京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2018/10/22
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校長室ウェブログ 11月11日 「凸凹」

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後期始業式にあたって
                    
              凸 凹

 2018年度後期が今日からはじまります。

 先日開催した「第39回美工作品展・3年生展」は、4日間で約4000人の方々に来場していただき無事終了しました。来場された皆さんは作品展を高く評価してくださり、また制作した3年生、指導していただいた先生、そして銅駝という学校を褒めてくださいました。私はこの学校で働く教員の一人としてとてもうれしく、誇らしく思いました。お疲れ様でした。

 私は始業式に、学校は単なる入れものではなく生き物のようなものである。だから「鼓動」「体温」「息づかい」が感じられるところでなければならないと言いました。4月から今日まで、皆さんと教職員とで、昨年度とは異なる「鼓動」「体温」「息づかい」のある学校にしてこれたのではないかと私自身は思っています。もう少し丁寧に見てみると、ひとは、日々同じ調子で過ごすことはできません。前へ被さるような勢いのときもあれば、心や体を維持することがしんどいようなときもあったかもしれません。また心と体のバランスがとりにくいときもあったでしょう。人と同じ活動をする場面でも、ある人には平らな道を歩くように感じられても、ある人には角度の急な階段を上るように感じることもあります。人の心や体のあり様は多様で、どれが正しいとか優れているとか簡単に評価できるものではありません。

 自分のこと、まわりの人のことを、今一度振り返ってください。人はそれぞれ個性や特性があり、真っ平らであったりツルンとしている人はいません。みんなそれぞれ凸凹があって、集団としても凸凹があって当たり前です。凸凹は単にプラスとマイナス、いいところと悪いところという意味でありません。学校はそういう凸凹のある多様な人々が生活する場です。それで普通です。もっと言えば、凸凹はずっと同じ形のままではなく変化するものです。その変化をつくり出すのが学校だと思います。私はこんな人間、あの人は〇〇なタイプ、おもしろい、つまらない、将来役に立つとか立たないとか、そんな簡単に区別できるのか、区別していいのか、そういうことをもう一度考えてほしいと思います。

 美工作品展で、好きと嫌い、白と黒というような単純な二項対立で物をとらえることに問いを立て、その間にあるものについて考えたという作品がありました。もともと橋の下は汚いと思っていたけれどもその場に行って美しいと感じて絵を描いたという作品もありました。美工作品展中に、3年生の語る言葉にしばしば心を動かされました。それは作品の制作者として、丁寧にものを観察し、全身で感じ、深く考察して表現してきた人の言葉だからだと思います。私は、ありきたりのものの見方や感じ方に寄りかからない、銅駝の生徒の観察力、感性、考察力を信じ期待しています。これまで簡単に評価したり、レッテルを貼ったりしていたことを、後期は一度リセットして、皆さんの素晴らしい、観る力、感じる力、考える力を使って物事を捉え直してください。そこから新しい力や可能性が生まれるはずです。

 2018年10月11日
                      校長  吉田 功

10月11日(木) 校長室ウェブログの記事を更新しました

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 10月11日(木)校長室ウェブログの記事を更新しました。

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校長室ウェブログ 10月1日 「制作を支えるもの」

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前期終業式にあたって
          
             制作を支えるもの

 新入生を迎え新しい教職員を迎えてスタートした2018年度の銅駝。前半の6ヶ月が修了しました。前期の終わり、美工作品展直前にあたり話をします。

 昨日から本日未明にかけて台風が通過しました。今日も列車の遅延でまだ登校できない生徒がいます。前期は例年になく、地震や、台風、大雨など自然災害に見舞われることが多くありました。皆さんの家庭でも被害があった人がいると聞いています。亡くなられた方々、ケガをされた方、家や学校で普通の生活ができなくなった人が多くいます。心よりお見舞いしたいと思います。

 西日本豪雨があったとき、被害の大きかった広島のある高校の生徒の記事を見ました。県立安芸南高校のサッカー部の生徒が、災害直後、自分たちにできることはないかと考え、最初は仲間4人に声をかけ、そのあとグループラインで部員を集め、土砂のかき出し、ゴミの片付けなど、ボランティア活動をしました。「持ち物は軍手とスコップ」「来られる時間に来てください」。この呼びかけはサッカー部以外の生徒にも広がり40名くらい集まったそうです。SNSで被害状況を入手しながら一カ所に偏らないようにひとの振り分けをして4日間頑張ったそうです。顧問から言われたのではなく、自分たちでSNSという便利で使い慣れたツールを使った高校生らしい活動でした。このサッカー部では、日頃トップダウンで指示を出すのではなく、自分たちで主体的に考えるボトムアップ型のクラブ運営をしているそうです。そして部員たちは靴やバッグをまるで美しい絵画のごとく整理整頓する。道具を大事にする心や整理整頓をするスキルがないと、自分の感情を整え戦術を考える力が育たないからだそうです。

 私は、高校時代に剣道部に所属していました。剣道も他のスポーツと同様礼儀を重んじます。礼に始まり礼に終わる。練習の場である体育館に入るときと出るときにも礼をしました。剣道をする場への感謝を込めて礼をしました。体育館は複数のクラブが使うので割当制で、毎日当たり前のように好きな時間に練習ができるわけではありません。練習の時間と場所があることへの感謝を大切にするように教えられました。剣道で使う防具も大事にしました。自分のする活動は自分の熱意とエネルギーだけでできるわけではありません。それを支える多くのものを大切にし、感謝することを忘れてはなりません。

 さて、美工作品展直前となりました。苦労を重ねながら精一杯作品制作に取り組んできたと思います。作品を創るためには皆さんの熱意とエネルギーさえあれば制作できるわけではありません。制作する場所、制作する時間、制作するための道具や材料が必要です。例えば「水」がなければ成立しない作品がたくさんあるでしょう。学校の水は大切にされていますか、実習室の環境は整理整頓され大切に維持されていますか。作品制作のために欠かせない場所や時間、道具や材料が「ある」ということに感謝しなければなりません。そしてそれを丁寧に使い整える主体的な態度が必要です。スポーツの世界でも文化・芸術の世界でも自分のやりたいことができる、やらせてもらったことへの感謝と支えてもらったものへのリスペクトが大事です。スポーツの世界で、試合の前後には大きく声を揃えて礼をしながらスポーツ以外の場面ではまともに挨拶もせず横着をする人がいる、という話を聞くこともあります。自分の頭と心で考え、主体的に行動しないとその様になります。

 今年度の美工作品展は、会場の都合で2つの時期に分けての開催となりましたが、皆さんの作品と出会えることを楽しみにしています。その作品と出会う時には、私自身も、制作を支えた場所や時間、道具や材料をリスペクトし鑑賞したいと思っています。多くの市民の方々も多数来場してくださる伝統ある美工作品展。まず主催者である銅駝の一人一人が、作品展を開催できること、そして観覧していただけることに感謝し礼儀を尽くすことが大切です。作品制作を支えてもらった人やもの、場所、時間に感謝と敬意の気持ちをもち、立派に成功させましょう。

2018年10月1日 前期終業式
                       校長  吉田 功

10月1日(月) 校長室ウェブログの記事を更新しました

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 10月1日(月)校長室ウェブログの記事を更新しました。

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校長室ウェヴログを更新しました。 8月16日記事

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 いつも本校ホームページをご覧いただきありがとうございます。

 校長室ウェブログの記事を8月16日に更新しました。どうぞご覧ください。

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 過去の記事もご覧いただけます。

校長室ウェブログ 8月16日 「8月に想う」

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              8月に想う

 「銅駝美術工芸高等学校第2回所蔵作品展」は、多くの皆様にご来場をいただき、先日終えることができました。今回の所蔵作品展には、本校に寄贈していただいた約600点の作品の中から、明治から平成までの卒業生の作品106点を展示いたしました。

 実は、漆芸分野で作品を展示した、森富義典さん、三木清さん、大崎誠吾さんには共通点があります。それは、本校の前身「京都市立美術工芸学校」を卒業後、若手の作家として将来の夢をもちながら、太平洋戦争中に亡くなられたということです。「戦没画学生人名録」(戦没画学生慰霊美術館『無言館』編)によれば、3名とも京都市立美術工芸学校漆工科を卒業。森富義典さんは、師匠のもとで作家として制作を始めていたところ応召(兵士として召集され軍隊に入隊)、1941年26歳で戦死。三木清さんは卒業後、蒔絵師のお父さんのもとで漆芸の実務に携わっていたとき応召、朝鮮へ派遣されましたが、肺結核を発病し帰還後陸軍病院で死去、21歳。大崎誠吾さんは森富さんと同年に漆工科を卒業したあと京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸大)図案科を経て教員として働いていましたが戦争中に死去(詳細は未記載)。戦争のない時代に生まれていたら、その後活躍され、もっともっと作品を残しておられたことでしょう。

 銅駝美術工芸高校に校長として着任した4年前の夏、京都で展覧会があった十数年前からずっと訪問したかった長野県上田市の戦没画学生慰霊美術館「無言館」に行きました。校長室の本棚で見つけた「戦没画学生人名録」という書物に銅駝美術工芸高校の前身京都市立美術工芸学校卒の戦没画学生が77名も掲載されていたことが大きなきっかけでした。戦没画学生の作品が展示された無音の美術館の中は、時間を超え、作者が生きた70年前に引き寄せられるようでした。鹿児島県出身で東京美術学校(現在の東京芸大)を卒業した日高安典さんは、その後入隊し、1945年フィリピンのルソン島で戦死、26歳でした。日高さんは入隊の日、村で自分たち出征兵士の「祝賀会」が開かれている最中、自室に入り「あと5分、あと10分この絵を描かせてくれ」と、絵筆を動かすことをやめなかったそうです。「自分はこの絵を描くために必ず還ってくる」と言い残して出征。戦死の知らせが家族に届いたとき、白木の箱には名前が書かれた紙切れ1枚で、遺骨はなかったそうです。

 今回の所蔵作品展に展示した麻田鷹司さんが京都市立美術工芸学校に入学したのは1941年、太平洋戦争はこの年の12月に始まりました。麻田鷹司さんがその頃書き留めていた日記が出版されて「無言館」にあったので購入しました。麻田さんの当時の日記には、美術の実習、学科の授業のこと以外に、防空訓練、銃剣術の教練、射撃訓練、勤労奉仕、そして兵士として先生や生徒を見送ったことが記されています。戦時下で、じっくり美術を学ぶことがなかなかできなかった時代でした。

 8月は、73年前、広島、長崎の原爆投下、敗戦という出来事があった月です。歴史担当の教員として30年以上学校に勤務してきましたが、美術専門高校に身を置き、無言館のことを知ってから、美術、芸術と平和についてさらに考えるようになりました。ユネスコ憲章の全文に「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」と記されています。平和を実現するためには、学習と対話、そして協働による実践が必要でしょう。美術、芸術は平和構築に大きな役割を果たすのではないでしょうか。

 2018年8月16日         
                  校長  吉田 功

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校長室ウェブログを更新しました  7月17日記事

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 校長室ウェブログの記事を更新しました。

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校長室ウェブログ 7月17日 「自然の力 人間の力」

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           自然の力  人間の力

 大雨洪水警報発令により臨時休校の措置をとってから1週間が過ぎました。7月初めからの豪雨により西日本各地で大きな被害が出ています。心より亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。そしてまだ安否の確認ができない行方不明者がおられ、懸命に捜索活動が続けられています。住宅が損壊するなどして猛暑の中、避難所での生活を余儀なくされておられる方が16日の報道では約4800名にも上るそうです。お店や事業所の被害により、仕事を再開できない方もおられます。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

 今回の大雨で、先週、学校東側の鴨川もいつになく水位が上がり、濁流が大きくうねっていました。よく知られているように平安時代後期、権力を誇っていた白河法皇が「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」(・賽=さいころの目 ・山法師=比叡山延暦寺の僧兵)と、嘆いたと平家物語に出てきますが、古くから人間は自然の恵みを得ながら生命、生活を維持し自然に感謝しつつ、時に自然の脅威に直面し、大きな被害を被って、その計り知れない力を恐れてきました。先人の経験が言い伝えられ、自然の力が人間の力を凌ぐほどであることは誰もがよくわかっているつもりですが、近年、地震や津波、台風や豪雨による被害に悲痛な思いをすることが増えました。厳しい経験から教訓を学び、また科学技術の発達により予測、予報の精度が高まり、「防災」「減災」の取り組みが進められています。AI(人工知能)が人間の力を超えるのではということがよく話題になっていますが、AIを「防災」「減災」に役立てるという研究はすでに進められており、この分野における人間の力の及ばない課題をAIにより解決できるのであれば、是非期待したいところです。

 先日の大雨の後、学校グランド横の花壇の草花が倒れていたのを園芸部の生徒が手入れをし元に戻す作業をしていたと、教員が知らせてくれました。連日報道されている西日本各地の被災地の深刻な映像とは、一見隔たりのある画像ですが、私は、本校生徒のその姿に心を揺さぶられ、とてもうれしい気持ちになりました。人間の力の及ばぬ自然の力、しかし、やはり人間の力、心でしかできないことがある。言い方を変えれば、人間の力の及ばぬ分野をAIに頼ったとしても、人間にしかできない、人間だからこそできる行為がある、ということです。この連休3日間で全国各地から現地に入って活動した支援ボランティアは3万人を超えたそうです。命を授かり生かされている人間だからこそ、他の命と向き合い、心を動かし、行動を起こすのでしょう。

 「人間の力」 大雨のあとの生徒の行動で、大切なことをあらためて確認させてもらいました。


 2018年7月17日     
                 校長  吉田 功


校長室ウェブログ更新しました  6月11日記事

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校長室ウェブログ記事を更新しました。

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校長室ウェブログ 6月11日 「対話の基礎体力」

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             「対話の基礎体力」


 前期中間考査が終わって、いよいよ文化祭準備期間が始まります。文化祭に向けた会議や準備はもうすでに始まっていましたが、この時期から、大道具や衣装の製作、音響や照明、台詞を覚えての稽古など本格的な準備の期間となります。 

 本校に着任したとき、この学校は、無からモノを創り出す学校だ、と実感しました。美術専門の授業を見ていて、生徒は、この世になかったモノを自らの感性、思考力、表現力で創造していきます。文化祭の演劇も、毎年、ゼロから創造された作品であり、教育活動としての意義を大きいと考えています。40年ほど前、私は、日吉ヶ丘高校で高校生活を送っていましたが、その時も全クラスの演劇がありました。日吉ヶ丘高校時代から美術コースの生徒の演劇は、普通科のクラスとは違っていました。

 昨年の同じ頃、やはりこのブログで文化祭の演劇のことをとりあげました。準備・制作過程で起こる気持ちや考えの“ぶつかりあい”に、どうか集団に属する者同士が対話と知恵と力で解決して欲しいと書きました。“意見の相違”“ぶつかりあい”を解決するのは、教師の指導でもSNSでもない、何よりも当事者の対話です。入学式の式辞で、劇作家の平田オリザさんの著書『わかりあえないことから』の文章を引用しました。「異なる価値観と出くわしたときに、物怖じせず、卑屈にも尊大にもならず粘り強く共有できる部分を見つけ出していくこと」が大切です。平田氏は次のようにも述べています。「演劇に限らず、音楽、美術など、どのジャンルにおいても海外で成功している芸術家の共通点は、粘り強く相手に説明することをいとわないところのあるように思う」と。平田氏はこれを「対話の基礎体力」と呼び、「対話の技術は大学や大学院でも身につきますから、どうか子どもたちは、この『対話の基礎体力』をつけてあげてください」と、学校の先生に話してきたと述べています。平田氏が言うには、意見が変わることは敗北でも恥ずかしいことでもない、むしろ価値観の異なった人との新しい出会いにより発見がありそのことにより自分の考えが変わることは喜びであると。

 私たち教職員は、できるだけ“意見の相違”“ぶつかりあい”が起こらないように“指導”するというよりも、生徒どうしの対話が成立する環境をつくり、生徒が対話を大事にし、対話をいとわない粘り強さやエネルギーをもてるよう導かなければならないと思います。そして、何よりも私たち教職員どうしが、まず、自らの対話する環境を整え、対話を絶やさない心構えをもたなければならないのでしょう。

 銅駝のクラス劇は、まさしく主体的、対話的、協働的で深い学びの場。生徒たちの成長の機会をしっかり支えていきたいと思います。

2018年6月11日
                    校長  吉田 功

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行事予定
10/23 後期生徒会役員立会演説会(45分短縮)
市立高校合同授業実践研修会(午後)
10/24 1年進路説明会(LHR)
3年健康学習(LHR)
10/25 1年造形表現2分野開始
大掃除
10/26 美術見学(全学年)
10/27 第5回オープンスクール「ドキドキiPad!・アートフェスタ」

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