京都市立学校・幼稚園
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Doin’ it



ウォルター・ビショップ博士曰く、
「新たな謎だ。何ともゾクゾクする。可能性に満ち溢れている。どんな答えがでるか!」

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I have a dream!

 Walt Disney 曰く、「If you can dream it, you can do it.」


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「専門性」と「汎用性」あるいは「普遍性」について

 本校の最高目標である「自立する18歳の育成」は,「大きな子ども」を本校での学びを通して「小さな大人に」ブレイクスルーすることでもあります。今あえて「ブレイクスルー」という言葉を使いました。また,「大きな子ども」から「小さな大人」にという問いを投げかけました。蝶を例にしますと青虫が成熟して「さなぎ」に変異する。つまり青虫が大きく成長してそのままさらに大きくなりつづけるのではなく別の「さなぎ」という形に姿を変える。この成熟,さらに変異という大きな変化,姿を変える,脱皮することをブレイクスルーと思ってください。ブレイクスルーというのは教育の世界では「自分の限界を超えること」です。「自分の限界を超える」とは言葉は簡単で格好いいですが,それほど生やさしいことではありません。というのは「これが私の限界だ」といって達成できるようなものは「自分の限界」とは違うと思います。欠陥の改善や不調の修復も非常に大切なことです。ただし,改善や修復は改善後,修復後の姿やデザインがあらかじめ想定できているはずです。改善前に考えられていることは「限界」とは言いません。自分の物差し,つまりこれまでの学力観や学習法や練習方法を抱え込んでいる限り,自分の限界を超えることはできません。知識は増えるかもしれないし,技術も身につくかもしれない。けれども,自分の「枠組み」のなかにいくらつめこんでも,面積は増えても立体感は生まれないように思えます。ブレイクスルーとは今までの自分全体を上から見通せるところに行く。つまり離陸することです。身につけた専門性の高い知識,技術を通してそのさきにある新しい未知のものをつかみに行くということです。
 専門性とはなんでしょうか。本当に専門性のある人とは実は専門外の世界,自分の専門以外の専門を持つ人とつながりの持てる人のように思えてなりません。自分の専門外の人とグループワークして新しい世界を作れる人のことです。ドラマでも「チームで仕事をする」話ではコンピュータの専門家とか,外国語の専門家とか,格闘技の専門家とか変装の専門家とか,心理学の専門家とかそういう様々な専門家ができてきます。スポーツの世界でも,力で押すタイプやテクニックで勝負するタイプ,小細工の専門家など競技によっては様々です。彼,彼女らがそれぞれの特技を持ち寄って,そのコラボレーションを通して,単独では成し遂げられないほどの大事業が実現される。他の専門家とチームで仕事ができること。それが専門家の定義ではないでしょうか。
 本校はそれを体験できるチャンスの場です。その意味でブレイクスルーとは目の前の勉強や取組,技能に取り組むことを通して,答えがあるのかないのか,ひとつなのかどうなのかわからない問いを自分で立てられるようになって,その先の未知のものをつかみに行く,その先にありそうなものをつかみにいけるそんな「感性」といえるものです。与えられた問いを早く正確に解くことと,自分で問いや課題を作ることとは明らかに次元が違うのです。専門性についても,専門を深く学ぶことによる汎用性や普遍性を身につけることが目的ではないかと思います。
 本校生は「自分の魂の核」である何かを,発見する可能性のある取組がたくさんあります。「心底これがやりたいんだ!」という何かや,「これこそが人生で本当に重要だ!」という何かについてです。とはいえ,手放さなくてはならないことも,いろいろ出てきます。 いやむしろ,捨てて,手放して,その涯に発見するのが,本当の「自分の魂の核」かもしれません。その「手がかり」を手につかみ,信じられるのは,あなた自身です。自分自身を深くふかく信頼しましょう。人生の転換期を突破するブレイクスルーのために。

校長 恩田 徹
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