最新更新日:2024/04/23 | |
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普通科1年生 研修旅行通信(第2日目)その3
1月23日(水)
4コースは,午後に三鷹市にある国立研究開発法人海上技術研究所を(以下,海上技術研究所)を訪問しました。 企画部広報係の金子様にご案内いただき,はじめに3つの施設を見学しました。 400m試験水槽は,向こう側が見えないほど大きなプールのような水槽で,水上で船の模型を動かして実際に発生する波を調べたりする施設です。船が水上を進むときに受ける抵抗力はとても大きく,水の抵抗が小さい形の船体を設計し,スクリューに取り付けて水の流れをよくするダクトやフィンを開発することで,船の燃料費を大きく節約できるそうです。 ここで働いておられる金子様は,芸術系の大学のご出身とのことです。どうしてこの海上技術研究所に就職されたのかをお伺いしたところ,船の設計デザインには美術的なセンスが役に立つということで,大学に求人があったそうです。技術的なご説明をしてくれた上席研究員の川島 様によれば,船のデザインはもちろん科学的に計算するのですが,結局カッコいいデザインが良かったりするそうです。 生徒は,大学の学部・学科や専門分野が必ずしもそのまま職業つながるわけではなく,学んだことや身につけた資質・能力は,文系・理系などの区別なく様々な職業につながっていることを知ることができました。 他にも,風速数十メートルの風を発生させ,強風や波を起こして船や風力発電設備が受ける力を調べる変動風水洞を見学し,研究員の羽田 様からご説明をいただきました。さらに,船の衝突事故の状況をシミュレーションして事故原因の究明や船を操縦する人の心理を研究するための操船リスクシミュレーターを見学し,主任研究員の小林様からご説明をいただきました。船の衝突をリアルに再現した映像に生徒は驚いていました。 〔写真上〕操船リスクシミュレーターを見学 〔写真下〕変動風水洞の強風の様子 |
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