最新更新日:2024/04/18 | |
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令和2年度入学式式辞(新入生へのメッセージ)
今年も日吉桜は、新入生の皆さんの門出を待ち受けていたかのように、きれいな花を残してくれています。
この桜の下、令和二年度京都市立日吉ケ丘高等学校入学式を挙行するに当たりまして、多数の保護者の皆様の御臨席を賜り、衷心より、お礼を申し上げます。 ただ今、入学を許可いたしました、新入生の皆さん、入学、おめでとうございます。教職員一同、在校生とともに、心から皆さんを歓迎いたします。 本校は、昭和二十四年の創立以来、七十一年の歴史を持つ学校であります。この間、幾度かの設置学科の変更を経て、平成七年度に英語科を設置して以降、英語教育・国際理解教育を特色とする教育を推進しております。 また、平成二十六年度には、進学型単位制普通科高校として生まれ変わり、大学進学を目指して学ぶ生徒が集い、高い目標を目指して学業に励んでおります。皆さんは、その第七期生となります。 本校の教育目標は「自律」・「協働」・「創造」であり、育てたい生徒像は「世界をつなぐ越境者」であります。この言葉には、自分の壁やまわりのさまざまな境を超えて挑戦し、いろいろな人々とつながり、自分の世界を広げ、新しい価値を求める人に育ってほしいとの願いが込められています。 さて、私たちは今、大きな社会変動の中に身を置いています。産業のサプライチェーンや情報通信のプラットフォームサービスなどを中心に、国境を越えたつながりが深まる中、社会においては、機械や人工知能にはできない、新たな価値を生み出すことが求められるようになっています。 また、現在、新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行しており、人類がこの脅威を克服するためには、それぞれの国で感染防止対策を進めるだけでなく、国境を越えた連帯の精神に基づいて、透明性があり、科学的でグローバルな対応が必要となっています。 そのような状況の中、本校においては、感染拡大防止のために、明後日から当面、臨時休業いたします。今はまだ、さまざまな制約のある高校生活でありますが、きっと明るい未来が来ると信じて、皆さんには、ぜひ、前向きで豊かな高校生活を送り、将来、「世界をつなぐ越境者」となって、国際社会で活躍してほしいと、心から願います。 そのために、皆さんに、二つのことを伝えます。 一つ目は、自分の可能性を信じ、どんなことにも挑戦する姿勢を持ってほしいということで す。どんな自分になりたいのか、夢をもって想像し、幸せに生きる将来の自分の姿を思い浮かべてください。 そんな自分にどうしてもなりたいと思うとき、きっと、乗り越えなければならない自分の壁が見えてきます。その壁を乗り越えるために、勉強はもちろん、さまざまな活動に積極的に挑戦してください。私たち教職員は、皆さんの挑戦を全力でサポートします。 二つ目は、自分と他者を大切にし、様々な人とつながる姿勢を持ってほしいということです。自分のよさを認識するとともに、他者をかけがえのない存在として尊重するよう努めてください。あらゆる学びを通して、多様な価値観をもつ人々と積極的に対話しながら、境を超えて人と人との関係を円滑にし、他者の力を引き出すことのできるリーダーに成長してほしいと願います。 最後に、保護者の皆様に一言御挨拶申し上げます。本日はお子様の御入学、誠におめでとうございます。私たち教職員一同は、お子様が自らの未来を切り開き、健全に成長できるよう、全力で支援して参ります。 そのためにも、学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながら、相互に補完しあい、連携を密にしていくことが重要であると存じます。何卒、本校教育への御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 新入生二四〇名の皆さんが、本校での三年間の高校生活を通して、「世界をつなぐ越境者」として成長し、これからの時代を力強く生きていきますことを、心から期待いたしまして、式辞といたします。 令和二年四月八日 京都市立日吉ケ丘高等学校長 本谷 一 |
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