京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

校長室ウェブログ 12月26日 「数へ日」

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              数へ日

 12月22日から24日まで、第39回美工作品展「1・2年生展」を開催しました。京都市美術館が改修中のため、今年度から1年・2年・3年の作品を一か所で展示することができなくなり、10月に「3年生展」、12月に「1・2年生展」と2つの時期に分けて開催することとなりました。二期に分けた作品展でしたが、3年生展は4日間で約4000名の来場者、今回の1・2年生展は3日間で約1400名の方にご来場いただき無事終えることができました。これほど多くの方々に、本校270名の生徒の作品と出会っていただき、ご観覧いただけたことに深く感謝しています。

 今年もあとわずかとなり、1週間足らずで新年を迎えます。
  
  数へ日のともあれわたくしの居場所  土肥あき子

 「数へ日」(数え日)という冬の季語があります。今年もあといく日と指折り数えるほど暮れがおしつまる頃に使う言葉です。そのような年末の慌ただしさの中、一年を振り返ってみると、穏やかな、あるいは順調な日々ばかりではなく、うまくいかなかったこと、悲しかったこと、心穏やかでなかったことが次々頭に浮かんでくる、そしてことによっては年が変わっても向き合わなければならない、そのような思いをもちながら、ともあれ自分の「居場所」はここに存在する、先の俳句は、その様な心情を詠んだ俳句だと鑑賞しました。

 人にとって「居場所」は大事です。居場所は単に自分の身を置くところというより、安心感をもって自分の気持ちに沿った思索や活動、休息や休養ができる場、生の実感をもちながらエネルギーを発出できる場だと思います。今年は自然災害が多かった年。多くの人々が辛い、悲しい思いをした年でした。先日テレビで、西日本豪雨で被害を受けた小学校の児童が、約3キロ離れた別の小学校のグラウンドに建てたプレハブ校舎で授業をしていて、終業式もその小学校の体育館で行われたと報道されていました。災害から5か月、環境の異なる学びの場で生活した子どもたちが多数います。

 私は今年、様々な場面で「学校は希望を創るところ」だと話してきました。「学校」は万能ではありません。生徒の居場所は学校だけではありませんし、学校の中だけで成長するわけでもありません。それでも銅駝で学びたいと入学してきた生徒が、学校で「希望を創る」ことができるよう環境を整え、導き、支援をしていくことが私たち教職員の責務であると考えています。生徒も私たちも、多様な居場所がいくつも必要です。それでこそ他の誰でもない、唯一の存在としての自分を成り立たせることができるのでしょう。

 今年は、教職員の働き方が大きく取り上げられた年でもありました。本校でも、超過勤務の問題は看過し得ない状況であると認識しています。教職員にとって、学校がやりがいをもって働く場所であり、心身の良好な状態で教育活動ができなければなりません。校内では、超過勤務の課題を少しずつでも解消するために、京都市の方針や他校の状況を踏まえながら様々な変更、転換を進めています。保護者や生徒の皆さんのご理解をいただきながら電話対応について変更をしました。年明けには、月に1回、教職員の「定時退校日」、生徒の皆さんにとっては「自主学習日」を設定するお知らせをさせていただきます。ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 「数へ日」の頃となり、私自身この一年間、様々な人との出会いや関わり、わが身にあふれるくらいの多様な出来事をふりかえっています。銅駝美術工芸高校という「わたくしの居場所」のおかげで、生徒の、時には卒業生や教員の作品に心を動かされました。そしてその「居場所」で、生徒の生き生きとした、きらりと輝く姿を見る一方で、心穏やかでない、課題や悩みを背負い込んでいる表情も観ました。その課題や悩みをともに考え、解決していけるよう支援していきたい  行く年にその思いを確かにしながら、来る年を、希望をもって迎えたいと思います。

 2018年12月26日
                 校長  吉田 功

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行事予定
1/5 3年センターシミュレーション
1/6 3年センターシミュレーション
1/8 授業再開
生活指導強化週間(〜11日)
大掃除
1/11 3年センター試験前特別時間割(〜18日)

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