京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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17期生入学式

 4月8日(水)10時より17期生入学式を挙行いたしました。

 以下,恩田校長の式辞概要です。

 学校として,17期生諸君に,三つの約束をいたします。
 第1は「学校は学びの場だ」ということです。経験が乏しく,自分が十分ではないということを自覚して,謙虚さを持ってください。アロガントな態度は,学校の多様な学びの機会の存在自体に気付かないことにつながります。本校の「二兎を追う」,とは「日々の学習」と「探究活動」を欠かさずにせよ,ということです。探究活動は,自分の「知りたい」という好奇心に始まり,それを知るため・導くための方法を考え,実際に手と頭を動かし,その答えに近づこうとすることです。「知りたい」ことを知る,という目的に動機づけられて起動する営みです。しかし,何かを「知りたい」と思うためには,まず,そのことの存在を知らねばなりません。あるいは,あることをどのように導くか,ということを考えるときに,別の知識からその方法のヒントがえられなければ,解決の方法さえ思いつかないかもしれません。つまり,よりよい探究活動には,「知りたい」という対象の存在や先人たちがどのような研究によって知識を得てきたかという手法を知ること,すなわち幅広い教養が必要となります。一方,日々の学習は,そんな幅広い教養を身につける営みです。知らないことを知る,知りたかったことが実はこれだったという発見もやはり楽しいことであり,学ぶ楽しさそのものに動機づけられます。しかし,時には,体系化されたことを学ぶ際に,その体系は何のために必要とされたのか,あるいは自分自身がその体系を何のために学ぶのか,という問いに躓くことがあります。この躓きは,探究活動を進める際に,実際に自分が学んだことを活用できたとき,きっと解消します。
 約束の第2は「学校は小さな社会だ」でしたね。集団の中で自己を見つめ,他者を理解する場。したがってルールがあり,マナーが必要です。他者の受け止め方への想像力,イマジネーションを磨いてください。堀川高校という小さな社会への参画意識と危機管理の当事者だということです。お客さんではなく,アクターだという自覚ある行動が求められます。君たちがそうある限り,私たちは君たちを大きな子どもではなく,「小さなおとな」として接します。本校では思考を起動するためのコミュニケーション,言語技術を重視しています。言葉は時として凶器となることがあります。言葉を大切にする学校,言葉の通じる学校をつくる過程の中で,信頼される大人になってください。
 約束の第3は「学校は楽しいところだ」ということです。しかし,楽しさは待っていて口を開けて与えられるものではありません。挑戦し,失敗し,立ち向かい自ら得るものだ,ということを意識してください。わが国のリーダーにしたたかさがないといわれるのは,若いうちに失敗をしていないからともいえます。失敗を恐れ,言われたことだけ完璧にする優等生で終わらないでください。スキルが優れているから失敗しないということとチャレンジしないから失敗しないことを混同せずに,自ら参画し,参加する姿勢をもちなさい。そうする君たちに対して,私たちは,君たちの個性を尊重し,見張るのではなく見守ります。
 わかば湧きたち,燦々と,世界にひろがる。君たちは、「葉(わかば)」です。これからグングン成長するような可能性,緑とエネルギーがあふれているそんな君たちを3年間見守っていきたいと思います。丈夫で,しなやかに成長して天にそびえる規格外の姿に成長していってほしいと願って名づけます。違いがあったとしても,このビックボックスで志を立てて将来の夢を膨らませ,青々と伸び,打たれ強い幹となり,グローバル社会でも自立するチームづくりに参加しようではありませんか。

 平成27年4月8日 学校長 恩田徹



写真上:式全体の様子
写真中:恩田校長式辞の様子
写真下:生徒代表宣誓の様子

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行事予定
5/1 月曜振替授業 避難訓練
5/2 遠足
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