信用されない要因の一つです。もちろん,親とて人間ですから間違ったことを言ったりしたりもします。従って,「前言撤回」せざるをえないこともあるでしょう。でも,その時はたとえ子どもに対してでも自分の非を認め,謝罪してから改めて正しいと思うことを伝えるべきではないでしょうか。
 冒頭で,難しい面が出てくると述べたのは,以上のようなことからでした。
 ところで,子育てについて考えていくと,自分自身も振り返らなければならない面が見えてくることが多々あります。子どもだからとか大人だからとか関係なしに,時々自分を見つめ直し,あるべき姿を求めるのも大事なことではないでしょうか。
 今回は,「家庭学習」から少しはずれてしまいました。次回は,具体的な「高学年の家庭学習」について記載したいと思います。


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