京都市立学校・幼稚園
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「探究」とはなにか

 堀川高校には1年生と2年生前期の期間に、週2時間の「探究基礎」という授業があります。この授業は、普段の授業時間で行われ、普通科・探究科どちらにもあります。17期生の場合、1年次には3・4限に、2年次には6・7限に行われています。

 そもそも、「探究」とはなんなのでしょうか。
 「探究」とは[答えのない課題、未知の事物に対し、論理的に主張を導く活動]のことです。今、人類が抱えているさまざまな課題、社会問題や科学的な事象、自然の摂理、そもそも人間とはどのような存在なのかなど。物事の本質を探り、常識とされている事柄や自分が一度得た結論に満足すること無く、「知りたい」を究めていく活動が「探究」です。
 そして、論理的に主張を導くためには、文献調査や実験を行ったりすることで批判的に検討し、根拠を示すことが必要とされます。もちろん、主張する手段として論文を書くことも必要になります。その物事の見方や、文献・データの集め方、論文の書き方といった「探究の作法」を学び、社会に出て世界の課題に向き合うことができる力を身につけるのが「探究基礎」の授業です。

 「探究基礎」の授業についても詳しくご紹介します。
 「探究基礎」の授業は1年前期、1年後期、2年前期の3つの期間に分かれていて、それぞれをHOP、STEP、JUMPと呼んでいます。現在、18期生がHOPを17期生がJUMPの活動をしています。
 まず、HOPはクラス単位で授業を受けることから始まります。この期間に、分野を問わず研究において必要とされる普遍的な考え方を身につけます。ここで学ぶことは「探究基礎」の授業の中でも基礎となる、重要な事柄で探究の「型」とも呼ばれます。最後には学年全員で同じ「問い」に対して、一人一本論文を書きます。
 次に、STEPです。ここから、少人数講座(ゼミ)に分かれてそれぞれの専門分野の固有の研究方法を学びます。そこで身につけることは探究の「術(すべ)」と呼ばれます。実際に、17期生がどんな活動をしてどんな「術」を身につけたのか、7月23日(土)学校説明会当日、各ゼミ長が詳しくお伝えします。ご期待ください。
 最後はJUMPで、「探究基礎」の集大成になります。この期間は、HOP・STEPで学んだ内容を踏まえ、各個人が課題を設定し、論文を書き上げます。同じゼミの“朋”と先生、大学院生のTA(Teaching Assistant)さんと共に、「知りたい」ことに半年間、じっくりと向き合います。現在の17期生のJUMPの様子は、再来週以降HPでもお伝えして参ります。

 最後に、なぜ「堀川」で、「高校」という場でこのような取り組みを行うのでしょうか。
 17期生探究基礎委員会では、探究を「盛り上げる」ために、自分の「知りたい」ことを、“朋”と共有する場を作る企画をおこなってきました。やはり、この問いの答えはここにあると思います。高校生という時期に「探究」をする意味、そこに「大学に入って行う研究の先取りができて有利だから」といった考えはありません。もちろん、大学生になるまで待ちきれないような「知りたい」ことがあった人もいるでしょう。しかし、学部学科のような自分の限られた狭い領域にとどまること無く、幅広い世界に興味・関心をもてるのが高校という場だと思います。そして、京都中、さらには遠方より“朋”が来て、言の「葉」を巧みに使い語り合い、理解を深め「高みを目指す」ことができるのが「堀川」だと思います。様々なことに興味・知識を持っている仲間がたくさんいます。ぜひ、堀川で一緒に探究をしませんか?

 今回の内容は少し難しいものだったかと思います。質問がございましたら7月23日(土)学校説明会で探究基礎委員にお尋ねください。お待ちしております。

(「葉(わかば)」の17期生探究基礎員会)

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