京都市立学校・幼稚園
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京都朱雀ロータリークラブ様による高校生短期交換留学支援事業・現地からの報告(その9・最終)

 3月23日(金)から4月3日(火)までの12日間,本校普通科の谷夢叶さん(2年4組)が,上記の事業による派遣生徒として,香港を訪れていました。京都朱雀ロータリークラブの皆様の前での帰国報告会もすでに終わっておりますが,通信事情の都合でホームページに掲載できておりませんでした第7日目以降の様子がまとまりましたので,大変遅くなりましたが掲載させていただきます。

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3月29日(木)〜4月2日(月)

 香港から広東省に移動し,韶関市の始興で高校生(始興中学)との交流や工場の見学等を行いました。
 中国の高校では,3年生で日本語の授業を受けられるところもあるそうで,皆さん頑張って私たちに日本語で話しかけてくださいました。
 工場見学の一つ目は,萬達工業公司という玩具工場です。工場はとにかく広く,たくさんのおもちゃが機械だけでなく大勢の人の手によってつくられていました。私たちはお土産として大きな車のおもちゃをいただいたのですが,リアルな形でかっこよかった上に,大勢の人の苦労があってのものだと感じ,誠に感謝しています。
 工場見学の二つ目は,力嘉工業園の印刷工場です。有名なゲーム機の箱を作っている工場で,今の時期は大変忙しいそうです。現地で出会った方は本当に優しい方ばかりで,体調が少し悪い時には蜂蜜の入った飲み物をすすめてくださる等,親身になって心配してくださいました。この工場では,顔写真のデータを使って「ペーパーウエイト」を作ってくださいました。それぞれの写真を撮ってしばらくしたらもう出来上がっていて,(下にあげた写真では立体感が伝わりにくいのですが)現物は自分の顔が立体的に見えるように加工されていて,すごい技術だと思いました。

 こちらでは,ロータリークラブの会員の皆様の御縁で,それぞれの工場の寮に泊めさせていただきました。宿泊先ではかなりのハプニングがあったりもして,英語もほとんど通じなくて大変でしたが,何とか乗り切ろうと頑張った結果,たくさんの思い出を作ることが出来て,楽しかったです。

 私は人とのコミュニケーションが苦手で,また初めての海外ということから,出発前は本当に不安ばかり感じていました。日本と違うところも多く,慣れないこともありましたが,学校の授業では得られないような貴重で充実した経験を,たくさんすることができました。この経験をしっかりと振り返り,将来に役立てたいと思います。
 本当にありがとうございました。
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 充実した日程で,貴重な経験がたくさんできたことと思います。
 このような機会をいただいたことに感謝するとともに,学んだことや自分の成長を校内・校外ともに広く発信して,外国との青少年文化交流・友好親善のエバンジェリスト(伝え,広める者)として今後ますます活躍してください!


【参考】
 
1 高校生短期交換留学支援事業について

 京都朱雀ロータリークラブ様が創立25周年記念事業・奉仕活動の一環として実施されたもの。香港フィナンシャルセンターロータリークラブ様との交換事業。国際ロータリー青少年交換事業(短期)の一つであり,単なる「語学力の向上」ではなく,何の偏見も持たない「真の国際人」として世界の平和に貢献する“文化親善大使”として,派遣先での文化を積極的に知り友達を作るだけでなく,自国の文化や歴史を紹介し知ってもらうことを目的とする。

2 本校ホームページ記事へのリンク(4月3日以降について)

 4月3日(帰国日の様子)

 4月18日(帰国報告会でのスピーチの様子)


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 1枚目 始興中学での交流(自己紹介の様子)
 2枚目 力嘉工業園の印刷工場にて
 3枚目 顔写真のデータを使って作ってくださったペーパーウエイト

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京都朱雀ロータリークラブ様による高校生短期交換留学支援事業・帰国報告会で本校生がスピーチをしました!

 4月18日(水)12時30分から,リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)にて行われました「京都朱雀ロータリークラブ第1165回例会」において,本校普通科の谷夢叶さん(2年)を含む市立高校生3名が,帰国報告を行いました。

 これは,京都朱雀ロータリークラブ様が,創立25周年記念奉仕活動として,香港フィナンシャルセンターロータリークラブ様との間で,3月23日(金)から4月3日(火)までの12日間にわたって実施されました青少年交換事業(短期)から,派遣生徒たちが無事帰国したことを受けて行われたものです。

 田口保志会長による開会点鐘・昼食をとりながらの歓談の後,午後1時から生徒たちの報告が始まりました。
 どの生徒も,具体的な体験やエピソードを交えながら,現地での気づきや学び,今後どうしていきたいか,そしてこの事業を企画・実施してくださいました関係の皆様方への深い感謝の気持ちを,落ち着いて堂々と披露していました。ホームステイ先もそれぞれですし,興味関心の在り処もまったく違いますので,一人一人が学び持ち帰った事柄が異なっているのが大変印象的でした。
 発表後は2名の会員の方から御質問があり,「次に行くとしたらどこに,誰と?」という問いでは,それぞれからイギリス・韓国・アフリカと,これまた個性あふれる回答が飛び出しました。

 派遣生徒たちは,今後,校内外でのエバンジェリスト活動,次年度交換生への指導等を行うことになっています。せっかくの現地での交流で培った御縁を大切にしながら,「真の国際人」として世界の平和に貢献する“文化親善大使”として活動を深めていってください。
 期待しています!

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 1・2枚目 谷さんの発表の様子
 3枚目   質疑応答での派遣生徒3名の様子
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【校長室】1学期始業式で,こんなことを話しました

 (記事をアップするのが遅くなってしまいました。前の記事よりも時間が戻ってしまいますが,御容赦ください。)
 
 4月10日(火)9時から,1学期の始業式を本校グラウンドにて行いました。以前からいる教員に聞きますと(私は,本校2年目です),「1学期始業式や新任式をグラウンドでできるのは,本当に久しぶりで,3年生は初めてではないかと思います」とのことでした。
 気持ちよく晴れた空のもと,離任式・新任式・1学期始業式・生徒の対面式を行いました。
 
 始業式では,次のようなことを話しました。
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 生徒の皆さんは,入学や進級という節目にあたって,それぞれ目標や抱負を胸に秘めていることと思います。私は,昨日の入学式の式辞で,1年生の皆さんには,「時を惜しんで,積極的かつ貪欲に,限界を設けることなく,何事にも力一杯取り組んでほしい」という願いを述べました。
 「人生にリハーサルはない」という言葉があります。人生は,まさに練習なしのぶっつけ本番であり,「今」この時は二度と戻ってはきません。“未来の自分”の可能性を狭めることのないよう,“なりたい自分”,“自分が思い描く人生の目的や意味”をしっかりと・明確にイメージしながら,日々着実に歩みを進めていってください。

 特にお願いしておきたいのは,日々の勉学はもちろんのこと,部活動や生徒会活動,その他自主的な課外の活動等,すべての活動において,皆さんには,くれぐれも「与えられるまま」「無自覚」にこなすだけであってほしくない,ということです。
 皆さん一人一人が意欲と関心をもって何事にも積極的に自ら考え,選択し,挑戦してください。そして,その過程そのものを楽しむとともに,しっかりと自分のこととして意思決定し,場と状況に応じた適切な判断や行動を自ら進んででき,責任をもって実行していける力を養ってほしいと思います。

 最後に,「才能の差は小さいが,努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい。」という言葉があります。一人一人が持っている「善さ」や「自ら律する力」を大切にしながら,皆さんとともに,楽しく,充実した1年を過ごしたいと思います。
 皆さんの活躍を期待しています!
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 1枚目 昇任・転入・新任の先生方を紹介している様子
 2・3枚目 始業式に先立って行われたクラス発表の様子
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平成30年度入学式で,こんなことを話しました。

 本日は4月9日。二十四節気では「清明(せいめい)」に当たる期間で,七十二候では,「玄鳥至(つばめきたる)」から「鴻雁北(こうがんかえる)」へと移り変わるころです。
 今年は花が早く終わってしまい,中庭はほぼ葉桜になってしまいましたが,食堂前の桜(「普賢象」という品種だと聞いております)だけは,今を盛りに咲いてくれています。
 お蔭様で天気にも恵まれ,厳粛に第56回入学式を終えることが出来ました。
 保護者の皆様,お忙しい中多数御参列くださいまして,誠に有難うございました。会場の大きさの関係から御不便をおかけしまして,誠に申し訳ございませんでした。
 また,京都市教育委員会,PTA・同窓会・愛校会等,御来賓の皆様にもご多用中のところ多数御臨席賜りまして,誠に有難うございます。
 「式辞」は,次のような内容でお話ししました。

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平成三十年度入学式「式辞」

 春爛漫の今日の良き日に,平成30年度京都市立塔南高等学校第56回入学式を挙行するにあたり,京都市教育委員会をはじめ,多数の御来賓並びに保護者の皆様の御臨席を賜りまして,高いところからではございますが,厚く御礼を申し上げます。
 先ほど入学を許可いたしました240名の新入生の皆さん,入学おめでとうございます。皆さんは,前期選抜,中期選抜の難関を突破して,本校に入学されました。そのことに誇りをもって,この塔南高校で勉学や部活動にしっかりと取り組み,自らの可能性に挑戦してほしいと思います。
 先ほど歌いました校歌の中に,創立以来半世紀にわたり,本校が大切に守り続けてきた理念があります。それは,「知性」「誠実」「世界の文化」です。この三つは,創立以来一貫して塔南高校教育の根幹をなしてきました。
 一つ目の「知性」とは,「知識」や「知能」ではなく,「物事を知り,考え,判断する力」のことです。つまり,「答えのある問い」が与えられたときに正しい答えをいち早く見出す,といった力ではなく,「ビジョンを持って,正解のない問いに積極果敢に挑戦する人間力」であり,これからの時代にまさに求められている力です。志を高く持ち,生涯を通じて知性を磨き深めていってください。
 二つ目の「誠実」は,自分に対して誠実であれ,他人に対して誠実であれ,という皆さんの生きる姿勢を示したものです。私たちは,時として自分勝手な思い込みをしたり,自分勝手な行動をしたりして,他人に迷惑をかけることがあります。「誠実」とは,これらを戒め,規律を守り思いやりの心をもって誠実に生きることにより,心豊かで幸福な社会を作っていこうとするものです。
 三つ目の「世界の文化」は,皆さんに世界の文化の発展に貢献できる人になってほしいという願いとともに,日本の文化,とりわけ京都の文化を世界に発信できる人材になってほしいとの願いも込めた言葉です。
 今,世界は変化が激しく,不確実で,複雑性に満ち,まさに混沌の中にあるといっても過言ではありません。人々の価値観の多様化が叫ばれて久しく,自然は人知の及ばぬ力をもって,人々の心を震撼させています。
 皆さんは,この時代を,自らの判断と決断に基づいて力強く生き抜いていかなければなりません。また,そういう時代だからこその面白み・やりがいも味わってほしいと思います。そこで,これから高校生活を送る新入生の皆さんに,一つ,お願いをしておきます。
 それは,「自分の中に限界を設けず,何事にも積極的かつ貪欲に取り組んでほしい」ということです。
 自分の可能性に大いに期待し,限界を設けないでください。夢や目標を設定するときには,「自分にできそうだ」と思えることよりも少し高い目標にすることが大切です。一度決めてしまうと,目標を上方修正するのはなかなか難しいものです。
 メジャーリーガーであり,現在はシアトル・マリナーズに在籍しているイチロー選手の言葉に,「『できなくてもしょうがない』は終わってから思うことであって,途中にそれを思ったら 絶対に達成できません。」というのがあります。もちろん,体や心を痛めるまで限界に挑戦せよということではありません。もう無理,もうできないと思ったとき,本当に限界なのかと自らに問いかけ,もうひと踏ん張りすることで,見えてくるものがあります。限界と思うことを乗り越えたときにつかむことができるもの,得るものがきっとあるはずです。現在できることに最大限挑戦してください。
 高校の三年間は,わずか千日ほどです。授業や家庭学習といったことはもちろん,部活動・ボランティア活動といった課外活動等にも積極的に取り組み,いろいろなことに挑戦してください。大切にしてほしいのは,勉強・部活動・その他何事に対しても,与えられたことを無自覚にこなす「待ち」の姿勢ではなく,興味・関心・好奇心を全開にして主体的・自主的に行うという意識です。また,芸術に触れて感性を磨いたり,「誠実さ」「ひたむきさ」「共感力」「思いやり」等といった人間的善さを高めたりもしてほしいと思います。
 最後になりましたが,高い所からではございますが,保護者の皆様に一言御挨拶申し上げます。本日は,お子様の御入学誠におめでとうございます。高校三年間は,人生の方向を決定する大事な時期です。私たち教職員は,お子様が自ら生きる道を切り拓いていけるよう,全力を尽くしてまいります。お子様の健全な成長を望み,豊かな個性を育てていくためには,学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながら,連携を密にしていくことが重要であると存じます。学校の方針を御理解いただき,御支援と御協力を賜りますよう,お願い申し上げます。
 新入生の皆さん,いよいよ塔南高校生としての生活が始まります。皆さんの高校生活が,元気で楽しく充実したものとなることを心から願って,式辞といたします。
               平成30年4月9日
               京都市立塔南高等学校長 小野恭裕
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 1枚目 校門の様子
 2枚目 食堂前の桜
 3枚目 入学式の様子 
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年度初めの御挨拶

 新しい年度の始まりに当たり,一言御挨拶申し上げます。
 本校は,昭和38年の創立以来,本年で56年目を迎え,これまでに2万名をこえる卒業生を輩出しております。
 すでに御存知のとおり,本校は洛陽工業高等学校(本年3月末にて閉校となりました)唐橋校地への移転・新校開校を予定しており,新校は,「社会に貢献する生徒の育成」を最高目標とする新しい普通科系高校として創設されることとなっております。
 本校としましては,新しい学校に向けての準備を着実に進めるとともに,現在の学校における教育につきましても,その成果と課題を検証しながらさらに充実発展させ,新校への円滑な移行・接続を図ってまいりたいと考えております。
 生徒たちがそれぞれの個性や良さを認めあい,学業はもちろんのこと,部活動をはじめとする課外活動にも積極果敢に取り組み,伸び伸びと充実した学校生活を送る高校を目指して,日々の教育活動に邁進してまいります。これまで同様,皆様方の温かいお力添えを賜りますよう,お願い申し上げまして,年度初めの御挨拶といたします。

               平成30年4月2日
               京都市立塔南高等学校長 小野 恭裕

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