京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/25
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やりきる,指導しきる!

 最後まであきらめずに頑張る受験生への心からの応援を伝えたいと思います。どうか,守りではなく,攻めの姿勢で受験をやりきってほしいですし,先生方も指導しきってくださることを願っています。だれしも「早く終わりたい」と思っているのではないでしょうか。しかしここは一喜一憂せず,やりきること自体が次のステージはもとより今後の生き方の資質を形づくってくれると信じましょう。おとなになって,就活などでも同じ困難に出くわします。22歳にもなって「早く終わりたい」「親を喜ばせたい」と内定をとっても,実は何をやりたいのかよくわからない優等生も少なからずいると言われています。これもわが国の教育の課題の一つだと思います。
 いま苦しいのは,次のステージで苦しまないためです。目標は何だったのか,「早期決着」か「高みを目指す」か。私どもは,皆さんの才能に敬意を表しつつ,やりきる努力と学びを評価したいと思います。



 学校長 恩田徹

年末年始のご挨拶

 明日29日から新年の1月3日まで,更新が出来なくなりますので,早いですがご挨拶申し上げます。

 受験「戦争」と呼ばれますが,悲惨な民族浄化や武力衝突が発生することはありません。紛争地帯では,今も理不尽な運命に翻弄される人たちがおられます。自分の努力で人生を変える権利は,世界中の誰もが手に出来るものではありません。豊かに生きるための選択肢を持つわが国の受験生のみなさんは,夢や目標に逃げずに踏み出してください。目標実現のために,その目標を共有し,支援してくれる人々の存在は大事です。それに気づけばより実現に近づきます。
 高校受験も大学受験も大人になるチャンスの一つではないかと思います。法的には線が引かれているとはいえ,子どもと大人を明確に分ける絶対的なルールはありません。今日から大人として他人と社会に貢献すると宣言し,責任をもってそのようにふるまえば,社会も大人として扱います。本校の「小さな大人」への目標が正にそれです。その逆もあり得ますね。そうなっては困ります。自分が変われば周囲の扱いも変わります。受験に向かう自分との闘いのなかで,無理だと決めつけず,どのようにしたら合格でき,行動できる力を身につけるチャンスです。努力もせずに失敗すると,諦めることだけが身につきます。努力せずに成功してしまうと,そのうち鼻をへし折られるだけです。努力して失敗してしまっても,経験となります。できれば努力が報われて成功するだけでなく,自信を身につけ,生涯,挑戦する人となってください。
 高校も大学も,勉強や研究するだけのところではありません。自ら学び,研究し,「知りたい」を見つけ,価値観の異なる他者や書物やメディアを通した先達を相手に,そして自己との対話を通して自学自習するところです。

学校長  恩田 徹

「なぜ堀川」か,語ってほしい!

 公立高校前期選抜の11月段階の志願者がプレス発表されました。今の選抜制度になって5年目を迎えます。この4年間,本校は実際に試験を受けてくれた人はこの数字から約60名を引いた数でした。中学3年生の皆さんと保護者の方は,この数字を見てどのようにお考えになるのでしょうか。
 現中3生が高3になるときに,「大学入学共通テスト」が始まります。高大接続システム改革という大きな教育改革の中で,入試改革が突出してクローズアップされていますが,高校教育改革と大学教育改革の三位一体改革,とりわけ高校での学びを転換することが最大のねらいであることを共有すべきです。高校入試も,実は京都の公立高校教育改革と主体的な進路実現が最大のねらいです。この高校で,好きなこと,知らなかったを見つけ,人生を豊かに生きるために思い切り深く学ぶための主体的な進路選択のための制度であるべきです。偏差値だけでなく,「好奇心に勝るものなし」の精神で,「なぜ堀川」なのか語り,未来の自分をリスペクトして,体調管理につとめ,時間を最大限活用してください。
 弱っている自分にはメッセージを発し続けてほしい。人は後ろ向き状態になると,過去の失敗に苦しめられるだけでなく,未来に押しつぶされてしまいがちです。未来に進もうとしている自分のイメージを作り上げるためにとりあえず未来に進んでください。挫折にめげない人は素晴らしい。しかし,私は,挫折が怖いので,挫折しないように頑張るしかないと思っています。歩みが遅くても,休まない人でありたいなと思っています。



 学校長 恩田徹

平成30年度京都市立堀川高等学校教員公募制度による募集要項

平成30年度京都市立堀川高等学校教員公募制度による募集要項です。

 詳しくは、こちらでご確認ください。
 
    ↓

 https://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/files/3006...



成功するための条件

 成功を目指すためには,失敗しないようにすることよりも挑戦意欲が大切であることにまずは同意していただきたいと思います。失敗しないようにしようとすると,気持ちが揺れ,守りに入りますから,目標を下げざるを得ません。つまり,高みを目指すことと,失敗をしないようにすることは残念ながら相容れないと考えざるを得ません。成功は能力と意欲と考え方の掛け算で決まるというのが社会の常識です。厄介なのが,考え方です。失敗しないようにしたいという守りの気持ちをポジティブに変換する方法の一つが「集中」です。130点の目標を設定することで100点でも満足しない癖をつけていきたいと思います。そして,どのように集中するかは準備段階で決まるように思えます。やれるときは一気にやることに加え,他人からの指示,アドバイスでも,納得すれば自分の目標と考え,自分の言葉にしてしまうことです。
 若手育成が,わが国の多くの組織の年齢構成上の課題の一つですが,成長する若手のタイプを表す次のような話を紹介しておきます。お使いを頼まれたとき,相手やモノにもよるでしょうが,皆さんはどのように対処されるでしょうか。1.本務ではないとやんわり拒否 2.なんで私なのか納得できればやってもよい 3.しぶしぶだがやる 4.言われ以上すぐにやる 5.お節介かと思うが細かく御用聞きする 
 次の「自立する18歳の日」にもしも,おうちの手伝いをと考えている諸君は参考にしてください。学ぶことに置き換えると以上の選択肢はどのような言葉に置き換わるのでしょうか。「(若)葉」と「さなぎ」と「山」の若き狩人たち,イソップ寓話「3人のレンガ職人」の話も参考に,まずは目標を130%に設定しようではないか。



学校長 恩田徹

The ballot or the bullet.

 この言葉がアメリカで発せられたのが,公民権法制定の年。わが国は前の東京オリンピックの年。韻を踏んでいることに感心しつつ,「投票」で目的を達成するか、「弾丸」で実力行使してでも目的を達成するかの二者択一は現在でも世界各地で顕在化している事実でもあります。せめて順序を逆にすべきではないのかと思います。
 昨年度の参議院選挙は18歳が初めて投票する機会でした。本校生徒が参加した昨年6月12日,大阪で開催された関西プレスクラブ主催の各党の当時の幹部の方(稲田 自民党政務調査会長,山尾 民進党政務調査会長,佐藤 公明党政務調査会長代理,小池 共産党書記局長,馬場 おおさか維新の会幹事長,福島 社民党副党首,玉城 生活の党幹事長,中山 日本のこころを大切にする党代表,荒井 新党改革代表)が出席された公開討論会から1年余りの期間の政治環境の変化を感じることも主権者教育にかかわることと思います。今回新たに投票権を付与された約半数の17期生に限らず,堀川高校生の皆さんは,期日前投票も含め,投票に行かない理由(政治や社会に関心を持たない,あるいは自分事として考えない)を受験勉強のせいにしてほしくはありません。探究活動の一環として学びの機会にしてください。受験勉強で忙しいのは分かります。みんなで決めた約束事はきちんと守るなど,人間は大変な時にその本性を発揮するものです。そういったときこそ,他者への思いやりや善悪の判断が出来ない「大きな子供」になってしまっては社会での成功はおろか個人としての幸せすらままならないのではないでしょうか。
 本校での探究の手法として「疑う」ことや「批判的精神」は不可欠です。これを「朋と愉しめ」としてスローガンとしております。今後,「勝手に探究する」学校文化を創造していくにあたって,自主ゼミをはじめ,そういった主体的な活動を「主権者」の立場でも発揮していってほしいと願っています。



                            
 学校長  恩田 徹


目標を高く!!

 毎年,8月は,先の大戦でわが国はもとより,尊い命を落とされた方々に思いを馳せる機会です。理念や目標の失敗は戦術や作戦によって補えないことにも気付かされます。
 さて,いよいよ9月。明日から文化祭です。個別には課題があろうかと思いますが,この時期,日々の学習と文化祭準備にあたって,全体として生徒諸君が頼もしく二兎を追う活動を見守っています。
 各クラスが一体感を持って高みを目指すコンテストは,表彰式での落胆ぶりを見ると,切なくなります。とりわけ9月3日(日)の3年生のアトリウム・パフォーマンスは”命がけ“の取組と言えます。3位,2位と発表された時の”落胆ぶり“は,無難に満足せず,高みを目指す堀高生の本懐と言えるのではないでしょうか。この行動規範がほかの取組への汎用力となってほしいと願います。満足できないとすれば,何が問題だったのでしょうか。スキルにとどまらず,実はシナリオ自体に限界があった設計上の問題なのか,さらには伝えたい”理念”が原因なのか・・・。優勝すればすべて良しでいいのだろうか。視点を変えて,W杯出場が決まった”侍ブルー”は世界の舞台で何を伝えたいのだろうか。
 サッカーは技術の習得だけでは勝てません。相手を敬い,仲間と協働しなければ成果が上がりません。与えられた条件の中で勝負しなければならず,卑劣な算段や姑息な手段よりも向上心が大切です。目先の安易さに流されてはいけません。というのは,国内,国際共に政治上変わりようがないと思われた困難ですら,理想実現のために変えてきたのは人間です。パフォーマンスを通して伝え,共に考えたい理念,目標のために努力している実感を持つことはサッカーであってもわが国にとって非常に大切だと思います。
 わが国の教育システムは,言われたことはやるが,“自立できない人”を量産していると言われています。“自立する18歳”として堀川高校を“卒業”するため,今後さらに,“批判なき探究に進歩なし”の精神で,自分の頭で考えたもの同士が,共に自由に議論し,高みを目指してほしいと願います。

 最後になりましたが,本校SGH運営指導委員としてご指導いただいておりました早川信夫様(NHK解説委員)ご逝去のご連絡を受けました。残念でなりません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。




 学校長 恩田徹


ストレス

 仙台でのインタハイを視察する機会に恵まれました。雨の中でしたが,サッカーに必要な3Sについて考える貴重な時間でした。speed,spirit,staminaであったり,スタミナのところにspaceを使ったり,あるいは,走り,パス,考える,この3つのスピードであったり,さすが全国に出てくる選手はそれぞれ秀でた素晴らしいトレーニングの成果を発揮していると思います。サッカーにとって立ち向かうべきものも3Sではないかと思います。速さ(speed)と強さ(strength)はボールコントロールと判断力に反比例します。さらに最も厄介なのがストレスです。ゲームが終わってみればそれほど深刻というほどではなかったのに,その時は結構きつくて負担で困難なことばかりです。サッカーは自分たちで判断し,決断する特性のスポーツです。小さい時から大人が道をつけ,与えてばかりではきっとこの先,壁にぶつかってあきらめてしまわないだろうかとおせっかいなことを考えたりします。
 受験勉強も同じではないでしょうか。多くの人が,「あの時もう少し頑張っていたら」とか「切り替えるときにきちんと本気出していたら」など失敗経験を開示してくれています。そこから学ばない手はありません。さらに,「共に高みを目指す」仲間との団体戦意識も広い意味で,ストレスをジョークに代えていけるのではないでしょうか。逃げない本物のサッカーや受験勉強に打ち込むことは成長の瞬間ではなかいと思います。受験勉強と学力との議論があることは十分理解したうえで,自分たちで本気で団体戦で取り組むことに一票入れさせていただきたいのです。



 学校長 恩田徹

なぜ学ぶのか

 昨年の同時期,「全力を出さずに,言い訳するな」と題して,35年ぶりのリーグ優勝に突き進んでいた我がカープについて書かせていただきました。今年も気分のいい朝が多いのですが油断は禁物です。とりわけ5月6日のタイガース戦で9対0から大逆転負けを食らった失敗はスルーしてはいけません。ゴールから逆算したとき「あの時の失敗さえなければ」については,1996年7月9日の札幌丸山球場での失敗体験とともに組織として引き継ぐことが肝要です。高校での学習も一緒だと思います。「あの時に目先にとらわれず“手を抜かなければ”」は多くの卒業生の思いです。
 本校の課題の一つに学習習慣があげられます。量も質もです。学年+2時間以上の自問自答型の家庭学習習慣こそが本校生としてのあるべき学習習慣のベースです。「授業についていくのが精いっぱい」「課題をこなすのが困難」という声を聴きますが,これが本校の正常な姿だと思っております。極論すれば,「余裕でやっていけるような授業や課題」に満足する程度であれば,それは本校で学ぶ意味があまりないのではないかと思います。負荷がかかって大変な状態を「学びに限界はない」といった謙虚な学習者の志に変えれば勝ちです。
 なぜ学ぶのか?学習に対するリターンの期待を否定はしませんが,学習そのものから得られる知的快楽も含まれるということを体験してほしいと願っています。
                      


 学校長 恩田 徹

Ever onward

 昨年度は全国から60以上の学校,行政機関,NPOなど諸機関からの視察に来ていただき感謝申し上げます。今年度もたくさんお声掛けいただき大変うれしく思います。過分な評価はありがたく頂戴いたしますが,うちは優良だ,高値安定だ,と思い始めた瞬間から悪しき官僚主義が生まれると戒めております。経験上ではありますが,過信と驕りのすぐ後には「ことなかれ主義」がはびこります。そして,目標なき自転。「休まず,遅れず,働かず」。問合せに対し,「それはわかりません」,「前向きに検討いたします」のその場限りの対応をするようになると,相当に根深く回復に時間がかかります。常に,「なぜ?」と仕事のやり方そのものを根本的に検討することが出来れば脱却できるかもしれません。視察にお見えになられた皆様には,生徒,担当教員に質問を直接ぶつけていただくようお願いしております。生徒も教職員も対話を通して,現状を多面的多角的に把握し,適切な目標設定に向かえる機会となるように思います。人間というものは,いかに心の中で思っていても,それを口にするかしないかで,以降の展開が全く違ってくるものではないでしょうか。心の中で感じ,思っているのと異なり,いったん口にすると,誰よりもまず自分が聞くことになります。それは,言葉というはっきりした形になって,頭に入ってくるということです。話の中にどれくらい真実が含まれているかどうかではなく,口にして以降,真実が含まれ始めてくると思います。さらに文字化して,そこで満足せずチャレンジし,ふりかえり,また文字化する。こうして泥臭く自立に向かっていきたいと思います。
 時代錯誤と言われるかもしれませんが,学生時代に読んだエズラ・ボーゲル『ジャパン・アズ・ナンバーワン』に日本人の共同意識の強さについての記述が印象的でした。それをあらわしているのは"うちの"ということばです。うちの学校,うちの校長,うちの生徒,うちの授業などである。さらにそれぞれ集団は,社会のためとかお客さんのためとか,あるいは家族のためとか,学校や会社のためとかそれぞれ目標を持っている。こんな美しい習わしが世界のどこにあるだろうか,というものでした。グローバル時代を理由に,我々自身が「役に立たない」と捨て去って,口に出すのさえはばかる傾向にあるように感じています。私たちはこういったものがなければ生きていけない,その自覚が足りないと感じます。「組織は人だ」というのは,あくまで「仕事は人次第」ということではないでしょうか。本校の最高目標「自立する18歳の育成」のため,授業も含め,一体感のある取組になっているかどうか,そして変化には何が必要なのか,そんな点検と新しいスタートラインにつく機会のために,視察に来て下さる皆様方に心より感謝を申し上げますとともに,視察の目的が達成されることを心よりお祈り申し上げます。


 学校長 恩田 徹


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行事予定
2/19 1・2年スタディサポート
2/20 月曜振替授業
2/22 1年学年末考査 〜28日  2年短縮授業(4・5・6・7限授業) スクールカウンセラー来校日(午前のみ) 前期選抜合格発表(午後生徒校内立入禁止)
2/23 1年学年末考査 〜28日
2/24 PST
京都市立堀川高等学校
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