京都市立学校・幼稚園
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ハートフルマーク

手品

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使い慣れて気に入っていた私の机(ご覧になった方はたいてい何かおっしゃいます)


 昨日19日の9時に進級認定会議があり,休学等の2名を除いて全員の進級が認定されました。
 全員が進級し,全員が卒業するというのは,生徒と教職員と保護者のコラボレーションによる成果で,本当にうれしく思っています。認定会議の審議ののち,教務主任から「荒瀬校長,これでよろしいでしょうか?」と求められて決裁を行い,続いて教職員の労をねぎらってそれぞれの尽力に感謝していることを伝えました。その間,私に向けられた教職員のまなざしに,大きな力を感じました。私が言うのはなんですが,個性的で,実にすてきな人たち。こういうメンバーと時間を重ねてきたのかと思うと,少し熱くなりました。
 アリガトウ,ミナサン。アナタ方ノオカゲデ,ココマデヤッテクルコトガデキマシタ。ホントウニ感謝シテイマス。
 最後に管理職の異動について話しました。青天の霹靂という言葉は使いませんでしたが,これをそう言うのだろうと思いながら。
 今年から離任式を年度内にすることにしたが,それは私が異動することを知っていたからではありません,と言いました。少し笑ってくれました。
 あの机をどうするのかと思っている人も多いでしょうが,手品のようにきれいに片づけて見せるから,乞うご期待,と言いました。また少し笑ってくれました。

 9時40分から1年生海外研修旅行の解団式。病気になったりスリに遭ったりといったトラブルはありましたが,全員が帰ってくることができて安心しました。

 初めて普通科・探究科の別なく選択制にし,しかもヨーロッパを新たに採り入れた海外研修が成功して本当によかった。世界は広い。その広い世界と無縁に生きていくことはできない。その中で君たちは生きていく。正解を求めることは大事だが,容易には見つからないし,実はないかも知れない。ではどうするのか。納得のできる判断をできるように,その力をつけるために学べ。

 研修旅行委員は,教職員や旅行社の方や,そして保護者の方に感謝の言葉を述べて,最後は全員が起立して一本締め。

 11時から終業式。京都府の放送コンテストや京大主催の剣道大会や税の作文・標語コンクールで賞を受けた生徒たちの伝達表彰を行ったあと,第1回科学の甲子園に京都府代表として出場する8人の生徒たちが舞台に上がり,代表が決意表明。大きな拍手を受けていました。ガンバレヨ。
 1年生と2年生だけになって,広く感じられるフロアに立つ生徒たちに話しました。

 去年の終業式では,3月11日の東日本大震災で亡くなられた方のご冥福を祈って黙とうを捧げた。この震災とその後の状況を忘れてはならない。
 11期生が多くの感動を残して卒業した。「芽ぐむ11期生」の答辞をHPに載せているので読んでほしい。
 今日は午後に合格者が保護者とともに登校する。14期生だ。根っこの12期生,はがねの13期生,そして新たに加わる14期生。それぞれがそれぞれの堀川をつくっていってくれることを願う。堀川はすでにあるのではない。つくるから形づくられる。先輩たちがそうしてきたように,いまの堀川を乗り越えて,君たちも自分の堀川,自分たちの堀川をつくってくれ。
 その際に言葉が重要な意味をもつ。思いを言葉にせよ。考えを言葉にせよ。言葉の通じる世界をつくっていってほしい。
 4月から校長が替わる。川浪副校長先生が校長になられる。新しく教頭として,教育委員会から谷内秀一先生に来ていただく。古池教頭先生,中野事務長は引き続き君たちと一緒だ。私は教育委員会に行くことになる。保護者の方にお知らせする文章を書いたので,持って帰ってほしい。君たちへの挨拶は26日の離任式でするが,今日はお礼を言っておきたい。君たちのおかげでいい時間を過ごすことができた。君たちといるとき,私はとても幸せだった。本当にお世話になりました。ありがとう。

 拍手を受け降壇して,生徒部長が,安全確保の観点で上履きをスリッパから運動靴に変更するという連絡をしているときに,言い忘れたことがあったのに気づきました。生徒部長の話のあとで再び登壇。

 大事なことを言い忘れました。来年度の1年生14期生から,総合探究と探究基礎の名称を統一して,探究基礎とします。すでに君たちの取り組んでいる内容が同じであるし,基礎をやっているんだ,言い換えれば,基礎しかやっていないんだ,ということを改めて認識するためです。13期生については,カリキュラムが確定しているので名称はそのままです。それにしても,一旦下りたのにまた上がってくるって,未練やね。
 生徒の中から笑い声が聞こえました。

 在籍生徒の保護者の方にお渡しした文章ですが,卒業生の保護者の方や,お世話になった多くの方々へも,同じことを同じ気持ちでお伝えしたいと思います。
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 平素は本校教育活動にご理解をいただき,まことにありがとうございます。
 このたび管理職の人事異動が発令されましたのでお知らせいたします。生徒諸君には本日の終業式で伝えました。なお,教職員への発令は3月23日以降になります。
 まず私についてですが,京都市教育委員会事務局に転出することとなりました。平成10年4月に教頭として着任して以来14年間,とりわけ校長になってからの9年間,保護者の皆様にはひとかたならぬお世話になりました。心から感謝いたします。本来ならば,直接お礼を申し上げねばなりませんが,書面にて失礼することをお許しください。
 在任中,生徒には常に多くを教えてもらいました。加えて,保護者の皆様には様々な形でご支援いただきました。それにもかかわらず,私の力不足のためにご心配をおかけすることも多々あったかと思います。申し訳ありませんでした。
 思えば実にいろいろなことがありました。出会った生徒は,3,800人を超えます。その一人ひとりが,掛け値なく私の財産です。かつて卒業生の一人が,「石炭燃やして汽車走る。思い出燃やしてぼくらは歩む」と書きました。楽しかったことや苦しかったこと,辛かったことを思い出に換えて,生徒や卒業生がこれからをよりよく生きていってくれることを願っています。
 さて,後任の校長には,川浪重治副校長が就任します。学年主任,企画部長,進路部長,研究開発部長,教頭,副校長を歴任し,陰ひなたなく堀川を守ってきました。私になさってくださいましたように,ぜひ川浪重治新校長をお支えください。
 また,新たに教頭として,教育委員会学校指導課高校担当の谷内秀一主任指導主事が着任します。高校教育の取りまとめ役で,実に誠実な人物です。
 古池強志教頭と中野幸一事務長は,川浪校長のもとで引き続きその職を務めます。これまで同様,よろしくお引き立てください。
 管理職は一部交代しますが,堀川が変わることはありません。11期生の一人が卒業式の後で,「普通の学校にならないようにしてください」と言いました。どういう意味かと尋ねると,「堀川は特別じゃないですか」と答えます。私が「堀川は普通の学校ですよ」と言うと,「それなら堀川の普通を変えないでください」と真剣なまなざしで見つめます。君たちが,その「堀川の普通」をつくってきたんだよ,と思いました。
 生徒がいる限り,教職員がいる限り,そして保護者の皆様が支えてくださる限り,堀川が堀川でなくなることは絶対にありません。
 最後になりましたが,生徒諸君と保護者の皆様のご健康をお祈りいたします。
 重ね重ね本当にありがとうございました。
……………………………
 長年にわたって本当にお世話になりました。この場を借りて,深く感謝いたします。

 この「校長室から」はもう少し続けますので,またご覧いただければ幸いです。ただし,システムの関係で,3月末に「学校の様子」ともども更新されるそうです。

 春分。今日はずいぶん暖かくて。
 ドアを開け放していると,アトリウムのあたりから生徒の歓声が聞こえてきます。
 いずれはと思っていたけれど,突然堀川を去る。手品のような気がします。

                      41号(2012.03.20)……荒瀬克己

海外研修旅行(アメリカコース)無事到着しました(2012.3.17)

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13期生海外研修旅行アメリカコースが21時30分に、堀川高校に到着しました。

春一番かと思った

 3月15日,卒業した11期生有志が大掃除にやってきました。
 リーダーの指示のもと,あちらこちらを掃除して,最後は文化祭でパフォーマンスを演じたアトリウムの拭き掃除。並んで,ヨオイドン。楽しそうにがんばってくれていました。
 最後に集合して解散。居合わせたのでお礼を言っておきました。その後も三々五々残っている生徒と話していたら,「大階段の手すりのところを掃除したいんです」と言う生徒がいて,家から歯ブラシを持ってきていました。生徒が「大階段」と呼んでいるのは,アトリウムにかかる階段のことです。
 「歯ブラシですか。ハミガキを使うの?」
 「ペーストは使いません」
 「ペーストってなかなかしゃれていますね」
 「家では歯磨き粉とかと言っています」
 「ふうん。私が子どものころは柳の枝で塩を使っていました」
 「えっ,ほんとですか!」
 「うそ。そんなん江戸時代みたいやんか」
 「えー。ウソついていいんですか」
 「これから世の中に出て行ったらいろんなことがありますから注意しなさい」
 「はい,気をつけます」
 かつて4期生が,床に座り込んだり,はいつくばったりして,南館の4階から1階までの汚れを取ってくれたことを話しました。
 「すごいですね」
 「すごいでしょう。君たちもね」

 15日にはとても強い風が吹いていました。春一番かなと思いましたが,そうではなかったようです。昼過ぎに,ヨーロッパ研修に行っていた13期生たちが帰ってきました。研修と時差で疲れ気味の生徒たちは,しかし,少しおとなの顔になっていました。かれらも私服。11期生たちも私服。ひとときアトリウムはいつもとは違った光景でした。
 平成11(1999)年の新入生から,それまで私服だったのを制服に切り替えたのですが,私は私服に戻したらいいのではないかと思っています。以前にそう生徒たちに言ったら,「絶対制服ですよ」と返されました。それなら秋田高校のように,制服があって式や対外的な行事では着用するが普段は制服でも私服でもよい,というようにしたらどうかと思いますが,さてどんな返事が返ってくるでしょうか。

 前回は「トミーの答辞」を紹介しました。今回は,私の式辞の最後の部分を紹介します。
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 さて,最後に三つのことを言っておきたい。
 多くの諸君の大学入試の結果は来週明らかになる。第一志望を叶えられる人もいるだろうし,そうでない人もいるかもしれない。いま,目の前にある大学入試は君たちにとってとても大きなことであるだろうけれど,これからの人生においては,いま以上にもっと大きなことと感じる課題や壁が多く待ち受けていることだろう。そのとき,君たちは何を選択するかを考え決断するわけだ。
 そこで君たちに言っておきたいことは,「選んだものを好きになれ」ということだ。他にもいっぱい可能性はあっただろう。そちらを選択すればよかったと思うこともあるかもしれない。しかし,君たちはそれを選んだ。いい加減に選んだのなら別だが,迷いに迷って選んだ。それなら,その自分に対して誠実さや責任を持とう。「選んだものを好きになれ」。

 次に,閉ざされた個人でなく,「開かれた個人として生きていけ」ということを言いたい。言うまでもないが,「自立する18歳」も,堀川高校憲章にある「ひとりになる」も,周りと切り離れて生きることを意味しない。
 「開かれた個人として生きていけ」。

 最後に,諸君,ありがとう。
 君たちと一緒に時間を重ねることができて,感謝しています。
 君たちは若く,可能性に満ちています。
 苦しいことがあったとしても,必ず乗り越えられると,自分を信じてください。
 おしまいに言いたい言葉は,「ぜひまた会おう」。
 くれぐれも元気で。
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 「また会おう」。これは3期生の卒業式で,代表生徒が仲間たちに語りかけた言葉です。8年前の卒業式を思い出します。校長になって初めての卒業式でした。2年生の時にクラスで取り組んだ文化祭の劇の,坂本龍馬の台詞を彼女は最後に告げたのです。壇上で泣きながら,「龍馬は言った。『また会おう』」。
 多くの物語を紡いで時間が経ち,今年度もあと2週間で終わろうとしています。
 19日月曜日には終業式を行いますが,午後には合格者が登校し,また新しい堀川高校の準備が始まります。
 夕方,校長室に男子バレーボール部の顧問がやってきて,
 「また花を植えたいんですが,玄関前に置いてもいいでしょうか」
 「どうぞご自由に」
 「今年は,生徒がトマトやモロヘイヤや,オクラも植えたいって言っています」
 「いいですね。料理教室を開いたら」
 「生徒が食べたことがないと言うので,モロヘイヤができたら素麺と一緒に食べさせてやろうと思っています」
 モロヘイヤと素麺。私も食べたことがありません。
 去年はあざやかに花が咲いていました。今年の夏には,にぎやかな家庭菜園ができあがることでしょう。

 15日のことに戻りますが,残っていた11期生の何人かが靴箱の前に置いてあるスノコを磨いていました。そこまでするのか,感心だなあと思って声をかけたら,掃除ではなくて描いた絵を消しているとのこと。
 動かしたとき元の位置がわかるように目印をつけたらどうかと考えて,生徒部の教員に尋ねたら「やっておいて」と言われたそうです。それで番号も書いたそうですが,それだけではなく,おひさま,すいか,おさかな,なすび……色とりどりの絵を描いた。それを報告に行ったら,「消しなさい」。ということで懸命に消している最中だったのです。
 生徒に混じって,学年主任も作業をしていました。黙々とサンドペーパーでスノコの絵をこすり取っている様子は,なんだかうれしそうに見えました。
 あとで聞いたら,絵の中には緑の「芽」もあったそうです。芽ぐむ11期生。ありがとう。

 今夜9時ごろに,アメリカ研修組が帰ってきます。これで13期生が全員帰国します。
 卒業していった生徒たちがそれぞれの堀川をつくっていったように,「根っこ」の12期生,「はがね」の13期生,そして新たに加わる14期生が,自分たちの堀川をいのちあるものにしていってほしいと願っています。

                      40号(2012.03.17)……荒瀬克己

上:「大階段」の手すりの接続部を歯ブラシで掃除する卒業生。
中:そのアップ(アップを撮ると言ったら身づくろいをしてくれたのですが,撮りたかったのは歯ブラシでした。ごめんなさい)。
下:玄関横の靴箱のスノコを掃除する卒業生たち。右上が学年主任です。

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卒業生による大掃除(2012.3.15)

 11期生が堀川高校校舎の大掃除を企画し有志が集いました。アトリウム,自習室,図書館,玄関など3年間の感謝の気持ちを込めて、楽しそうに隅々まで拭き掃除などを行いました。

写真上:1階の玄関窓ふき
写真中:アトリウムぞうきんがけ
写真下:歯ブラシを使って手すり磨き
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コミュニティーカレッジ講座(2012.3.17)

毎年好評のコミュニティカレッジ講座のひとつである「人間行動学入門」を開講しました。毎年3回シリーズで立命館大学文学部教授、精神分析学がご専門の山本昌輝先生に来ていただいています。今年度最終回となる17日は、参加者の様々な質問に専門的かつ丁寧に答えていただきました。

堀川高校コミュニティーカレッジについてはこちらをご覧ください。http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/horikawa/

写真上・中:講座の様子  
写真下:生徒からのお礼の言葉と花束贈呈
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海外研修旅行(ヨーロッパコース)無事到着しました(2012.3.15)

13期生海外研修旅行ヨーロッパコースが12時00分に、堀川高校に到着しました。

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12期生(2年生)進路ガイダンス「卒業生に学ぶ」(2012.3.14)

 2年生の学年末考査は昨日が最終日でした。今日は、全員が午前中にスタディーサポート(学力テスト)を受け、午後から進路行事を行いました。
 母校の後輩のために、5期生から9期生の卒業生が71名来校してくれました。先輩から、大学での研究内容や学生生活、目指している職業などについての具体的な体験談を聞いたり、今後に役立つアドバイスをもらったりしました。2年生は自分自身の大学生活を想像し進路目標を確認し、学習方法を再構築しました。

写真上:卒業生と生徒運営スタッフとの打ち合わせ
写真中・下:学部・学科などのグループに分かれての分科会
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海外研修旅行(マレーシアコース)無事到着しました(2012.3.14)

13期生海外研修旅行マレーシアコースが朝9時20分に、堀川高校に到着しました。

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海外研修旅行(マレーシアコース・アメリカコース)出発しました(2012.3.9)

 昨日に引き続き、13期生海外研修旅行マレーシアコースが朝6時50分に、アメリカコース2団が朝7時30分に学校を元気に出発しました。

写真上:マレーシアコース出発前
写真下:アメリカコース出発前
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ヨーロッパコース出発(2012.3.8)

今朝7時頃、13期生海外研修旅行ヨーロッパコースの生徒が保護者・教職員が見送る中、無事出発しました。

写真上:バスに乗車する生徒
写真中:研修旅行委員打ち合わせ
写真下:出発直前「行ってきます」
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行事予定
3/22 新2年教科書販売(予定)
3/23 新3年教科書販売(予定)
許可生徒以外校内立入禁止(12:00〜)
3/24 PSTなし
3/26 離任式(11:00〜)
中学生及び保護者
3/20 新1年教科書販売
3/21 新1年教科書販売
3/23 合格者登校日(13:00〜)
京都市立堀川高等学校
〒604-8254
京都市中京区東堀川通錦小路上ル四坊堀川町622-2
TEL:075-211-5351
FAX:075-211-8975
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