京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/18
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「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」学校へ。美工(美術工芸高校)は、生徒たちに未来必要な力を身に付けさせる教育活動を展開しています。

4月9日  始業式に

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               始業式に
 
 平成30年度、2018年度が始まりました。午前中に入学式があり、90名の新入生を迎えました。すでに3月28日には、本校に新しい先生、職員の方をお迎えしていました。今年度の銅駝の生徒・教職員、すべてのメンバーがそろって新しいスタートです。


 4月3日河原町丸太町の角に新しくできた御所東小学校の開校式に招待され、出席してきました。御所南小学校に通う児童の数が多くなりプレハブを建てるなどをされていましたが、よりよい学習環境をということで地元の方々がずいぶん話し合いをされ、子どもたちのためにという熱い思いで創立された学校です。新しい学校の校章は地元の意見を踏まえて本校の梅林先生が作られました。新しい校歌の作詞は、以前本校に勤務されていた山本純子先生が作られました。そして、御所東小学校へ通う児童の新しい通学路の安全を願って地元の方が、「飛び出し坊や」という注意喚起の看板を銅駝の生徒のイラストで作りたいと依頼があり、生徒の皆さんが作成してくれた作品の中から5つが実際の看板として設置されることとなりました。多くの人の願いや思いで支えられ、御所東小学校の新しい歴史が始まります。

 銅駝は、明治にできた京都府画学校の創立がスタートなので今年で139年、この場所で銅駝美術工芸高校としてスタートしてからは39年の歴史を歩んできました。銅駝が開校する前は銅駝中学校、その前は小学校があり、この校舎グラウンド自体が長い歴史を持っています。学校ホームページのブログの記事にも書きましたが、春休み中に80歳を過ぎたご年配の女性が、遠方からわざわざ銅駝を訪ねて来られました。その方は戦前この場所にあった銅駝尋常小学校の卒業生で、大切に残しておられた入学の時の写真を鞄から取り出し、見せてくださいました。それは今もある本館東側の藤棚の前で撮影されたもの。現在の本館は昭和初期の校舎、現在の藤棚も当時のまま大事に残されてきたことがわかりました。思い出の場所で記念写真をお撮りしましたが、感激してお帰りになりました。ちょうど本館の廊下教室の油引きをしてから2,3日経った日のことでした。油引きすることで、ほこりや汚れを防ぎ、板をしなやかにして、割れや痛みを防ぎます。尋常小学校の頃からこの校舎、床や廊下は、万を超える子ども、教職員が踏みしめてきたんだなあと考えると学校という場所の重みを感じます。

 学校は、生徒と教職員が毎日毎日様々な活動をして様々な思いが積み重なって歴史が創られていきます。そういう意味では、学校は単なる「入れもの」ではなく「生き物」だと思います。生き物と同じように学校にも心臓の「鼓動」や「体温」「息づかい」が必要です。それがあってこそ、生徒が学べて、生活ができて、成長できるのだと思います。入学式で、私は「学校は希望を創るところだ」と言いました。希望は探すものでも、どこからか現れるものでもなく、主体的に創り出すものです。この学校で希望を創り出すためには、この銅駝が「鼓動」「体温」「息づかい」のある学校でなければならないと思います。今、ここにいる生徒の皆さんと教職員がそういう思いで新年度スタートしたいと思います。

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行事予定
4/10 午前/身体計測 午後/各科検診
4/11 第1回進路講演会 午後/各科検診
4/12 午前/新入生歓迎会 午後/各科検診
京都市立美術工芸高等学校
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