最新更新日:2024/03/28 | |
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記念講演会の生徒感想文を紹介します。
4月10日(月)10時20分から,7階京一商西京メモリアルホールにて,エンタープライジング科第15期生の入学を祝しての「記念講演会」を行いました。
講師は,本校学術顧問の服部重彦先生(株式会社島津製作所相談役)です。「私のターニングポイント」と題して,新入生及び保護者の皆様に対して,約40分間お話し下さいました。今回,生徒の感想文を紹介します。 あらためまして,この場をお借りして,服部先生にお礼申し上げます。 [本校学術顧問について] 「京都市立高等学校学術顧問等設置要綱」に基づき,将来を展望した魅力ある新しい高等学校の具現化を図ることを目的として,教育内容,学校運営,育成すべき人材像等,高校が行うすべての学校教育活動及び研究活動に対して,専門的な見地から御指導・御助言をいただくため,本校エンタープライジング科開設以来,京都市教育長が委嘱しています。 第1期の学術顧問は,元京都大学総長の西島安則先生(平成22年9月御逝去)と株式会社堀場製作所最高顧問の堀場雅夫先生(平成27年7月御逝去)にお願いしておりました。 平成23年4月からは赤崎勇先生(名古屋大学特別教授・平成26年ノーベル物理学賞)に御就任いただき,堀場先生と赤崎先生のお二方から折に触れて御指導をいただいておりました。 堀場先生の御逝去に伴い,新しい学術顧問として平成28年4月から服部重彦先生に御就任いただくこととなりました次第です。 [服部学術顧問のプロフィール] 服部学術顧問は,昭和16年(1941年)に愛知県でお生まれになり,昭和39年(1964年)4月に株式会社島津製作所に入社されました。 平成元年(1989年)に島津製作所のアメリカ合衆国現地法人社長に就任され,その後平成5年に株式会社島津製作所取締役に就任され,平成9年から常務取締役,平成15年から代表取締役社長,平成21年からは代表取締役会長を歴任され,平成27年に相談役に就かれ,現在に至っています。 入社以来一貫してガスクロマトグラフの開発に従事しておられましたが,30代の半ばで米国駐在となられた際には,デモンストレーション用の機材を車に積み込み,不自由な英語で伝手も無い地を一軒一軒営業する日々を過ごされたそうです。 この頃の体験から,「経験が知識の根拠であり,ただ一つの根源である」という考えをお持ちになるに至りました。 御趣味は,毎朝のウオーキングと家庭菜園とのことです。 平成19年4月 藍綬褒章 受章 平成28年4月 旭日重光章 受賞 [生徒感想文 抜粋] 今日の講演を聞いて,色々な経験を積むことがいかに大切かということを感じました。失敗を怖がらずに,あえて困難に挑戦していけたらいいかなと思いました。今まで失敗してしまうのが怖くて,試練に挑もうとはしてこなかったけれど,高校生になったので難しい道にも自分から進んでいきたいです。辛い経験を通して成長するということを信じて頑張っていけるのではないかとも思います。 これから生きていく中で,大きな転機は何回もあるだろうけど,1回1回の転機をチャンスと受け止めて,自分の良い経験として更に成長させていきたいというのが願いです。私はあまり積極的な性格ではないので,この学校で様々な経験を通してたくさんのことを学び,自信を持って歩んでいけたらいいです。高校での勉強は,特に英語に力を入れて頑張りたいと思います。将来は,国内の人だけでなく,海外の人とも交流を楽しめるようにしたいからです。そのために今から本気で取り組みたいです。 私は,中学の時,西京のエンプラ魂というものをぼんやりとしか理解していませんでした。しかし,今回の服部先生の講演を聞き,エンタープライジングがどんなもので,この西京高校で学ぶ3年間がいかに社会とつながるかということがよくわかりました。 今まで,様々なことに挑戦してきましたが,困難に進んで立ち向かえても,途中で立ち止まり失敗を恐れて,後ずさってしまうことも多かったです。しかし服部先生の「経験は知識に勝る」という言葉を聞き,自ら進んでつらい経験を積みに行くことがとても大切なのだと思いました。また,「失敗が人を成功させる」という最後の言葉からも,失敗は決して恥ではなく,自分を成長させる重要な経験だと感じました。 これからも,大学受験や就職だけでなく,高校3年間の中に自分を変えるターニングポイントがあるはずです。その時に,楽な道を選ぶのでなく,敢為を意識して,経験を積んでいきたいです。そして,社会に出てからもそれを続け,様々な経験を生かしながら進んでいきたいと思いました。 私は今まで「自分がしんどくなること,大変なこと」から逃げるように生きていましたが,この西京高校を受験することで,あえて困難に立ち向かおうと決めました。しかし,入学してから友達がいない状況や模試の不出来で「あれ?これでいいのかな。」と思い始めていました。でも,今日の講演で服部先生が何度も繰り返し「自ら困難に立ち向かうことの大切さ」を,おっしゃっていたのを聞き,「この先大変なことがあっても,自分のためにも,くじけず前を向いて頑張っていこう。」と思いました。 また,誰もが不安に思う人生のターニングポイントを「大きなチャンス」としてとらえる服部先生の姿勢に感動しました。私も自分を変えていくことを恐れず,変化をチャンスととらえられるような,大きな人間になりたいです。 |
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