「山」の海外研修 速報 マレーシアコース6日目

　マレーシアコース第6日目には、クアラルンプールでの班別研修が行われました。
　小規模な町だったコタ・キナバルとは異なり、人にあふれる東南アジア有数の大都会の中、バスや鉄道を乗り継ぎ、市内各地で研修が行われました。
　前回の反省を活かし、積極的に声をかけること、またどのような人々に声をかけるか、なども向上し、130人ほどのアンケート調査を達成したグループもありました。入り組んだ都会の交通で迷ってしまうこともありましたが、迷ってたどり着いたところが、自分たちの探究活動に有益な場所だった、という班もありました。
　生徒たちから複数聞こえた声として、「ガイドさんに頼ってしまったり、言語のサポートを得続けることが悔しい」というものがありました。実際、自分たちだけだったらどう行動するか、を鑑みて、現地の人に道を訪ねたり、班長のリーダーシップのもと、得られる情報で最善を尽くす姿勢が見られたりしました。
　安易に円滑な研修を望むのではなく、あえて困難に立ち向かい、失敗すら成長につなげるしたたかさとしなやかさを、生徒たちはつかんでいきました。
コース長の生徒Oさんが立てた目標に、「回り道をしてもゴールまでの道筋を立てられるイメージ力を持つ」というものがあります。
　コース長のもとで、一人ひとりが確かに、研修の成果を上げてきていることがうかがえます。
　夕食後、班および班を超えた振り返りと交流が行われ、生徒たちはそれぞれ、自らの学びを実感に変えていきました。
　明日が現地での活動最終日に当たります。マレーシア森林研究所とマラッカでの班別研修が行われ、夕食の後に日本への帰途に着きます。