京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/28
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第12回入学式(その2)

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今年度着任した 北村 光司 校長先生にとっても,初めての入学式でした。
以下,学校長式辞を紹介します。

(前略)
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。京都堀川音楽高等学校 教職員一同、そして在校生一同、新入生の皆さんのご入学を心より歓迎いたします。

皆さんは、本校が昭和23年に「堀川高校音楽課程」として創設されてから数えて、第75期生に、この城巽の地に移転新設され「京都堀川音楽高等学校」となってからは第12期生にあたります。長い歴史の中で、多くの先輩方が努力を重ね、夢を現実のものとしてこられたように、皆さんもここで同じように努力を重ね、自らの将来を切り拓いて行ってもらいたいと思います。私たち教職員一同は、皆さんの努力に、最大限の支援を惜しみません。

(中略)
世界は今、新型コロナウイルス感染症の大流行という大きな困難の中にあります。感染拡大防止のために、様々な制約が設けられ、新しい生活様式を求められるようになりました。多くのコンサートが中止や延期を余儀なくされ、思い切り練習をすることすらはばかられる今は、音楽に生きるものにとっては苦難の時代といっても過言ではありません。

先ほど、本校の校歌を聞いていただきましたが、本来なら、本校入学式の校歌は、この場にいる皆さんにより合唱されるものであり、その合唱に新入生、保護者の皆様がたいへん感動されると聞いています。感染症対策のため、校歌は一番を聞いていただくのみとさせていただきましたことを残念に思っています。

本来歌われるはずであった校歌の三番の歌詞にはこうあります。

「たたんだ翼をひろげ 恐れずに向かっていこう 
 この翼が 巻き起こす風をしたがえ 
 世界の静まる中で 響き出す 本物のかがやきへ」

作詞していただいた山本純子先生は、「世界の静まる中」について「舞台の上も客席も、会場の呼吸が一つになるしーんとした瞬間」とおっしゃっていますが、私には今の世界の状況、音楽の翼をひろげたくてもひろげられない状況を表しているようにも感じられます。しかし、そうした中でも私たちは音楽の持つ力、人に感動や安らぎ、明日に向かう活力を与える音楽の力を信じましょう。そして、将来、翼をひろげ、風を巻き起こし、多くの人々に感動を与え、心を癒し、励ますために、日々の音楽の学習やレッスン、普通教科の学習に取り組み、自らを鍛え、向上させていきましょう。私たち教職員も「今できること」を考え、皆さんとともに一歩ずつ進んでいきたいと願っています。

最後になりましたが、保護者の皆様に一言申し上げます。お子様方は、義務教育を修了され、音楽の専門教育を行う本校を選び、ご入学されました。その気持ちを大切にさせていただきながら、一方で、自立した大人として様々な判断や行動を行っていけるように、指導を行いたいと思っております。時には厳しい指導を行ったり、難しい判断を生徒の皆さんに求めたりする場面もあろうかとは思いますが、それも自立への、「本物のかがやき」への一歩を促す指導であるとご理解いただき、ご協力いただきますよう、お願い申しあげます。

75期生のみなさんが、音楽を深く愛し、自分の中にある無限の可能性を信じて、前を向いて、あらゆる困難に積極的に挑戦していってくれることを心から願い、式辞といたします。

                         令和3年4月8日

       京都市立京都堀川音楽高等学校 校長  北村 光司

第12回入学式(その1)

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晴天に恵まれた4月8日(木),10:30より本校ホールにおきまして,ご来賓として,城巽自治連会長 香川様,PTA音友会会長 三宅様,京都・堀音同窓会会長 塩見様,堀音父母の会会長 吉田様をお迎えし,第12回入学式を挙行しました。

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため,規模を縮小しての開催となりましたが,保護者の皆様や在校生,教職員が温かく見守る中,第75期生40名が晴れて“堀音生”となりました。

「入学生代表のことば」で,代表の阿部さんは「幼い頃から目標にしていた京都堀川音楽高校に入学し,憧れの制服を身にまとい,喜びと期待でいっぱいです」「音楽の道を歩む仲間とともに刺激しあい学ぶことのできる喜びや悩みを共有し,それぞれの夢の実現に向けて一歩ずつ歩んでいきたいと思います」と決意を述べてくれました。

学校長の式辞は次のブログで紹介します。

【4/8入学式】新入生保護者の皆様へ

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本校のソメイヨシノはだいぶ散ってきましたが,昇降口前のサトザクラが満開を迎えました。入学式の朝に,新入生のみなさんをこの桜がきっと迎えてくれることと期待しています。

さて,新入生の保護者の皆様にすでにご連絡しておりますとおり,4月8日(木)10時30分より本校ホールにて行います,令和3年度入学式につきましては,保護者の方のご参列は,各ご家庭につきお一人とさせていただきます。

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため,どうかご理解ご協力のほど,お願い申し上げます。

ご挨拶

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 今年度より京都市立京都堀川音楽高等学校の校長を拝命しました、北村光司と申します。どうぞよろしくお願いします。

 さて、令和3年度の始まりは、例年よりも早い満開の桜によってもたらされました。初唐の詩人劉廷芝(りゅうていし)は「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同(ねんねんさいさいはなあいにたり さいさいねんねんひとおなじからず)」と自然の悠久さと人の世のはかなさを対比して詠みましたが、人の世にこれほどまでに大きな変化が訪れるとは誰が予測することができたでしょうか。

 この2年で私たちを取り巻く環境は大きくその姿を変えました。コロナウイルス感染症の世界的な拡大を受け、人と人とが集まることさえいろいろな制約の中でしかできない状況となっています。学校も昨年6月に授業は再開したものの、感染の状況に応じて教育活動の内容や順序に様々な制約が課せられています。特に音楽は、そうした制約を一番受けやすい位置にいるといっても過言ではないでしょう。

 しかし、だからと言って私たちの中から音楽は消えるのでしょうか? いいえ、音楽は常に私たちのまわりに、そして私たちの中に息づいています。映画「ショーシャンクの空に」の中で刑務所の懲罰房に入れられた主人公は、何もない、窓すらもない独房の中で何をしていたと周りの囚人に聞かれたときに、こう答えます。「音楽を聴いていたのさ。」囚人たちが不思議に思うと彼はこう続けます。「頭の中さ。心でも。音楽は決して人から奪えない。」人は逆境の中にあっても、音楽により救われ、音楽とともにあろうとするものなのです。

 さあ、新しい年度が始まります。まだまだ制約は多いことが予想されますが、今こそ私たちは音楽の力を信じ、細心の注意を払いながら「できる」ことに全力を注ぎ、私たちの音楽を研ぎ澄ましましょう。それはやがて、「力」となり、近い将来、多くの人に感動を与える原動力となるはずです。

                      令和3年 4月 1日
   
       京都市立京都堀川音楽高等学校 校長  北村 光司

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