京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/28
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対面式、新歓コンサート

新1年生を迎え、13日(水)、対面式と新歓コンサートが行われました。
対面式では、新1年代表が堂々と力強く挨拶し、生徒会長が新入生を優しく励まし、期待を表明しました。
続いて、「新歓コンサート」が開かれ、3年生を中心に先輩たちが楽しいクイズコーナーもまじえながら、普段とは違った編成、曲種で新入生の耳を楽しませました。中でも、5台のスタインウェイを使ったピアノ5台の連弾は珍しく、圧巻でした。また、校長を引っ張り出し飛び入り参加させたグループもあり、山脇校長は無事その役を果たしました。(お疲れ様でした。)
先輩たちの暖かい演奏を聴いて新入生はますますこの学校で学ぶ意欲を高めたようでした。
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平成28年度 入学式 (70期)

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               式辞

 毎年、京都・日本の春を象徴する装いをみせるここ城巽の地は、今年も四月の訪れと同時に一気に桜が満開となり、新たな年度のスタート、そして新たな出会いを待ちきれないと言わんばかりでした。昨日の雨で、少し散ってしまったかもしれませんが、逆に、あらためて仕切り直し、晴れやかな、身の引き締まる思いで、今日の日を迎えることができた、そんな気がします。

 3月の第67期卒業演奏会の挨拶でも触れましたが、戦後70年を過ぎた我が国、国の内外や分野を問わず、前に進めなかったり、時には心が通じ合わなかったり、裏切られたり、解決すべき課題はいまだ多く、科学・文化・スポーツ・芸術の世界においてさえ、人間の尊厳をも問われかねないような、厳しい状況が立ちはだかっている現実があります。

 季節としての春は毎年確実にやってきますが、本当の意味での春爛漫の日々が、日本・世界に一日も早く訪れることを祈るばかりです。しかし同時に、今こそ、「音楽」の、そして文化芸術の持つ力や可能性を強く信じる時ではないかと感じます。だからこそ、その才能を与えられ、豊かな未来を託された若者には、しっかりと先を見据え、本質をわきまえ、立ち向かう姿勢と、高い「志」が求められていると思うのです。

 本日は、京都市立京都堀川音楽高等学校、第7回入学式を挙行するにあたり、御来賓として、京都市教育委員会生徒指導課首席指導主事 八束様、PTA音友会会長 束原様、ならびに役員の皆様、京都・堀音同窓会会長 藤本様、城巽自治連合会会長 香川様、堀音父母の会会長 寺内様、のご列席を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

 ただ今めでたく、平成28年度新入生、40名の入学を許可いたしました。
 
 新入生、第70期生の皆さん、入学おめでとう。皆さんは、見事選抜の難関を突破し、この晴れの日を迎えました。ここまで確固たる意志を貫き、たゆまぬ努力を重ねてきた、その成果が花開いたのだと思います。また、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。保護者の皆様におかれましても、ここまで並々ならぬご苦労があったであろうと拝察いたします。京都堀川音楽高等学校 教職員一同、そして在校生一同、新入生の皆さんのご入学を 心より歓迎いたします。

 さて、本校は、1948年(昭和23年)に 、「堀川高校音楽課程」として創設され、以後、出雲路学舎、岡崎学舎、沓掛学舎と移転し、1997年(平成9年)、日本で唯一の公立の音楽高等学校として独立しました。そして今からちょうど6年前の平成22年4月に、ここ城巽の地に移転してまいりました。新校舎とともに校名も、「京都市立京都堀川音楽高等学校」と 改称、新たな一歩を踏み出し、今年3月には、第67期生が、それぞれの進路に向かって力強く巣立っていきました。

 そして記念すべき第70期生40名を、今日、制服の装いも新たにして、迎えることができました。創設以来、音楽を専門とする公立の高等学校として、全国から高い評価を受け、その70年近い歴史の中で、国内のみならず、世界で活躍する音楽家を数多く輩出してきた、輝かしい伝統のある音楽の名門校です。したがって、新入生の皆さんには 本日から、この京都堀川音楽高等学校生の一員としての、誇りと自覚を持って生きてほしいと思います。

 本校の教育目標は、「人権尊重の精神を基盤に、心豊かな人間を育てるとともに、将来幅広く音楽専門家として活躍し、文化の発展に貢献する人材を育成すること」です。この大きな目標を達成するためには、まず、水準の高い、恵まれた環境と、熱意ある優秀な教授陣に囲まれた中で、思う存分、「音楽力」を身につけなければなりません。

 今、皆さんは、「音楽」という、楽しいけれどもけっして平坦でない厳しい道を敢えて志しました。自分が多くの中から選ばれし精鋭であるという、自信と誇りを持って、何事にも積極的に取り組んでください。また同時に、自ら進んで教養を身につけ、視野を広げようとする姿勢を忘れてはなりません。その基礎基本となる「確かな学力」を培うことも、けっして怠ってはなりません。なぜなら、皆さんの大きな夢の実現への道は、その「音楽力」と「確かな学力」の両輪がそろってこそはじめて動き出すものだからです。

 高校時代は、そのためだけに与えられた、時間と空間を占有できる、貴重な日々の連続です。思う存分「学べる」という歓びをかみしめ、他者を慮りながら自らを律し、たくましく、その貴重な日々を構築していき、将来に繋がる大きな「人間力」 を培ってほしいと思います。

 本校の校歌「海を遠く」の歌詞の中には、

『こころを合わせ そよげば 歌がひろがる』 
『ひとりでできないことも、わたしたちが集えばできる』
『たたんだ翼をひろげ 恐れずにむかっていこう』 とあります。

 音楽を通した学びの過程で、自らの個性を磨き、伸ばし、他者の思いに心をよせ、自分に何ができるか思索してください。そして3年後には、与えられた環境の中から、思い切って翼をひろげ大きく飛び立ってほしい。そのために、この学び舎で、仲間とともに切磋琢磨し、時に悩み苦しみ、しかし常に楽しみ、有意義な3年間を送るのだという、ゆるぎない「覚悟」を 今日から持ちつづけてほしのです。

 音楽を深く愛し、自分の中にある無限の可能性と力を信じ、これから始まる音高生活の充実は「自分しだいで決まるのだ」とたえず自身に言いつづけてほしい。また、そのためにも常に高い目標と志をたてて、これから始まるすべての事に積極的に臨んでもらいたいと心から願っています。

 最後に、平成28年度新入生40名、第70期生に、アンドレ・ジッドの言葉を激励として贈り、式辞とします。

『改革すべきは世界だけでなく、人間である。その新しい人間はどこから現れるのか。それは外部からではけっしてない。友よ。それを自分自身のうちに見い出すことを知れ。各人は驚くべき可能性を内蔵している。君の力と若さを信ぜよ。たえず言い続けることを忘れるな。「自分しだいでどうにでもなるものだ」と。』

                     平成28年4月8日 

                京都市立京都堀川音楽高等学校
                   校 長  山 脇  護

平成28年度京都堀川音楽高等学校経営方針

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                     学校長 山脇 護  

 校名を改め、城巽の地に新築移転して6年が経過し、第67期生(新生第4期生)が卒業した。多方面の関係者の熱意と尽力によって実現し、地域ともしっかり連携をとりながら受け継がれていく教育環境の中、生徒たちの高い志とたゆまぬ精進、そしてそれを支える教職員の惜しみない努力とが相まって、京都堀川音楽高校の礎は一定築かれたと言える。

 とは言え、進路実現(出口)に関しては、例えば国公立大学進学について、ここ数年安定した数字を残せたことは評価できるものの、個々の生徒への対応やそれぞれの専攻の結果を鑑みれば、まだまだ今後に向けての課題は多い。

 また、生徒募集選抜(入口)についても、地道なきめ細かい努力もあり、今年度は競争率1.5倍を確保できたが、隔年傾向や全国の音楽高校のおかれている立場や音楽教育の現状を考えれば、危機感を禁じ得ない。少なくともこの6年間の取組の成果を糧にしながらも甘んじることなく、10年後20年後を見据え、今年度を、新たな取組実践の本格スタートの年としたい。

 言うまでもなく依然市民からの注目度と期待は大きく、また、何といっても卒業生や生徒たちの大いなる夢の実現のためには、本校教育活動の定着と発展にむけて、引き続き最大限の力を注いでいかなければならない。特に、第64期生(新生第1期生)の多くが大学卒業の年となるが、その追跡調査を含め、すべての取組を検証し総括をふまえて、さらに充実した教育活動へと改善を重ねることが、音楽を愛し、音楽とともに生きる生徒一人一人の未来を大切にすることに繋がると確信して取り組みたい。そのためにも、各方面からの意見や評価を真摯に受けとめ、あらためて本校の求め育てる生徒像とその指導について、より高い本物の芸術性と音楽を携え将来を切り拓く自主・自立の逞しい精神を培うことを軸に、確固たるものにしていかなければならない。

 制服をリニューアルし、第70期生をむかえる今年度。教職員組織も刷新し、生徒一人一人のために、さらには本校の将来のために、教職員同士が自ら学び、視野を広げようとする意欲を持ち、それぞれの教育活動が有機的に結びつく学校をめざす。そのために校内運営体制や教育内容について整備・改善を怠らず、全国の公立音楽専門学科の代表として、全教職員と全生徒がさらなる高みをめざす積極的な意識を共有し、常に一体感を持って邁進し、発信していきたい。

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