京都市立学校・幼稚園
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平成30年度入学式で,こんなことを話しました。

 本日は4月9日。二十四節気では「清明(せいめい)」に当たる期間で,七十二候では,「玄鳥至(つばめきたる)」から「鴻雁北(こうがんかえる)」へと移り変わるころです。
 今年は花が早く終わってしまい,中庭はほぼ葉桜になってしまいましたが,食堂前の桜(「普賢象」という品種だと聞いております)だけは,今を盛りに咲いてくれています。
 お蔭様で天気にも恵まれ,厳粛に第56回入学式を終えることが出来ました。
 保護者の皆様,お忙しい中多数御参列くださいまして,誠に有難うございました。会場の大きさの関係から御不便をおかけしまして,誠に申し訳ございませんでした。
 また,京都市教育委員会,PTA・同窓会・愛校会等,御来賓の皆様にもご多用中のところ多数御臨席賜りまして,誠に有難うございます。
 「式辞」は,次のような内容でお話ししました。

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平成三十年度入学式「式辞」

 春爛漫の今日の良き日に,平成30年度京都市立塔南高等学校第56回入学式を挙行するにあたり,京都市教育委員会をはじめ,多数の御来賓並びに保護者の皆様の御臨席を賜りまして,高いところからではございますが,厚く御礼を申し上げます。
 先ほど入学を許可いたしました240名の新入生の皆さん,入学おめでとうございます。皆さんは,前期選抜,中期選抜の難関を突破して,本校に入学されました。そのことに誇りをもって,この塔南高校で勉学や部活動にしっかりと取り組み,自らの可能性に挑戦してほしいと思います。
 先ほど歌いました校歌の中に,創立以来半世紀にわたり,本校が大切に守り続けてきた理念があります。それは,「知性」「誠実」「世界の文化」です。この三つは,創立以来一貫して塔南高校教育の根幹をなしてきました。
 一つ目の「知性」とは,「知識」や「知能」ではなく,「物事を知り,考え,判断する力」のことです。つまり,「答えのある問い」が与えられたときに正しい答えをいち早く見出す,といった力ではなく,「ビジョンを持って,正解のない問いに積極果敢に挑戦する人間力」であり,これからの時代にまさに求められている力です。志を高く持ち,生涯を通じて知性を磨き深めていってください。
 二つ目の「誠実」は,自分に対して誠実であれ,他人に対して誠実であれ,という皆さんの生きる姿勢を示したものです。私たちは,時として自分勝手な思い込みをしたり,自分勝手な行動をしたりして,他人に迷惑をかけることがあります。「誠実」とは,これらを戒め,規律を守り思いやりの心をもって誠実に生きることにより,心豊かで幸福な社会を作っていこうとするものです。
 三つ目の「世界の文化」は,皆さんに世界の文化の発展に貢献できる人になってほしいという願いとともに,日本の文化,とりわけ京都の文化を世界に発信できる人材になってほしいとの願いも込めた言葉です。
 今,世界は変化が激しく,不確実で,複雑性に満ち,まさに混沌の中にあるといっても過言ではありません。人々の価値観の多様化が叫ばれて久しく,自然は人知の及ばぬ力をもって,人々の心を震撼させています。
 皆さんは,この時代を,自らの判断と決断に基づいて力強く生き抜いていかなければなりません。また,そういう時代だからこその面白み・やりがいも味わってほしいと思います。そこで,これから高校生活を送る新入生の皆さんに,一つ,お願いをしておきます。
 それは,「自分の中に限界を設けず,何事にも積極的かつ貪欲に取り組んでほしい」ということです。
 自分の可能性に大いに期待し,限界を設けないでください。夢や目標を設定するときには,「自分にできそうだ」と思えることよりも少し高い目標にすることが大切です。一度決めてしまうと,目標を上方修正するのはなかなか難しいものです。
 メジャーリーガーであり,現在はシアトル・マリナーズに在籍しているイチロー選手の言葉に,「『できなくてもしょうがない』は終わってから思うことであって,途中にそれを思ったら 絶対に達成できません。」というのがあります。もちろん,体や心を痛めるまで限界に挑戦せよということではありません。もう無理,もうできないと思ったとき,本当に限界なのかと自らに問いかけ,もうひと踏ん張りすることで,見えてくるものがあります。限界と思うことを乗り越えたときにつかむことができるもの,得るものがきっとあるはずです。現在できることに最大限挑戦してください。
 高校の三年間は,わずか千日ほどです。授業や家庭学習といったことはもちろん,部活動・ボランティア活動といった課外活動等にも積極的に取り組み,いろいろなことに挑戦してください。大切にしてほしいのは,勉強・部活動・その他何事に対しても,与えられたことを無自覚にこなす「待ち」の姿勢ではなく,興味・関心・好奇心を全開にして主体的・自主的に行うという意識です。また,芸術に触れて感性を磨いたり,「誠実さ」「ひたむきさ」「共感力」「思いやり」等といった人間的善さを高めたりもしてほしいと思います。
 最後になりましたが,高い所からではございますが,保護者の皆様に一言御挨拶申し上げます。本日は,お子様の御入学誠におめでとうございます。高校三年間は,人生の方向を決定する大事な時期です。私たち教職員は,お子様が自ら生きる道を切り拓いていけるよう,全力を尽くしてまいります。お子様の健全な成長を望み,豊かな個性を育てていくためには,学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながら,連携を密にしていくことが重要であると存じます。学校の方針を御理解いただき,御支援と御協力を賜りますよう,お願い申し上げます。
 新入生の皆さん,いよいよ塔南高校生としての生活が始まります。皆さんの高校生活が,元気で楽しく充実したものとなることを心から願って,式辞といたします。
               平成30年4月9日
               京都市立塔南高等学校長 小野恭裕
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[写真]
 1枚目 校門の様子
 2枚目 食堂前の桜
 3枚目 入学式の様子 
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第56回入学式挙行

4月9日(月)
本日、第56回目の入学式を挙行いたしました。
240名が本校の生徒として入学を許可され、新たな意気込みで高校生活をスタートさせました。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
そして保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。
私たち教職員は、お子様が自ら生きる道を切り拓いていけるよう、全力を尽くしてまいります。保護者の皆様におかれましても、学校の方針をご理解いただき、ご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。


新入生の皆さん、いよいよ塔南高校生として希望に満ちた三年間が始まります。
真新しい制服を着ての登校はいかがでしたか?
三年後、悔いなく笑顔で卒業を迎えられるよう、素晴らしい第一歩を踏み出してください。
皆さんの活躍を期待しています。


写真上 新入生 校門をくぐる
写真下 新入生 初めてのHR

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「学校経営方針」をアップしました

 平素から本校に教育活動に御理解・御協力を賜りまして,誠に有難うございます。

 「学校経営方針」を,配布文書「校長室」カテゴリにアップしました。

  次のリンクから御参照ください。

 平成30年度学校経営方針

京都朱雀ロータリークラブ様による高校生短期交換留学支援事業・元気に帰ってきました!

 4月3日(火)16時37分,本校普通科・谷夢叶さん(1年3組)はじめ3名の短期交換留学生は,元気に関西国際空港に帰着しました。
 その後生徒たちは出迎えにいらしてくださいましたロータリークラブの役員様とJRの特急「はるか」号で京都駅に向かい,19時すぎに中央改札口にて解散しました。生徒たちは,京都駅でも,ロータリークラブの役員様,保護者の方々,京都市教育委員会や学校関係者の出迎えを受けていました。

 充実した日程で,貴重な経験がたくさんできたことと思います。
 このような機会をいただいたことに感謝するとともに,学んだことや自分の成長を校内・校外ともに広く発信して,外国との青少年文化交流・友好親善のエバンジェリスト(伝え,広める者)として今後ますます活躍してください。期待しています!

(参考)
【高校生短期交換留学支援事業について】

1 主催・目的等
 京都朱雀ロータリークラブ様が創立25周年記念事業・奉仕活動の一環として実施されるもの。
 香港フィナンシャルセンターロータリークラブ様との交換事業。国際ロータリー青少年交換事業(短期)の一つであり,単なる「語学力の向上」ではなく,何の偏見も持たない「真の国際人」として世界の平和に貢献する“文化親善大使”として,派遣先での文化を積極的に知り友達を作るだけでなく,自国の文化や歴史を紹介し知ってもらうことを目的とする。

2 派遣期間
 3月23日(金)から4月3日(火)までの12日間

3 派遣先
 香 港

4 本校からの派遣生徒
 谷  夢 叶さん(普通科・1年3組)

5 備考
 滞在中は現地でホームステイをしながら,地元の高校生と同様に学校へ通う。
 帰国後1年間は帰国学生として帰国報告スピーチ,来日学生の相談役,次年度交換学生の指導等の活動を行う。


[写真]
 1枚目 関西空港到着口での記念写真
 2枚目 京都駅での記念集合写真

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年度初めの御挨拶

 新しい年度の始まりに当たり,一言御挨拶申し上げます。
 本校は,昭和38年の創立以来,本年で56年目を迎え,これまでに2万名をこえる卒業生を輩出しております。
 すでに御存知のとおり,本校は洛陽工業高等学校(本年3月末にて閉校となりました)唐橋校地への移転・新校開校を予定しており,新校は,「社会に貢献する生徒の育成」を最高目標とする新しい普通科系高校として創設されることとなっております。
 本校としましては,新しい学校に向けての準備を着実に進めるとともに,現在の学校における教育につきましても,その成果と課題を検証しながらさらに充実発展させ,新校への円滑な移行・接続を図ってまいりたいと考えております。
 生徒たちがそれぞれの個性や良さを認めあい,学業はもちろんのこと,部活動をはじめとする課外活動にも積極果敢に取り組み,伸び伸びと充実した学校生活を送る高校を目指して,日々の教育活動に邁進してまいります。これまで同様,皆様方の温かいお力添えを賜りますよう,お願い申し上げまして,年度初めの御挨拶といたします。

               平成30年4月2日
               京都市立塔南高等学校長 小野 恭裕

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京都市立塔南高等学校
〒601-8467
京都市南区唐橋大宮尻町22
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